あしたはうんと遠くへいこう
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主人公いずちゃんの恋愛にまつわる生き様を描いた今作 こんなに恋愛に対して剥き出しで本能的な感情を表した作品があっただろうか いずちゃんは恋愛をする時に、誰かが自分を遠くに連れて行ってくれると期待して恋愛する その期待と相手の行動がズレると、悲しんだり罵ったり、それを繰り返してまた恋をする いずちゃんは自分自身という枠がない だから恋愛をする事で自分の枠を作ろうとする 友人の町子との「人は人に自分を探す」という言葉が印象的だ いずちゃんは相手そのものではなく、自分を変えてくれそうな人に頭の中で恋をしていた そこにいずちゃんが気づいていても、中々変われないもどかしさに角田さんの優しさを感じる 剥き出しで不器用でダメでもいいじゃん それでも生きているんだし、その時感じた感情は本物だよ そんな声がこの小説を読んでいる時聞こえた気がした ともすれば、この主人公は面倒臭い、嫌われやすいかもしれない でもだからこそ、人間臭さ、臭いや体温を感じるのだ ストーリーの枠に収まるキャラクターというより、泥臭い人間を描いた、良くも悪くも剥き出しで心が揺さぶられる 読んでいてそう感じた小説でした | ||||
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私はこの小説の著者より3歳ほど年下なのだが、この小説に出てくる楽曲を、中学校から今に至るまで、好んで聴いてきたので、興味を持って読みました。 Lou Reed, Echo & The Bunnymen, New Order, The Smiths, Pale Fountains, Pastels, Teenage Fanclub, My Bloody Valentineや、スターリン, ブルーハーツなどなど。 決して一般的に有名とは言えない者も含む、それらアーティストの音楽が、小説の行間に流れる。 そして、各章のタイトルに、これらアーティストの楽曲名が冠されている。 How Soon Is Now? 1985 Walk On The Wildside 1987 Nothing To Be Done 1990 ........ と、いった具合。 主人公の音楽的嗜好がこんなに自分のそれに近しい小説は、滅多にないと思うので、その点では楽しんで読めた。 ただし、主人公のやや常軌を逸したという印象の恋愛依存(?)と奇行が、あまり好印象とは言えなかった。 著者は、Irvine Welshの"Trainspotting"の日本女子版みたいなつもりで書いたのかな?なんて思いました。 この物語の先にあるかもしれない主人公の人生に、幸あれ。 | ||||
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ストーリーの中に出てくる、音楽を聴くツールが、確か、カセットテープからMDとかになったり、主人公の年齢を感じさせる、 時間の流れを感じさせるところが、すごく感覚的に印象残っています。 | ||||
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男の自分からの目線になりますが、主人公の女性は正直なところ大嫌いなタイプなので、 イライラさせられて苦痛でした。 徐々に大人の素敵な女性に変わっていく、そういうストーリーなのだろうと思って読み続けましたが、 ちょっと残念なままとなってしまいました。 しかしなら、女性とはこういう考えをするところが大いにあると勉強させられた部分も多かったので、 女性の理解しがたい発言に対する適応能力が上がったかもしれません。 波乱万丈ではあっても、最後まで、主人公に大きな変化なく終わってしまったので、 期待に比べて、達成感(読み終えた感)のない本でした。 本の背表紙にあった、 「泉は田舎の温泉町から東京に出てきた女の子、『今度こそ幸せになりたい』- そう願って恋愛しているだけなのに。なんでこんなに失敗ばかりするんだろ。 ・・・泉は幸せな”あした”に辿り着くことができるのだろうか? 新直木賞作家がはじめて描いた、”直球”恋愛小説!!」 という美しいあらすじを読んで買ったのですが、だいぶニュアンスが違うように思います。 これって、”直球”恋愛小説なんですかね。 本当の直球とは、こういう波乱万丈なものだってことなんでしょうか。 私には、超クセだまの変化球に感じます。 ふつーの女性は、そうそう薬には手を出さないでしょう。 背表紙のあらすじは、やっぱり、売るための説明文であって、 あまり当てにしちゃいけないってことなんですね。 | ||||
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高校生から始まって、32歳になるまでの、どうしようもなく「自分」がない流され体質の女の物語。誰とでも寝るはドラッグはやるわで、救いようのないダメ女だ。だけど、これに近い人たちも現実に多いと思うので共感できる人も多いのかも知れない。そんな現実の女たちよりは、この主人公の方がアイルランドにいったり、トライアスロンに出たりしているのでマシかも。 | ||||
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