とむらい家族旅行
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私は第一作を読んでいないので、この作家がどういう作品を書いているのか知らなかった。 予告を見て、面白そうに思えたので、予約注文した。第一作が日本で好評だったという理由もあった。 届いてみると570ページ。かなり厚い。その割に登場人物が少ない。 読み始めると、登場人物が少ないためか比較的すらすら読めていく。 たいした事件も起こらず、20年前の旅行で何が起きたのか、これから何が起きるのか、ニッキーはどこにいるのかという三つの謎で、ミステリー読者を引きずって行くのは、なかなかの力量と思う。 しかし、ラスト近くになると呆然とした。呆然には心地よい呆然と、心地悪い呆然があるが、本書はかなり心地悪い呆然である。 そう思うのは私だけかもしれないので、原書のアマゾンレビューの翻訳を読んでみると、ラストを批判するレビューが相当数並んでいた。 ①4分の3程度まではワクワク読ませてもらった。②読みやすく、あまり時間がかからない。③基本的に海外ミステリーの初訳は応援したい。の理由から、評価は☆☆☆とした。 蛇足 第三作For your own good のアマゾンレビューを見たら、好評のレビューが並んでいた。翻訳が出たら、読ませていただこうと思う。 | ||||
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2021/3月に読んだ「殺人記念日」は、それなりに"ドメスティック・ページ・ターナー"でした。 作者の新しい翻訳「とむらい家族旅行 "He Started It"」(サマンサ・ダウニング 早川書房)を読み終えました。今回は、ドメスティック・ロード・スリラー。男女5人によるアメリカ横断ドライブ。南部、ジョージアを起点として、16州にまたがるローング・ドライブ。最後は西海岸。 彼らの祖父の遺言どおりに目的地に向かい、そこで遺灰を撒けば、莫大な遺産を得ることができる。しかしながら、そのドライブには、かつて子供の頃に祖父に連れて行ってもらった旅と同じルートを辿るという制約があります。そして、現在と過去の<ロード>がほぼ交互に語られ、彼らのネガティブで、ビザーレで、それぞれが「ケツの穴」の人生が終盤に至り、一挙にぶつかり合い、弾け飛ぶことになります。残念ながら、スリラーですからその物語の真髄を書く事はできません(笑)。 効果的に3本の映画が引き合いに出されます。アーサー・ペンのアメリカン・ニュー・シネマの傑作。リドリー・スコットの女二人旅。もう一本は、クリント・イーストウッドが監督した「アトランタ爆破テロ」。アメリカ的な、極めてアメリカ的な、そして最後まで決して心地よくはしてくれないサマンサ・ダウニングのイヤミスをご堪能いただければと思います。 「〈テルマ&ルイーズ〉を観たことある?」 「おまえのおばあちゃんが大好きだった映画だな」と祖父。 (p.354) 私もまた〈テルマ&ルイーズ〉がとても好きです。 | ||||
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