八日目の蝉



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初公開日(参考)2007年02月
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長編小説

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八日目の蝉 (中公文庫)

2011年01月22日 八日目の蝉 (中公文庫)

逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はきざすのか。心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。第二回中央公論文芸賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)




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八日目の蝉の総合評価:8.13/10点レビュー 432件。Aランク


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全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(9pt)

八日目の蝉の感想

非ミステリーではあるが、全編を通じて漂うこの切なさと哀しさ、そして緊張感と不安感、これは何なのだろうか。
ミステリーでは無いが、一種のサスペンスである。とは言っても、決して怖いわけではない。愛が溢れているのである。

物語の主人公は、二人の女性。
産まればかりの女児を誘拐した希和子とその女児薫。
第1部は希和子の逃亡劇をその目線と心情で、第2部は成長した薫の現在の環境と心情を描く。
本書の評価のポイントは、不倫・誘拐・逃亡という行為を理知的に読むか、女性の心情・親子愛をエモーショナルに読み進めるかによって全く異なるであろう。当方は、後者のスタンスで最後まで読み、相当に印象に残り、評価もかなり高くなった。

『その子は、朝ごはんを、まだ、食べていないの、と』に表される希和子の愛。
今の自分を全て希和子の所為と割り切れない薫の心情。
泣かせます。
アマゾン評価5点です。
非ミスであっても楽しめますし、心に残ります。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.6:
(8pt)

周りと違うことの生きづらさを(非ミステリー)

すでに映画でもテレビドラマでも高評価を得ている、角田光代の代表作。幼児誘拐の話ではあるが、ミステリーではない。
不倫相手の子どもをおろした希和子は、男の家族が住むアパートを隠れて訪れているうちに夫婦の行動パターンを知り、二人が留守の間に衝動的に忍び込み、生後6ヶ月の娘を誘拐した。薫と名付けた子どもと、実の親子と偽って学生時代の友人宅に緊急避難したのを皮切りに、名古屋、奈良、小豆島へと逃避行を続けることになる。薫が5歳になり、小豆島での生活も落ち着いていたある日、アマチュアカメラマンが撮った写真から居場所がバレて、希和子は逮捕され、薫は実の両親の下に戻されることになった。
それから16年、大学生になった薫はアルバイト先から帰る途中で、奈良の女性団体にかくまわれていた時代の幼なじみに声をかけられた。千草と名乗った彼女は、薫の誘拐事件のことを本にしたいという。乗り気ではなかった薫だったが、千草の熱意に負けて自分の半生をたどってみることにした・・。
子どもを産み、育てることと、結婚し家庭を維持することのどちらが大事で、どちらが人間的なのか? 生物としての本質と社会制度の間で軋みが生じたとき、尊重されるべきはどちらなのか? 簡単に優劣がつけられる問題ではなく、いつの時代にあっても人間の苦悩の素になる問題だが、特に女性にとってはよりリアルで深刻なテーマである。
周りの蝉がみんな七日で死んでしまう中、八日目まで生き延びた蝉は何を感じるのか? 幸せなのか、不幸なのか? 希和子と薫、血のつながらない「親娘」の奇妙な類似性が暗示しているのは何か?
ミステリーではないがサスペンスフルな傑作である。

iisan
927253Y1
No.5:
(10pt)

引き込まれる


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スズ
LFH2FGR6
No.4:
(7pt)

八日目の蝉の感想

人の愛とは何なのか、そして愛するとは、愛されるとは。
さまざまな形の愛について考えさせる機会をくれる。そんな小説でした。

▼以下、ネタバレ感想

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塞翁
6AR0FFJN
No.3:
(7pt)

八日目の蝉の感想

子供は、産みの親でなく育ての親の母親に気がつかないもんなのか?

magnum
3BLY1DHH
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

八日目の蝉の感想

誘拐犯の心情の克明な描写が心に沁みる。
犯罪ではあるが、共感できる部分も多くある。
1章があまりにも心に響いた為、2章が不要に感じるほど。
しかしフェリー乗り場での言葉は涙が止まらない。

でも、ミステリではない。

OZ
8U24PHAV
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

八日目の蝉の感想

ミーハーな母に借り受けました。
2歳の娘持ちとして、ここに出てくる「誘拐犯」は許せたもんではありませんが、「母」としての心情は痛い程伝わってきます。
子供を誘拐(略取)する話は何冊か読んだ事がありますが、どれも痛ましく最後まで読めた事がありませんでした。
この話は特に1章が子への愛に溢れており、共感しつつ、否定しつつ読み進められました。
乳児の頃の描写は秀逸です。あるあるネタ満載です。
これを渡して来た母の思いも何となく受け取りました。

tiromaro
C2J8EMD4
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