生きていたおまえ…



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    初公開日(参考)1980年11月
    分類

    長編小説

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    生きていたおまえ… (1980年) (文春文庫)

    1980年11月30日 生きていたおまえ… (1980年) (文春文庫)

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    No.1:
    (5pt)

    残虐な完全犯罪劇がねじれて行き意外な結末を迎える著者会心のラブ・サスペンスです。

    新聞記者から転進し大成功を収めたフランスのサスペンス小説の巨匠ダールが1958年に執筆した初期傑作です。著者は本書が日本で刊行された1980年当時の時点で本名のダール名義で30冊近いサスペンス小説を書き、サン・アントニオ名義で120冊近いスパイ小説を著した海外作家にしては珍しい大変な量産作家でした。別名義の方はスーパーマン的主人公が活躍する比較的単調な作品なのに対して、本書のような単発のサスペンス小説作品群には一作毎にプロットに工夫が凝らされた良作が多いと言えるでしょう。
    主人公のベルナールは金融業者ステファンに800万フランの借金があり、どうにかして未来を明るく変えようと考え、今はもう愛していない妻アンドレを利用した巧妙な完全犯罪の計画を練る。それはステファンとアンドレを犠牲にして堂々とピストルで射殺するという巧妙且つ大胆なシナリオで、無事に完全犯罪は成功したかに見えたのだが・・・・。本書は3部構成で著者は2部までに、ベルナールに疑惑を抱き執拗に尋問する聡明な判事や、経験が浅いが情に厚く粘り強い国選弁護人の娘シルヴィを筋書きに絶妙に絡ませ、次第にストーリーを奇妙にねじれさせてベルナールの心理をも移ろい歪ませます。そして最後の第3部で全く予測不能の展開ともうひとつの驚きが用意されており、そこで読者は初めて本書の不思議で難解なタイトル「生きていたおまえ・・・」の意味に気づかれる事でしょう。(ちなみにそれは決して墓から死者が甦るといったオカルト物語ではありませんので安心して下さいね。)本作は無意味な殺人が繰り返される残酷な上に悲劇的な忌むべき物語ではありますが、著者は主人公に愛について再び心を開かせるいくばくかの救いを与えて重苦しい読後感を和らげてくれています。本書は発売当時の定価が260円の薄い本ですが、今読んでも新鮮なサスペンスの傑作ですのでぜひ一読をお奨め致します。
    生きていたおまえ… (文春文庫)Amazon書評・レビュー:生きていたおまえ… (文春文庫)より
    4167233029



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