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カディスの赤い星
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【この小説が収録されている参考書籍】
カディスの赤い星の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 21~40 2/3ページ
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軽いというか、薄っぺらいというべきか。 単なるPRマンであるはずの主人公の尋常でない屈強さや、ヒロインとの絡みなど、いたるところに男の妄想っぽさがにじみ出てくる。 それも中学生男子レベルの妄想なのが、残念極まりない。 序盤は軽快なタッチにのせられて気分よく読み進めることができるが、後半からあまりのリアリティの無さに読むのが苦痛になる。 レビューが良かったので購入したが、私には合わなかったようである。 | ||||
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逢坂剛のスペインもの連作は全て読破しましたが、そのベースがこの作品。シェリー酒(Fino アンダルシア) をチビチビ飲みながら、マラガに行くことを考えている最中。 | ||||
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これはプレゼント用に購入しましたが満足いただけているようです。 | ||||
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これはプレゼント用に購入しましたが満足いただけているようです。 | ||||
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ここは上巻のコーナーですが,上下合わせてレビューします。下巻は通勤帰りの電車中で読んでいて乗り過ごした位の面白さです。また全編を通じて著者逢坂しのスペイン愛が溢れていますし,フラメンコやギターに感心のある方にはたまらない道具立てだろうと思います。にもかかわらず星4つとしたのは,ハードボイルド作品には仕方の無いことかもしませんが,男性中心主義が強すぎるからです。レビューしている私は男性でそう思うのですから,女性には恐らく受け入れてもらえない作品なのではないかと思います。逆に言えば,今では書けない作品とも言えるでしょう。エンタメ的な面白さ,粋なセリフ回し,タフな主人公,劇的な展開など,ハードボイルド的面白さは横溢しています。 | ||||
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フランコ政権時代のスペインであるが、旅をした街々を思い出しながら、 緊迫場面では緊張しつつ、楽しく読ませてもらいました。 | ||||
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この作者の初めて読んだ 作品です。傑作です。未読の方、ぜひ是非読んでみてください | ||||
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なし............................ | ||||
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今から四半世紀前の作品である。それにしても、非常に面白い。想像していた以上に面白い。主人公の漆田亮の洒落た冗句、謎のギタリスト・サントスを巡る物語の展開といい、現代のミステリー作品以上の面白さである。さて、いよいよ下巻。物語はスペインに舞台を移すようだ。 | ||||
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『カディスの赤い星』を追ってスペインに渡った漆田は反体制過激派と治安警察の闘いに巻き込まれる。 果たして、『カディスの赤い星』は… サントスは… 本当に面白い国際冒険小説である。しかも、サスペンス、ミステリー、ハードボイルドの要素もたっぷり盛り込まれており、最後の最後まで楽しませてくれる。これが、四半世紀前の作品とは。 物語の重要な鍵となるスペインのフラメンコギターの描写もなかなか良い。度々登場するパコ・デ・ルシア…懐かしい。アル・ディ・メオラ、ジョン・マクラフリンとのライブを思い出した。 | ||||
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とにかく、おしゃれな会話。 人物たちが、愛おしい。 スペインものの最高傑作だと思う。 | ||||
