言霊たちの反乱(言霊たちの夜)



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初公開日(参考)2012年05月
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長編小説

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言霊たちの反乱 (講談社文庫)

2015年08月12日 言霊たちの反乱 (講談社文庫)

平和な休日、婚約者が突然怒り狂う。路上では外国人に殴られ、ファミレスでは麻薬取引現場に遭遇。ついに凶悪テロの首謀者として手配される。原因は全て言葉の聞き間違いと勘違いだった。古の人々が崇敬し畏怖した言葉に宿る「霊力」が現代人を陥れようとしているのか。驚愕の言葉トリック・ミステリに震えよ! 〔『言霊たちの夜』改題〕(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt

言霊たちの反乱(言霊たちの夜)の総合評価:7.33/10点レビュー 9件。Eランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

盗用の真否


 古の人々が崇敬し畏怖した言葉に宿る「霊力」が現代人を陥れようとしているのか。

じゃねぇよ。  日本語の特徴が要因となって引き起こされるめちゃめちゃな悲喜劇の3編とそこから繋がる最終章。 果たしてこれはミステリーなのか、職業病のように揃った謳い文句しか出ないミステリーの宣伝にこれも食われてるんじゃないか。 体は痒くはならなかった。

りーり
9EDFH0HC
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

言霊たちの反乱(言霊たちの夜)の感想

言葉遊びのネタに特化した短編集です。短編4つの作品のテーマはそれぞれ
・同音異義語による聞き間違い
・日本語/英語の聞き間違い
・ワープロ誤変換
・表現、印象操作
を扱ってます。

前2つはお笑いコントのような話。電話越しで「きせいちゅうです」と聞いた時、"寄生虫です""帰省中です"の誤読が生まれる。日本語は同音異義語が多い為、前後の文脈から言葉の意味を推測するわけですが、このネタをふんだんに盛り込んだ結果、勘違いのコントに仕上がっています。
どこで勘違いしているかが分かり易いので、ずっとボケ続けている様子を見るのはちょっとシラケ気味でした。ただ、多くの聞き間違いネタを披露している所は面白かったです。

3作目の誤変換を扱った『鬼八先生のワープロ』は、かなりトンデモ作品。
キーボードで入力した平仮名としては全く同じ文章なのに、 評論家の酷評文章が誤変換によって下ネタ小説になってしまう作品。
『ここ数年。恐るべき新人が…』⇒『ここ吸うねん。お剃るべき新人が…』という感じで変換されていく下ネタ小説。
もう、アホかとw これは変態作品(褒め言葉)。ある種の病気。苦労系のバカミスを感じながら、物語を楽しむよりこれだけ豊富な語彙がでてくる事に驚きを味わう作品。
短編集ですが、この作品が一番やりたい事かと勘違いする程に際立った作品でした。
4作目の表現印象操作は、TVの問題やそれに負けない文章を紡ぐ作家の思いを感じました。

そんなわけで、帯に"トリック"や"犯人"という誘い言葉がありますが、個人的にこれはミステリではない作品だと思います。
技巧系作品です。語彙が豊富でないとできない作品ですね。ほんとうに凄い。そしてチェックする校閲も凄い。実際どうだか分かりませんが、制作現場が気になった次第。
ミステリのミスリードや叙述トリックなんかは、この言葉遊びによる対読者への印象操作ですものね。普段から作家さんはこんな事を考えながら思いついてニヤニヤしているんだなと勝手に感じて面白く思いました。

egut
T4OQ1KM0
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

言霊たちの反乱(言霊たちの夜)の感想

ん~、期待していた分ガッカリ。ツッコミ?のテンポもいまいちで面白さにかける。知的な人には面白いのかも・・・。

HUNTER×2
A4G4U3I8
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.6:
(5pt)

く、くだらない(笑)

くだらない、バカバカしい、ってのが最高の褒め言葉であろう。声だして笑った。
言霊たちの夜Amazon書評・レビュー:言霊たちの夜より
4062176629
No.5:
(4pt)

