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パパ、ママ、あたし



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【この小説が収録されている参考書籍】
パパ、ママ、あたし (創元推理文庫)

パパ、ママ、あたしの評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

たくさんの人に読んで欲しい!

イェルハルドセン氏の第二作目になります。
順番を間違えてしまって、この本を最後に読んでしまい、ちょっと後悔も。
何せ結末を先に知りながら読むというのもアレですね。(第三作目を既に読んでしまっているので)

といいつつも、内容はテンポ良く進んでいくので、楽しませてもらいました。
最後はちょっとやっつけ感もありますが、登場人物の「ハンナちゃん」に癒やされました。
バルブロおばちゃんも良い味だしてます。

イェルハルドセン氏の本は難しいところもなく、地域の違いもそれほど感じずに読めるので
もっともっと沢山の人に読んで欲しい!


ももか
3UKDKR1P
No.1:
(8pt)

機能不全家族の悲哀

ショーベリ警視シリーズ三部作の第2作。スウェーデンに限らず、先進国では共通する機能不全家族の悲哀と地域社会の崩壊を描いた社会派警察小説である。
9月の土曜日の夜、ストックホルムからフィンランドへ向かう観光フェリー上で、背伸びして大人の遊びを楽しもうとしていた16歳の少女が殺害された。日曜日、早朝ジョギング中のペトラ刑事が公園でベビーカーのシートで凍死しかかっている赤ちゃんを発見し、さらに、近くで車にはねられたらしいベビーカーと、頭を殴られて殺されている母親らしき女性が見つかった。同じ頃、ストックホルムの集合住宅の1軒では、3歳の少女ハンナがひとりぼっちになり、不安な思いで混乱して過ごしていた。一見無関係に見えるハンマルビー署に持ち込まれた2つの事件と1つのトラブルは、意外な理由でつながっていた・・・。
警察による事件捜査の進展と並行して、ひとりぼっちにされた少女の救出というタイムリミットのエピソードが進行するので、最後までサスペンスに満ちたストーリーが展開される。犯人が解明されるまでの展開もスリリングで、読み応えがある警察小説に仕上がっている。ただ、事件の背景にあるのは無縁社会とも言われるコミュニティの喪失であり、家族の姿の変貌であるだけに、事件が解決してもカタルシスや爽快感は得られない。
シリーズ作品らしく、前作で積み残された感があったペトラ刑事のレイプ事件に関しても進展があり、腫瘍登場人物たちのキャラクターがさらに陰影豊かになっている。三部作の完結編に期待したい。

iisan
927253Y1

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