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第96回直木賞受賞作 第40回日本推理作家協会賞受賞作 第5回日本冒険小説協会大賞 週間文春 1986年 国内部門第4位 日野楽器のフリーのPR担当漆田亮は、来日したスペインの名ギター職人ホセ・ラモスから相談を受ける。それは、20年前に訪ねてきた日本人ギタリストを探すことだった。当時 売ることのできなかったギターを、あらためてプレゼントしたいのだという。PR効果を期待した日野楽器の後押しもあり、漆田は、サントスとしかわからないギタリストの行方を調査し始める。 時代背景は、スペインがフランコ政権下にあった1975年。本作品の前半は、サントスの捜査行に費やされる。漆田によって、徐々に明らかになっていくフラメンコ ギタリストとしてのサントスの過去。そして、ついに息子のパコこと津川陽までたどり着いたとき、ラモスの本来の目的が、スペインの至宝を埋め込んだギター”カディスの赤い星”の奪還であることが判明する。 ここまでは、単なる地味な人探しだ。どう展開していくか先が全く読めないが、じりじりさせつつ、飽きさせることないのが逢坂剛さんの凄さ。 ストーリーは、ラモスとともに来日した孫娘フローラが、日本の過激派に接近するに至って俄然キナ臭さが漂ってくる。フローラは、フランコ政権転覆を目論むスペインの反体制過激派集団の一味だったのだ。 ・・・ 後半からは、舞台をスペインに移して、銃撃戦ありのド派手な大活劇が始まる。フランコ暗殺計画に巻き込まれていく漆田には、反体制過激派だけでなく、治安警備隊からも狙われ、ピンチ、ピンチの連続が待っている。いちビジネスマンである漆田が、何故こんなににクールでタフ? という野暮な疑問はかなぐり捨てて、この展開に酔いしれるべきである。漆田は、幾度も命を落としそうになりながら、フローラと、カディスの赤い星を追う。 船戸与一さんの作品もだけれど、血煙舞う系の冒険小説は、海外が舞台となるとスケールがでかくなる(国内の冒険小説は、自然との闘いが主になるだろうか)。とくにその国々が暴力が支配的であると、一定の制約のもとで行動しなければならないという、緊張感が常につきまとう。ワイズクラックも、違和感がなくなってしまうから不思議だ。前半から後半へかけて、いきなりトップスピードというのも本作品の魅力のひとつだろう。 本作品は、まだ終わらないのか というぐらい、驚きをともなってクライマックスはいくども訪れる。これでもかと引っ張りに引っ張って、ラストは完全燃焼するのである。これだけの大作を、作家として売れるまであたためて続けた逢坂剛さん恐るべし。まさに魂の一冊といところか。 | ||||
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第96回直木賞受賞作 第40回日本推理作家協会賞受賞作 第5回日本冒険小説協会大賞 週間文春 1986年 国内部門第4位 日野楽器のフリーのPR担当漆田亮は、来日したスペインの名ギター職人ホセ・ラモスから相談を受ける。それは、20年前に訪ねてきた日本人ギタリストを探すことだった。当時 売ることのできなかったギターを、あらためてプレゼントしたいのだという。PR効果を期待した日野楽器の後押しもあり、漆田は、サントスとしかわからないギタリストの行方を調査し始める。 時代背景は、スペインがフランコ政権下にあった1975年。本作品の前半は、サントスの捜査行に費やされる。漆田によって、徐々に明らかになっていくフラメンコ ギタリストとしてのサントスの過去。そして、ついに息子のパコこと津川陽までたどり着いたとき、ラモスの本来の目的が、スペインの至宝を埋め込んだギター”カディスの赤い星”の奪還であることが判明する。 ここまでは、単なる地味な人探しだ。どう展開していくか先が全く読めないが、じりじりさせつつ、飽きさせることないのが逢坂剛さんの凄さ。 ストーリーは、ラモスとともに来日した孫娘フローラが、日本の過激派に接近するに至って俄然キナ臭さが漂ってくる。フローラは、フランコ政権転覆を目論むスペインの反体制過激派集団の一味だったのだ。 ・・・ 後半からは、舞台をスペインに移して、銃撃戦ありのド派手な大活劇が始まる。フランコ暗殺計画に巻き込まれていく漆田には、反体制過激派だけでなく、治安警備隊からも狙われ、ピンチ、ピンチの連続が待っている。いちビジネスマンである漆田が、何故こんなににクールでタフ? という野暮な疑問はかなぐり捨てて、この展開に酔いしれるべきである。漆田は、幾度も命を落としそうになりながら、フローラと、カディスの赤い星を追う。 船戸与一さんの作品もだけれど、血煙舞う系の冒険小説は、海外が舞台となるとスケールがでかくなる(国内の冒険小説は、自然との闘いが主になるだろうか)。とくにその国々が暴力が支配的であると、一定の制約のもとで行動しなければならないという、緊張感が常につきまとう。ワイズクラックも、違和感がなくなってしまうから不思議だ。前半から後半へかけて、いきなりトップスピードというのも本作品の魅力のひとつだろう。 本作品は、まだ終わらないのか というぐらい、驚きをともなってクライマックスはいくども訪れる。これでもかと引っ張りに引っ張って、ラストは完全燃焼するのである。これだけの大作を、作家として売れるまであたためて続けた逢坂剛さん恐るべし。まさに魂の一冊といところか。 | ||||
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文学賞をトリプル受賞ということで期待を持って読みましたが、期待に違わず、大変面白かったです。途中読み飛ばす所や、眠たいところもなく、一気読み確実の小説です。少し昔に書かれたので内容が少し古いですが、それを感じさせないスピート感のある作品です。 スペインとギターに興味のある人なら更に必読です。 | ||||
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独裁政権下のスペインの様子がよく描かれていますね。 そういうところも結構楽しめると思います。 やや内容を詰めすぎな感じがしますが、やはり面白い。 もう少しコンパクトにまとめたほうがいいのでは、 とも思いました。 それでも最後まで目の離せない小説だと思います。 | ||||
