夜のエレベーター
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クリスマスの日にアルベールは6年ぶりに実家に帰ってきた。母親はすでになく、実家のわびしい部屋で母の思い出に浸る。外に出て高級レストランに思い切って入ってみる。そこで出会ったのは、子連れの若く美しい母親。昔愛した女性に似ていたため、気になった。向こうもこちらをちらちら見ている。店を出たあと、映画館に入り、2人は急速に惹かれあっていった…前半は、孤独な男女の出会いを描いて、解説にもあるとおり、ウィリアム・アイリッシュ風。その後は、悪女ものに変貌する。登場人物が少ないので、舞台向きかも。エンディングは「読者のご想像におまかせします」みたいに放り出されたまま。 | ||||
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自ら甘い仕掛けに近づいて、仕掛けと気付かず仕掛けたつもりが、仕掛けにはまってしまった。甘い罠には気をつけるべし。 | ||||
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サクサク読めるが、翻訳がなにか学生の訳文にような硬さを感じる、というか、プロの翻訳とはとても思えない。 訳者の生前発表されなかったものだとのことで、こなれた訳にする前の段階のものを発表したものなのだろう ただ、解説にも書かれているように、ウイリアム・アイリッシュばりのロマンチックサスペンスで夜の甘い世界にストーリーが展開する著者の世界は絶品である。 ほかの作品はプレミアがついいるが順次読みたいと思っている。 | ||||
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1961年の佳作が読める悦びを感じました。謎が分かっても、再読に耐える良質なサスペンス$ミステリーです。著者はフランスでは売れっ子の冒険小説作家だったそうですね。『甦える旋律』では、フランス推理小説大賞を受賞(1957年)しており、ミステリーの範疇でも傑作が少なくない様です。 著者は言葉の洒落が得意だそうで、本作にも(翻訳には充分反映仕切れない)地口や掛詞の表現が幾つもあります。最後の部分の「鳥籠」と「檻」(カージュのルビあり)は明示されていますが、他にもあります。一番の「くせもの」はタイトル自体のダブルミーニングないしは洒落でしょう。それを示唆する表現が196頁にあります。 この著者に興味を惹かれて、『並木通りの男』から始めて、過去に出版された訳本を読んでいます。どれもサスペンス描写が秀逸です。やや表現がくどいあるいは冗長だと思われる部分もありますが、それはそれで、フランスの風俗を知る情報(かなり古いですが…)ではあります。 これを機にダールの再評価が進むといいですね♪ 一読の価値あり! | ||||
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久しぶりにフランスのミステリ小説を読んだ。『死者の中から』や『悪魔のような女』のボアロー&ナルスジャックや、『シンデレラの罠』『新車のなかの女』のセバスチアン・ジャプリゾなど、フランスミステリにも好きな作家・作品が結構ある。本書の作者フレデリック・ダールも、過去に『甦る旋律』と『生きていたおまえ…』の二作品を読んだ記憶がる。詩的な文章表現で心理描写を重ねながら、サスペンス豊かにに物語をつづり、ツイストの効いたプロットや仕掛けで、思いがけない結末へと読者をいざなう。フランスミステリというとそうしたタイプの作品がすぐに思い浮かぶが、本書もやはり例外ではなかった。 クリスマスの夜…女性を殺害した罪での服役から釈放された男…ミステリアスな美女との出会い…もどかしく揺れ惑う恋の炎…現れては消える不思議な男の死体…乗るたびに少しずつ時空のずれた世界へと人を運ぶかのような奇妙な夜のエレベーター…。陰った心理のあやをつづりながら、不思議に幻想的ですらある殺人事件の迷路へと誘いこみ、意外で皮肉な終幕へと読者を投げだす。読み出したら止まらない一気読み必至。フランスミステリの味わいを、充分に端野させてくれる、はかなく悲しくサスペンスフルな傑作である。 | ||||
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