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カディスの赤い星
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【この小説が収録されている参考書籍】
カディスの赤い星の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 1~20 1/3ページ
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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何年かぶりに再読しました。 同じ広告業界出身の作家さんである、藤原伊織氏にも共通する物語づくりのうまさがきらりと光る名作だと思います。 出版年を見ると、本書の出版が1986年、藤原伊織氏のミステリ分野でのデビュー作「テロリストのパラソル」が1995年(デビュー作がすばる文学賞を取ったのは1987年)と、この分野では、逢坂氏が10年ほど先輩のようです。 二人の作家の作品に多く出てくるポイントは、主人公は世間一般の意味でのエリート街道から外れていても仕事のできる人、頼りになるできる部下がいる、主人公に惹かれるヒロインも仕事ができる、主人公とそりが合わない官僚的な取引先がいるが、その上司は主人公を高く評価するといった点でしょうか。 ビジネスマンからすれば、そんな立場に立ってみたいと思うような環境です。 本書もそんな登場人物たちが、ギターの名器とスペイン革命の陰で失われた宝石を巡る複雑なプロットで活き活きとした姿を見せてくれます。 今にしても思うと、冒険小説、ミステリー的な展開以外に、その後の逢坂氏の作品に多く出てくるような企業小説的な側面も多く垣間見られるようです。 | ||||
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「欠陥ギターの写真」を消費者団体から持ち込まれ、事実関係や原因を確かめることなく、事を収めるため、その団体への100万円の支払を認める生産会社楽器常務。いくら1970年代でも、この設定はありえないでしょう。最初の部分を読んだだけでやめました。 | ||||
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30年ぶりに読み返した!下巻がないのを気づきアマゾンで探した。久しぶりの傑作を読みました。 | ||||
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フラメンコの勉強になりました。上下とボリュームがありますが一気に読めました。 | ||||
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フラメンコの勉強になりました。上下とボリュームがありますが一気に読めました。 | ||||
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最初から展開か早いのでおもしろいです。 PRマンという、今の時代になっても、あまり馴染みのない仕事を少しは知れました。 | ||||
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さまよえる脳髄で作者を知りました。奇妙で乾いた描写に大変感銘を受け、他の作品も是非読んでみたいなと思い手に取りました。実質、処女作とのことで、少しエモーショナル過ぎかな?ハードボイルドを決めすぎかな?と気になる部分はありましたが、それらが気にならなくなるほどのストーリーの壮大さや場面展開の上手さを感じました。さらに他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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さまよえる脳髄で作者を知りました。奇妙で乾いた描写に大変感銘を受け、他の作品も是非読んでみたいなと思い手に取りました。実質、処女作とのことで、少しエモーショナル過ぎかな?ハードボイルドを決めすぎかな?と気になる部分はありましたが、それらが気にならなくなるほどのストーリーの壮大さや場面展開の上手さを感じました。さらに他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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漆田はギター職人ラモスの孫娘フローラとフラメンコギター"カディスの赤い星"の後を追ってスペインへ!はたして探り当てられるのか!? 一介のPR マンである漆田が、クリントイーストウッド顔負けのアクションをすとはなあ~( ̄▽ ̄;) | ||||
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読破、大学同期の輩の勧めで購読。 PR事務所所長の漆田は、顧問契約している日野楽器がギター製作で契約したスペイン人のラモスより、20年前に盗まれたフラメンコギター"カディスの赤い星"と盗んだ日本人の捜索を頼まれる。しかし情報は日本人の名前"サントス"のみ……サントスを見つけられるか!?盗まれたギターの行方は!? おもろいね~( ̄▽ ̄)=3 | ||||
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逢坂 剛氏のスペインものはほとんど紙の書籍で読みましたが、改めて電子書籍で読み返しています。あちこちに置いてあるPCやミニタブレットでも読めるので便利ですね。「カディスの赤い星」は難しい理屈抜きに読めるので暇つぶしに丁度よい。一方、最近の作品はスペイン内戦史に詳しく、いい勉強になります。 | ||||
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今更といったタイミングですが、読みました。 直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞のトリプル受賞ということで、楽しみに読み進めました。前半はビジネス小説+ハードボイルド風の穏やかな展開ながら、舞台がスペインに移るなり激しい展開になり、衝撃のラストへと向かう、その圧倒的な迫力で一気読みをさせられました。これだけの小説が、必要最小限の加筆はあるものの、作者の処女作というから、尚更驚きです。 抑えたハードボイルドとでもいうのでしょうか、如何なるときも皮肉を欠かさない主人公のメンタルタフネスと勇気は格好良いですし、引き込まれます。ネタバレが怖いので内容には踏み込みませんが、お薦めの一冊と思います。 | ||||
