ジークフリートの剣
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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謎の占い師の予言から始まる辺りにミステリらしい展開を予感できます。 | ||||
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評判よかったから読んでみたけど好みの推理小説ではなかった。 | ||||
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終盤までどこがミステリ?と思う内容。 | ||||
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シリーズの2作目の『トスカの接吻』に書かれていましたが、 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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大変見やすく内容に入り込みやすいことから教科書として重宝しております。 | ||||
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ミステリとして破綻はなく、ちゃんとナゾも謎解きもカタルシスもあります。 星3つつけようかとよほど迷いましたが、エンターテイメントとしての面白さが薄く ブンガクとして読めるほどの深みもなく、この作者にお金を出すことはもうないだろうと思ったので 少々辛いとは思いましたが星二つです。 肝心のミステリ部分はアーチャーやディーヴァーなら短編として書いてしまう程度です。 それまで事件でもなんでもなかったものを、突然第三者が「実は」とやってナゾとそのナゾ解きまで一気に語ってしまう。 では残りの枚数、何を書いているかと言うと、音楽・オペラ・ワーグナーに関するウンチクと チートな俺様主人公が何でも上手くこなしながらいい気になって周囲の人間を踏みつけにする経緯。 作者がこの才能あふれる自信過剰な二枚目ヒーローに自己投影&陶酔しているのが地の文からプンプン臭うのが どうしても好きになれませんでした。 池井戸潤や初期の真山仁に臭ういやらしさが、ゲージュツ()を語るというスノビズムと相まって倍増。 それでいて池井戸や真山ほどストーリーが面白いわけでもありません。 登場人物たちの行く末は描かれませんが、 きっと「美女」は意義ある仕事を捨ててしまうんだろうな、それを作者はハッピーエンドだと思ってるんだろうなと思わされます。 鈍感なマッチョ主人公無双に感情移入できる方にはお勧めです。 | ||||
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東洋人として初めてバイロイトで難役ジークフリートのロールデビューを果たしたテノール歌手とその婚約者の事故死の物語。 ニーベルングの指環のウンチクや解釈、バイロイト音楽祭の舞台裏話が満載で、「これってミステリなの?」と思いつつ読み進めると最後でミステリになっているという仕掛け。 私はワグネリアンなので、物凄く楽しく興味深く読み進める事ができて星10個を進呈したいくらいなのですが、、オペラやワーグナーに興味も素養もない人が読んで面白いのかはわかりません。 | ||||
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冒頭部分の占い師の暗示に興味をそそられ、その意味をあれこれ想像しながら読み進めていましたが、どれも外れました(笑)。 もっと陰惨でどろどろした話になるかと思っていたけれど、意外とさわやかで読むのが苦にならず。 オペラは何作かDVDで見たことがあるものの、「ニーベルングの指輪」は見たことがなかったのですが、文中の説明だけで十分話についていけました。 鼻持ちならない主人公にイラっときますし、後半まで「どこがミステリ?」と思ったりもしますが、久々に読んで「面白かった!」と思えた日本のミステリ小説なので星5つです。 | ||||
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文庫本の解説に示唆されてることですが。 主人公の歌手はこんな平凡な婚約者と未来まで縛られていいのかとか、 自分は親がせっせと仕込んでくれた音楽の能力を使って、世界に向き合わない冷たい現実とは接触せずに人生を謳歌するとか、 婚約者のような音楽だけの閉じた人生に縛られずに自分を現実に向き合わせるべきじゃないかとか、 さんざん身勝手なその時その時の都合の良い戯れ言を語り、いろいろふざけたことをふかしまくります。 しかし、それは全ては婚約者が、主人公にワグナー歌手として望みうる最高の舞台を与えるために変態性欲の餌食になってキャスティングに力持つ演出家に推挙させた結果だという裏設定がわかります。 主人公が自分で掴み取った安定したガラスの中と思った世界自体が婚約者が与えてくれた醜い現実に囲われた枠の中。 既に占いの段階で体を売りながら男たちの残酷な欲望を受け止めながらそれでも惚れ込んだ男に最高の舞台を与えるために全てを捧げる女と、そんな女の苦しみなど全く気づかない呑気な男の残酷なまでの身勝手さ。 そこまでいけばやりすぎで女の自己満足ではとの疑惑も芸術として見事であればそれでいい。 思い上がり満点の主人公の夢と幸せを叶えるためにはそうするしかなかった。 全編の物語が証明しています。 ・私は取り返しのつかないことをしたのではないか。 ・本当の幸せって何だろう。親は早く孫を見せろ平凡な家庭を持てと言うが。 ・私だって幸せの絶頂を得られてから死ねるんだ。 ・婚約を逡巡しやっと最高の舞台の目処が立ち受け入れること。 ・最高の舞台に共に立ち死ぬこと。 取り返しのつかないことをしてしまってるのではないか。 悲しい女の惑い。苦しみ。汚れきずつきながらも貫く愛。 女の愛があらゆる過酷な現実を醜い人間の争いを乗り越えて世界を救う。馬鹿で無垢な男を。 ワグナーのテーマを本書で実演してしまいました。 そうなんです。芸術は人生や現実と関わらないものではなく、むしろそれをなぞりつかみとるから戦うから芸術に意味がある。 ワグナーに感動できるんです。 そういう意味で見事な今日的なワグナー解釈。芸術の意味をとらえ直した作品です。 知るのが辛いできたら知りたくなかった悲しいことですが。それもまた芸術であり現実です。 | ||||
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