芸術から言葉遊びへ、印象的な方向転換

<芸術ミステリ>とも呼ばれる長編ミステリを発表し続けてきた著者の最新作は、「コミカルな日本語の言葉遊び」小説でした。
これまでのイメージを完全に覆す、連作ミステリ、次の4編が収録されています。

【漢(おとこ)は黙って勘違い】
「日本語の同音異義語の多さ」をフル活用した作品で、主人公は、日本語を「聞き間違い」しまくります。
その影響で、主人公の運命はどんどん悪い方向へ向かっていくことに…。

【ビバ日本語!】
こちらは、日本語の「非論理的な構造」がモチーフ。
主人公の日本語講師は、外国人に日本語の文法を詳細に説明。
でも、その外国人が文法ルールどおりに話すと、「変な日本語になってしまう」、この不思議。

【鬼八先生のワープロ】
これも「同音異義語」がモチーフ。
文芸評論家である主人公は、原稿の締め切り期限ぎりぎりのところで、ワープロが故障。
故人の作家「伴鬼八」の持ち物であったワープロを借りるのですが、「変換ミスが続出」。
本作品、物語前半に、手書き原稿である「文芸時評」が5頁ほど載っていて、きちんとした「評論」になっています。
ところが、「変換ミス」によって、全然違う読み物に。
どんな読み物かは、作家名で、ある年代以上の人は想像がつくと思いますが、感心したのは、5頁程度の「全文」が、変換ミスされること。
途中を省略したりしないところが、この著者のフェアなところです。

【情報過多涙腺刺激性言語免疫不全症候群】
ステレオタイプ化された言葉づかいへの痛烈な批判である本作品は、一時期ネットを賑わせた著者自身の体験がベースになっていると思われます。

<芸術ミステリ>の「花窗玻璃 シャガールの黙示」で、外来語をすべて漢字表記するという離れ業を演じた著者が全く別のアプローチで、「日本語の面白さ」を追求した傑作短編集。
最初の2編を読んだあたりで、表紙中央の青い部分をじっくり見てみたら、書かれている内容に、思わずニヤリでした。
言霊たちの夜Amazon書評・レビュー:言霊たちの夜より
4062176629
No.4:
(5pt)

ストリーキングは東野圭吾と宮部みゆきだ!

近年のライトノベル化するメフィスト賞受賞作家のなかで、大人向けの博識系本格ミステリーの書き手として評価を高めてきた深水黎一郎氏の非ミステリー短編集。全てが日本語の構造から来る勘違い(一部英語もあり)をメインテーマにしたギャグ短編。簡単に言うと、アンジャッシュの勘違いコントと言うのか、一昔前の清水義範が書きそうな雰囲気の内容。いずれも軽く読んでいるとどういう勘違いが仕掛けられていたのか気付かないので、何度も読み返したくなる構造だ。
体裁としてはギャグ小説だが、読み終わると日本語という言語の不思議さと高尚さと面倒くささに必然的に気づかされる。やはり博識系ミステリーの深水氏らしい作品だと思えてくる。
言霊たちの夜Amazon書評・レビュー:言霊たちの夜より
4062176629
No.3:
(4pt)

笑えるところもあるね

なかなか、言いまつがいならぬ聞きまつがい系が楽しめました。
てっきり長編だと思っていたら短編で。
一話目も、すごいのですが、日本語教師の話もナカナカすごい。
外資系勤務で多国籍なので、何となく理解できるところもあって、うんうんと。
でも、最後の話はちょっと救いようがなく、グロさもあり、好きぢゃ無いかもです。
言霊たちの夜Amazon書評・レビュー:言霊たちの夜より
4062176629
No.2:
(5pt)

恐るべし

本を読んでこんなに笑ったのは生まれて初めてです。
帯にもありますが、正に言葉の魔術師。
深水黎一郎、お剃るべし、いやもとい、恐るべし!

最初、この作者のこれまでの作品とのギャップに戸惑いましたが、
終わってみると一本芯の通った、やはり作者ならではの作品でした。
これは余技なのではなく、かなり時間と手間をかけて書かれたものだと思います。
言霊たちの夜Amazon書評・レビュー:言霊たちの夜より
4062176629



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