殺人記念日
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最初は文章が短く描写もドライでもうひとつと思いましたが、途中から気にならなくなりました。陰惨な殺人の話なのに明るくコミカルな感じも出しています。予想の一部はあたり、一部は外れていました。映画化が楽しみな作品です。どこの家庭にもありそうな諸問題の描き方はさすが女性作家だと思います。 | ||||
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主人公は妻にベタ惚れで子供に甘い父親。ごくごく普通の好人物です。ただし、妻と二人で女性を誘拐して殺すのを趣味にしています… 陰惨な事件なのに殺人の場面がほとんどない(主人公が手を下す描写はありません)ために不思議と主人公に好感を抱いてしまいます。 歯車が狂い始めてからはハラハラドキドキ。テンポが良く、釣り込まれてしまうので寝不足にご注意下さい。 | ||||
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ミステリとテニスということで言えば、「マッチ・ポイント」(監督:ウッディ・アレン)が鮮やかに思い出されます。ポップな表紙と主人公のわたしの職業がテニス・コーチということで期待しましたが、テニスに纏わるシーンは少なく、個人的には少し残念でした。 「殺人記念日 "My Lovely Wife"」(サマンサ・ダウニング ハヤカワ・ミステリ文庫)を読み終えました。 巻頭。バーのカウンター。主人公のわたしが或る女性に聴覚障害者として、スマホの画面を通して会話を始める「つかみ」から結末まで、サクサクと読み進めることができると思います。ドメスティック・ページ・ターナー。 舞台は、フロリダ、ヒドゥン・オークスと呼ばれる分譲地。アッパー?・ミドルの環境の中、主人公と妻の不動産仲介業のミリセント、子供達、兄妹のローリーとジェンナの4人家族の日常。わたしと妻は私たちと同じように住宅ローンを抱え、日々の生活に追われながらも、少しでもいい生活を求めて奮闘しています。しかしながら、或る理由から二人は「殺人」を犯してしまいます。そして、そのことをきっかけに次々と・・・。まるで家庭を健全に保つため、夫婦の愛を確かめるためには「殺人」を共有することが必要であるかのように、物語は掘削機で掘り進められように進行していきます。スリラーですから、これ以上は書きませんよ(笑)。 ドメスティック・シリアル・キラー。10回ほどの連続ものだとしても毎回小さなクライマックスを設定できるほどに奇妙にスリリングで、ドライなスリラーだと思います。 突っ込みどころはいくつかありますが(中盤、少しだれるかもしれません)、目を瞑りましょう。ある程度のご都合主義は、シェイクスピアの中にもあります。伏線も適度にバラ撒かれ、知らず知らずのうちに堅固に回収されていることは驚きでした。家庭人から見て、目を背けたくなるシーンもあったりもするのでしょうが、幸せな家庭がそれを維持するためのストレスによって少しずつズレを起こしていき、もうひとつの仮想現実が生まれ、そこには大いなる「快楽」が潜んでいるということなのかもしれません。 読み終わると、"My Lovely Wife"、ミリセントが履くパンプスのペール・オレンジと血塗られたテニス・ラケット、フロリダ中部の能天気な青空が心の闇を照らしています。 まあ、面倒なことは言わずに(笑)、読んで、楽しんで。 | ||||
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