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湿地
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湿地の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全69件 1~20 1/4ページ
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滅入っているときには読まなほうがいい本。 | ||||
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同著者によるシリーズ最新7作目『悪い男』を先に読み、よかったので、遡って1作目から読んでみた。 主人公のエーレンデュル捜査官は有能だし(7作目には登場しない)、読みやすい展開だし、情緒がある内容でよかった。 以下はネタバレかもしれない(新作ではないので、十分ネタバレ相応の内容は他のレビュアーも記述しているが)。 ――7作目と似ている。被害者がレイプ犯でかなりのくそ野郎であること、加害者に情状酌量の余地があること。そしてこの設定は作者が信念としていることに基づいているようだ。巻末の『訳者あとがき』に記載されているのだが、作者のアーナルデュルがスウェーデンの新聞インタビューで「殺人者が最悪の犯罪者であることはめったにない」「殺人者にはしかるべき理由があり、殺されるほうには殺されて当然と思える側面がある(以下略)」と述べている、とあった。 ……これにはかなりの違和感を禁じ得ない。偏っている。そんなことは絶対ない。私が読んだ二作とも前述の内容でいい小説を書いているのは確かだが、他も同様なのだろうか? 先入観をもたず、あくまでも小説として、とりあえず2作目以降も読んでみようと思う。 *ちなみに、主人公が娘に、事件の詳細を未解決の時点で語るシーンがある。倫理上問題はないものだろうか? *本欄で他のレビュアーが「レイプされてできた子供を出産するなんてありえない」と記述しているが、私は女性だがそれはアイスランドでなくても人それぞれの考え方だと思う。 | ||||
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北欧や東欧のねちっこく暗い人間関係やドライな犯罪事件のドラマや映画小説が好きでこの作品も素晴らしい高評価なので当然普通に面白いだろうと思い読み始めたがとにかく読むのが進まない。おもしろいはずと思い続けてこつこつと2週間以上かかって読み終わった。どこがおもしろいのかまったくわからない。父娘の関係も父親甘いな娘甘いなと無共感で読むだけだし警察同僚上司元上司の関係も厚みのない人間の集まりあっさりさ。犯行そのものに魅力がない。小説なので、ある程度は犯行にエンターテイメント的小説的な魅力を求めてもいいかと思っているのですがその魅力(意外さ、過去の重さ、現状の悲惨さなど)ありません。殺害された老人の過去の出来事が強姦。強姦された女性たちは強姦されて子供を産んでというまさにされて産む機械のように書かれている。殺害された老人は奇特な遺伝子病をもっていて、6歳の子に発現してその女の子は死んでいる。その子について調査してほかの被害者やその被害者の子供、孫まで見つかっていくわけだが、長い。退屈な部分。作者の意図するところは病気の存在についてなのか、遺伝の問題についてなのか、なんだったのか、もう作者が信じられないのでもはやミステリー小説ではありえない。これでよかったの?湿地というタイトルはかっこいいと思いました。 | ||||
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孤独な老人の死はこのようにして起きたのか……と、読後には唸りを上げてしま いました。アイスランドというあまり馴染みのない国が抱える問題をテーマに、 様々な家族、そして親子のあり方を描いたとても読み応えのある一冊でした。 主役の捜査官エーレンデュルは鮮やかな推理や立ち回りではなく、粛々と地道な 調査を重ねていくことで真相を解き明かしていきます。そうやって一つ一つ事実 が明らかになる毎に、事件のあまりにも悲惨な背景が露わになってくるのです。 また、エーレンデュル自身のプライベートな生活も中々の地獄絵図です。それな のに仕事では吐き気を催すような事件を追う。気が狂ってもおかしくないくらい の環境にもがき苦しみながらも、なんとか前に進もうとする姿は心を打ちます。 とにかくどっぷりと北欧ミステリです。どこを切り取っても暗い世界で、救いを 見出すのは難しい物語です。個人的には全体を通しての重苦しさはトップレベル だと感じました。それがたまらない、という方には間違いなくお薦めの一冊です。 | ||||