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「簡にして要を得ている」とはこのことでしょう すっきりした説明と、必要不可欠な 範囲に押えた学説の比較 直感に訴えてくる具体例 これがあれば、あれこれ購入せずに 済みます | ||||
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上巻では舞台が日本。PRマンが顧客である楽器会社の依頼、これもスペインのギター製作者の依頼なのだが、によりサントスということしか分かっていない人物を探すことから始まる。上巻は何か進行も遅く、ところどころにある少し間の抜けた冗談にも若干興ざめの感もあるのだが、下巻に入りスペインに舞台が移ってからは話しがフランコ総統暗殺になると話しが一気に展開し、テンポも早くなる。 そして最後に近づくにつれ話しがどんでん返しの連続となりがぜん面白くなってくる。最後に全ての面白さを取っておいたようなストーリーである。 著者自身のあとがきによると、この本はを書き上げたのは1977年6月。そのときまだ著者は作家となっておらず会社勤めの傍ら書き上げた。その後作家としてデビューし『百舌の叫ぶ夜』が売れ始めた頃、これを編集者に読んでもらって本になるに至ったと。 すなわちこれが著者の処女作なのである。 著者自身、稚拙な部分、気負い過ぎの部分があると述べているが、一方、またこうも述べている。 『処女作にはその作家のすべてが込められている、という。また、作家は処女作を越える作品は書けない、とも言う。ある意味で、それは正しいと思った。』 読者にも、著者の熱気が伝わってくる作である。 | ||||
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上巻では舞台が日本。PRマンが顧客である楽器会社の依頼、これもスペインのギター製作者の依頼なのだが、によりサントスということしか分かっていない人物を探すことから始まる。上巻は何か進行も遅く、ところどころにある少し間の抜けた冗談にも若干興ざめの感もあるのだが、下巻に入りスペインに舞台が移ってからは話しがフランコ総統暗殺になると話しが一気に展開し、テンポも早くなる。 そして最後に近づくにつれ話しがどんでん返しの連続となりがぜん面白くなってくる。最後に全ての面白さを取っておいたようなストーリーである。 著者自身のあとがきによると、この本はを書き上げたのは1977年6月。そのときまだ著者は作家となっておらず会社勤めの傍ら書き上げた。その後作家としてデビューし『百舌の叫ぶ夜』が売れ始めた頃、これを編集者に読んでもらって本になるに至ったと。 すなわちこれが著者の処女作なのである。 著者自身、稚拙な部分、気負い過ぎの部分があると述べているが、一方、またこうも述べている。 『処女作にはその作家のすべてが込められている、という。また、作家は処女作を越える作品は書けない、とも言う。ある意味で、それは正しいと思った。』 読者にも、著者の熱気が伝わってくる作である。 | ||||
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直木賞・日本推理作家協会賞受賞作であり、作者の魅力の詰まった代表作。 PRマンの漆田は、日野楽器がスペインから招いた著名なギター製作家ラモスから、サントスという日本人のギタリストを捜してほしいと頼まれる。20年前ギターを求めスペインを訪れたサントスの腕は認めたものの、製作が追いつかずギターを譲れなかったことが心残りになっているというのだ。 卓越したギターの腕を持ちながら帰国後忽然と姿を消してしまったサントス。サントスを探す漆田は、彼の息子と思われるパコというギタリストをてがかりにサントスの行方を追うが、やがてラモスがサントスを探す理由の一つに行き当たり、巨大な事件の波に飲み込まれていく。 上巻では、「カディスの赤い星」の正体とそれに込められた目的が明ら!かになる。 サントス探しの他に、「カディスの赤い星」の正体、ライバル会社太陽楽器のPRマン理沙代との恋、「全日本消費者同盟」槙村との対決、テロと、読者を飽きさせない要素がふんだんに詰まった作品である。 「スペイン」「広告業界」と、この作品後の作者の方向性がみられる作品であり、まさに直木賞に値する作品である。 本作品は、1986ミステリー・ベスト10国内部門4位にランキングされた。同年は2位に もう一つの代表作「百舌の叫ぶ夜」がランキングされており、作者の大ブレークした一年となった。 | ||||
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著者がデビュー前に書き、10年経って単行本となり、その後20年して今回の新装文庫本が出たそうです。 主人公の軽いノリの冗談や皮肉には、上巻の半分くらいまで違和感を覚えていました。が、舞台がスペインに移るあたりから痛快にすら感じるようになってきます。 そしてラストはとても悲しい。プロローグにある「その秋、わたしは一度死んだのだった」がわかります。 いずれにしても古くささを感じさせず、今読んでも違和感なく楽しめる本です。 | ||||
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