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話の展開が幅広く、特にスペイン近代史に興味あるかたなら更に楽しめると思います。今読み返すと、レトロなノスタルジーを感じる事ができます | ||||
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「百舌の叫ぶ夜」も個人的オールタイム・ベスト10に入る傑作なのだが、「カディスの赤い星」はそれを軽々と超える大傑作だった。 上巻は業務上の交渉において、駆け引きやマーロウのような皮肉を操る主人公で読者をがっちり掴んで離さない。そして謎のギタリスト、サントスの行方を探す緊迫の追跡劇。ヒロインとのロマンス。下巻は舞台をスペインに移し、テロ防止のために奔走する。殺し屋に命を狙われ、スペインでのクライマックスはその殺し屋との死闘だ。日本帰国後はこれでもか、というほどのどんでん返しが示され、唖然とさせられる暇もないうちに、直撃する切ない結末。文庫上下巻で1000ページを超える大作だが、最初から最後まで全くダレることのないのは、驚嘆に値する。 ただひたすらページを繰ることしか考えられなかった。 直木賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞したのもうなずける。最近の賞レースででてきた作品の中にここまで読者をとりこにさせる小説があるだろうか?エンタメ小説読みは必ず読むべき傑作。 | ||||
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第96回直木賞受賞作 第40回日本推理作家協会賞受賞作 第5回日本冒険小説協会大賞 週間文春 1986年 国内部門第4位 日野楽器のフリーのPR担当漆田亮は、来日したスペインの名ギター職人ホセ・ラモスから相談を受ける。それは、20年前に訪ねてきた日本人ギタリストを探すことだった。当時 売ることのできなかったギターを、あらためてプレゼントしたいのだという。PR効果を期待した日野楽器の後押しもあり、漆田は、サントスとしかわからないギタリストの行方を調査し始める。 時代背景は、スペインがフランコ政権下にあった1975年。本作品の前半は、サントスの捜査行に費やされる。漆田によって、徐々に明らかになっていくフラメンコ ギタリストとしてのサントスの過去。そして、ついに息子のパコこと津川陽までたどり着いたとき、ラモスの本来の目的が、スペインの至宝を埋め込んだギター”カディスの赤い星”の奪還であることが判明する。 ここまでは、単なる地味な人探しだ。どう展開していくか先が全く読めないが、じりじりさせつつ、飽きさせることないのが逢坂剛さんの凄さ。 ストーリーは、ラモスとともに来日した孫娘フローラが、日本の過激派に接近するに至って俄然キナ臭さが漂ってくる。フローラは、フランコ政権転覆を目論むスペインの反体制過激派集団の一味だったのだ。 ・・・ 後半からは、舞台をスペインに移して、銃撃戦ありのド派手な大活劇が始まる。フランコ暗殺計画に巻き込まれていく漆田には、反体制過激派だけでなく、治安警備隊からも狙われ、ピンチ、ピンチの連続が待っている。いちビジネスマンである漆田が、何故こんなににクールでタフ? という野暮な疑問はかなぐり捨てて、この展開に酔いしれるべきである。漆田は、幾度も命を落としそうになりながら、フローラと、カディスの赤い星を追う。 船戸与一さんの作品もだけれど、血煙舞う系の冒険小説は、海外が舞台となるとスケールがでかくなる(国内の冒険小説は、自然との闘いが主になるだろうか)。とくにその国々が暴力が支配的であると、一定の制約のもとで行動しなければならないという、緊張感が常につきまとう。ワイズクラックも、違和感がなくなってしまうから不思議だ。前半から後半へかけて、いきなりトップスピードというのも本作品の魅力のひとつだろう。 本作品は、まだ終わらないのか というぐらい、驚きをともなってクライマックスはいくども訪れる。これでもかと引っ張りに引っ張って、ラストは完全燃焼するのである。これだけの大作を、作家として売れるまであたためて続けた逢坂剛さん恐るべし。まさに魂の一冊といところか。 | ||||
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「カディスの赤い星」というギターを中心に、前半はは日本でのPR業界の内幕を背景に、後半はフランコ政権末期のスペインを舞台にした活劇が展開される。まったく異質の話に見えるが違和感はあまり感じない。何より、主人公の「どんな時でも自分を第三者とてして見ていられる」(作中のヒロインの評)キャラクターとどんな時にもでも(たとえ殺される寸前であっても)軽妙なユーモアを忘れない、抜群の造型は見事です。かなりの長編だが、特に後半の目まぐるしい展開はトイレに立つのも惜しいほど、集中させられた。 確かに他の評にあるのように「一介のPRマンに過ぎない」主人公が極左過激派やスペイン治安警察とたった一人で渡り合うのは、現実性がなさ過ぎるというのは確かだが、では、主人公が日本の情報機関員みたいな設定にしたら特に前半が浮いてしまうだろう。 まだ読んでいない人は騙されたと思って読まれたい。決して後悔はしないと思う。 | ||||
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この作家さんの代表作と言われるもので、何とか賞をとった初期の作品はどの作家さんも面白いのは共通しています。この作家さんも間違いなったです。 | ||||
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面白いんですけど!パコとかサントスとか、別に日本名の本名でイイと思いました。ただでさえスペイン各所を移動しまくりなので色々な地名や、スペイン人など登場人物が多いのに日本人が、パコだ、サントスだマノロだ、アントニオだって!わけわからなくなる時がありパラパラと前に戻り読み返し登場人物を確認することもしばしばでした。ロコ?パコ?ってかんじで・・・内容は面白いです。 | ||||
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毎日の仕事、家事、雑用が終わり子供を寝かせてからが私の読書時間です。少ない時間で少しずつ読むのが 習慣ですが、あまりに面白くて読むのを止められず朝方まで読んでしまい睡眠不足の毎日でした。 今日こそは早く寝ようと思い2ページ程で止めようと思っていてもページを捲る手を止められませんでした。 傑作です。主人公のキャラクターが私は大好きでした。こんな人物が近くにいたら楽しいだろうなと思ったほどです。なかなか現実にはこういう人物はいないと思いますが・・・ 主人公の恋も微妙に絡んでいて事件とは関係ない所でも読ませてくれます。あまりにも面白かったので 作者の本を今から読破したいと思います。 | ||||
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