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この耳慣れない名前の著者は、アイスランドという、これまた馴染みのない国の作家なのですが、スカンジナビア推理作家協会が北欧5か国(アイスランド、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、ノルウェー)の年間最優秀作品に与える、「ガラスの鍵賞」を2002年と2003年に連続して受賞するという快挙を成し遂げています。ちなみにこの賞の受賞者にはほかに、「ミレニアム」シリーズで知られるスウェーデンのスティーグ・ラーソンがいます。(1「ドラゴン・タトゥーの女」と3「眠れる女と狂卓の騎士」ともに死後受賞)そして、インドリダソンにとって初の受賞作となったのがこの「湿地」という作品です。 レイキャビク警察犯罪捜査官のエーレンデュルとその部下たちが難事件を解決していくシリーズ中の一作ですが、「湿地」ではあるアパートの地階の部屋で老人の死体が発見され、現場には謎の言葉が書かれたメモが残されます。その些細なメモを手がかりに犯人とその動機を追っていく物語です。 不明にしてまったく知らなかったのですが、アイスランドは世界有数の遺伝子研究の進んだ国だそうで、それはこの小さな島国が9世紀以降、他民族の侵入を受けなかった歴史があり、そのため、かなり均一の集団を維持してきたことで遺伝的変異が少なく、したがって遺伝学研究にはうってつけの環境なのだそうです。 「湿地」はあきらかにその点に着想を得て書かれたもので、まったく繋がりのない2つの家族の悲しい過去が、避けられない運命によって徐々に結びつけられていきます。事件が起こった10月のレイキャビクは悪天候で、捜査のあいだ中ひっきりなしに雨が降り続け、陰惨な事件の展開と相俟って、エーレンデュルの気持ちを滅入らせます。その上、彼には離婚した妻とのあいだに息子と娘がいるのですが、娘のエヴァ=リンドは薬物中毒で、金をせびるためだけに訪ねる父親とは喧嘩が絶えず、親子関係はどん底なのです。 けっして読後感のよい物語ではありません。ですが、逃れることの出来ない血の宿命を描いて、強く印象に残る作品です。 | ||||
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北欧ものにしてはかなり読みやすい それでも似たような名前がいっぱい出てきてイライラしてくる かなり単純な事件な上に、ウザい娘の問題や(こんなのが身内にいるとか、普通降格かクビ)意味ありげな花嫁疾走がなんの関係もねえという気の抜ける構成 あと後書きにイラッときた 殺人者が極悪人の場合はほとんどない?そんなわけねえだろ! たいそうなこと言ってるわりに、暴力も性描写も遺体の描写も全くエグくないから笑う あと脳腫瘍で絶対死ぬならなんで被害者と犯人は生きてんだよwwww | ||||
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北欧ミステリー小説とくれば、1位ミレニアムでのリスベット、2位ヘニングマンケルのヴァランダー刑事が私の好きなキャラ。エーレンデュル刑事のキャラは3位になりそうな気配がある。映画では観ていたけれど、 小説の方が涙が出るほど、人間の心の深い悲しみが伝わってきました。しかし、アイスランドの地名や名前は、舌を噛みそうになるので、ご注意を! | ||||
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暗くて重い。世界有数の福祉国家アイスランドの人々が、少しも幸福そうに見えない。まぁ、警察小説なので、そうなるのは仕方ないんでしょうが。英米ミステリーの軽妙さとは真逆。クスッと笑える場面はほぼなし。好悪がわかれるのはそこかなぁ?なので星5つにしませんでした。でも、超一級のミステリーで有ることは間違いない。特に中盤からページをめくる手が止まらない感じ。予想も出来ない展開。ただ・・気持が凹んでるときに読むのはお勧めしません。心身共に余裕のあるときにぜひ。少し時間を置いて,次作を購入しようと思います。 | ||||
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ストーリーは面白かったのでシリーズ次作も購入しようと思います。ただ翻訳が直訳過ぎたり表現が古くさすぎたりして読みづらいです。それでも最後まで読んでしまうストーリーの面白さでした。 | ||||
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人口30万人の国。盛岡市と同じ。殺人率0、33人。1年に一人の殺人事件。これは日本の殺人率と同じという。年老いた男が一人殺された。殺したのは、幼い娘が脳腫瘍(だったかな?)で死んだ父親だった。追う刑事は離婚したろう刑事。あれ?よくあるミステリー?でも、全国民のヒトゲノムを管理できる国では様相が違うのですー。 インドリダソンの三部作?の中で一番好きですー。 | ||||
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全くツマらなかった。まさかマサカと思いながら最後まで読んだけど あ~まさかで終わった。釈然としない。 性別不明な名前に慣れないし、耳慣れない地図の意味もあったかな? この現代に世界中で、その病名で治療されてる方もたくさん いらっしゃるだろうに、それはアンラッキーではあるけど、 そこまで呪われるようなことなんだろうか。 なんか視点がズレてる気がするんだけど。 | ||||
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エーレンデュルシリーズの第1作です。 私は逆に最新作から読んでしまいましたが、事件自体には大きな影響はありませんが、やはりこれから読んだ方がよいかな?と思います。 派手な推理のようなものはないですが、登場人物の関係やその背景が少しずつ解明されていくとともに、最後のはかなさ含め、シリーズの中で最も良いのでは?と思います(まだ、「声」は読書中ですが) 欧州ミステリーによくある過激な犯罪表現もないのも作者の特徴です。 欧州ミステリーのファンにはお薦めの一冊だと思います。 | ||||
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多分原作を読めたらもっと素晴らしかっただろうと思う。 ストリーは十分つかみがOK. キャラクターの説明は同僚の部下に対して不足気味。 だけど、一番残念なのは翻訳。 翻訳者はアイスランド語ではなく北欧の翻訳本から又訳したそうで、 それでも良いが、日本語のボキャブラリーとセンスがなさすぎる。 他の翻訳者が原語または英語からでも良いので流れるように訳したのを読んでみたかった。 作者は力があると思う。訳者が駄目。 | ||||
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原著からしてそうなのか、それとも翻訳者の腕が良いのか、とにかく読みやすくて驚いた。会話文の多さなどほとんどライトノベルである。アニメ風のイラストを表紙にして出し直し、海外ミステリ人口を増やして欲しい。 さて内容だが、映画のテンプレートとして「大きな物語」と「小さな物語」を組み合わせるというのがある。たとえば世界の滅亡などが大きな物語で、主人公に起こる家庭の危機などが小さな物語である。『湿地』も殺人事件と主人公と娘の軋轢という大と小がちゃんと存在している。問題なのはこの二つが連動しておらず、別々の話として処理されてしまったことだ。作中、一か所だけ話が絡み合ったかなと思わせるシーンがあるのだが、なんとなく終わってしまっている。このあたりをうまく処理すれば、ストーリーが深みを増し、傑作になったのではないだろうか。 とはいえ、冒頭にも書いた通り文章は読みやすく、ストーリーも一本道で疲れることがない。2013年のこのミス4位はできすぎだと思うが、ミステリ初心者ほど読んで欲しいのは確か。 | ||||
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日本訳が読みやすくて、続きが気になって、早く読んでしまいました。 | ||||
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マルティン・ベックのシリーズをダウンロードしようと思ったところ、この本が見つかりました。 するすると読めましたが、読んでいて楽しくなかったです。 ユーモアが随分と足りない感じと、登場する警察官全体に魅力が無いのではないでしょうか。 | ||||
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読みやすい。 聖書、裏にある神への問いかけ。血の呪縛。そうしたものを重くせず読めるように、訳されている。 | ||||
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私はほとんど推理小説を読んだことがありません。ある推理小説サイトのおすすめ本として、少しグロそうだな…とも思いましたが読みました。 この本は、刑事ものです。 主人公が刑事だからこそ罪とは何か?ということと向き合う内容のお話となってしまう。といっても、堅苦しい作りではないちゃんと面白い小説です。300ページほどある短くはない構成ですが、特に、中盤後半と話を回収していくところがうおお…という感じでした。 個人的な心情からすると、序盤一人の不良少女やもしくは若手刑事が出てくるのですが、私は主人公よりもそちらに年が近いので、そっちの葛藤や若手とベテランの衝突などが描かれるのかなと期待した部分もあるのですが、作者の方もベテランのようです(50歳くらい)、話を通しての心情的な座位は相当高かったかなと思います。ただそれでも面白かったので、推理小説好きなら楽しめる一冊であると思います。 私自身にとっては、集約する力の具現存在、として良いものを見たと感じました。 | ||||
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ストーリー展開を楽しみました。 | ||||
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アイスランドのミステリだと。人口三十万人の国でミステリが書かれるとは驚きだな。 湿地に建つアパートで、一人暮らしの老人が殺された。 粗暴で不器用な犯罪と思われたが、奇妙なメモが残されていた。 捜査が進むにつれて、おぞましい過去の闇が明らかになる。 真相と動機にはかなり驚かされた。 トリックや犯人当てではなく、人生を丸ごと巻き込んだ重厚なストーリーに引き込まれる。 松本清張の社会派推理に近いタイプだが、もっと重くて暗い。 主人公の捜査官エーレンデュルは離婚経験者だ。22歳の娘は彼を口汚く罵る。 おまけに薬物中毒で父親のわからない子を妊娠している。またかよ。 北欧ミステリには「主人公は不幸であるべし」とか「読者に不快感を与えよ」とかいう戒律でもあるのかね。 不幸が連鎖するプロットは良く出来ている。 | ||||
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