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人間の顔は食べづらい
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人間の顔は食べづらいの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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突飛な設定を上手く活かしたミステリ 見返せば成る程、となる事請け合い しかしタイトルとイラストから猟奇物を期待してはいけない あくまで本作はミステリ小説である | ||||
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敬称略。 白井智之の「人間の顔は食べづらい」は、読者を異形の世界へと誘う衝撃的なミステリー小説。 この作品は、食用クローン人間が育てられる未来の日本を舞台に、倫理的な問いかけと緻密な推理が交錯する物語。 物語の中心にいるのは、クローン施設で働く和志という青年。 彼の仕事は、育てたクローン人間の首を切り落として発送すること。 しかし、ある日、首なしで出荷したはずのクローン人間の商品ケースから生首が発見される事件が発生する。 この事件をきっかけに、和志は自らの職務と倫理観に揺さぶられながら、真相を追い求めることになる。 白井智之は、独特の世界観と緻密なプロットで読者を引き込む。 クローン人間を食用にするという設定は、初めて聞くとショッキングだが、物語が進むにつれてその異常さに慣れていく自分に気づかされる。 これは、作者の巧みな筆致によるものである。 また、登場人物たちの心理描写も見事。 和志の葛藤や、クローン人間たちの存在意義についての問いかけは、読者に深い思索を促す。 特に、和志が自らの行動に疑問を抱き始める場面は、物語のクライマックスに向けての緊張感を高める。 さらに、この作品は単なるミステリーにとどまらず、人間の倫理観や社会の在り方についても鋭く問いかける。 クローン人間を食用にすることの是非や、生命の価値についての議論は、現代社会にも通じるテーマであると感じる。 あなたは、物語を通じて自らの価値観を見つめ直す機会を得ることになる。 まとめると「人間の顔は食べづらい」は、独創的な設定と緻密なプロット、深い心理描写が融合した傑作ミステリー。 白井智之の筆致は、読者を異形の世界へと引き込む。 この作品は、ミステリー好きだけでなく、倫理的な問いかけに興味がある読者にもお勧め。 | ||||
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最初の作品です。この時点で充分力強い作品です。確かに万人向けではないが, 飽きさせないストーリー運びが巧みで, 思わず一気読みしてしまいました。 | ||||
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読了感は満足しかなかったです。 グロテスクは抜きにして読んでほしい。 ミステリーとしても人間ドラマとしても何もかも良かったです。 | ||||
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公的に人肉を食す世界という設定はやや古典の有名SF映画を思い起こさせ、西澤保彦や乾くるみのテイストに似たノリのSFミステリ、 そこにグロが加われば鬼に金棒な感じがするが、事件自体はかなり小粒であまり魅力的とは言い難い。 ただ構成が巧く飽きさせないし、事件外のミスリードもある。 長めの中篇として読んだら満足感はまた違ったかもしれない。 | ||||
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タイトルとジャケ買いしましたが、思ってたより話がわかりづらかったです。 | ||||
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生まれた時から監禁生活、書物さえ与えれば知識はつくのか?、と言われたらNOでしょ。話すことは自然と身についても、読むとなると習わないと無理なんじゃないかな。漢字はもちろん、平仮名でさえただの記号にしか見えないと思うが | ||||
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内容もタイトルに負けず劣らず。でも、ただグロテスクなだけではなく内容もちゃんと詰まってる。ぎっしり詰まってる。 | ||||
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タイトルに惹かれて買いましたが、一気にこの作者さんのファンになりました。奇想天外な設定にするっと入って行ける人なら十分楽しめます。どうしても現実的に考えてしまうような、頭の固い人には向かないかも。私個人としては、最近の小説はどうも現実に拠りすぎているというか、嘘を書くのが物語なのに、読者も作者も現実に縛られ過ぎだと思っていたくらいなので、「こういうのを待っていたんだ!」と読みながら興奮しまくりでした。クローンの描写はグロイという意見も多いですが、私は内容通り「おいしそうだなー」と……。可食部を増やすため太らせまくる、というのが妙にリアルです。ふざけた設定のキャラクター、名探偵になれない探偵役等、本当に何でもありの世界感。二転三転する展開で一気に読ませます。クローンを食べるという内容はぎょっとさせられますが、実際肉も魚も全く口にできない(食べるのは違法ではないが、病気に感染して死ぬかもしれない)世の中になったら、食い意地の張った日本人は真っ先にこうなりそうです。自分だったらどうする? と考えると、より楽しめると思います。同じキャラクターと世界設定で、また別のお話も書いてほしいです。人を選ぶ内容なので賛否両論あるかとは思いますが、作者さんにはぜひとも自分の世界を貫いて欲しいです。似たような小説が溢れる昨今、奇抜な小説好きとしては今後も応援して行きたいです。 | ||||
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人間以外の動物がウィルスによって死滅し、ひとのクローンを食する事が是となった日本。その法案の反対派議員が殺害されたことに端を発し、隠された陰謀が明らかになるという展開だ。 異常な世界の中、異常な犯罪が発生するというミステリ。ひとつの世界観を作って、その制約の中でトリックを仕立てる力技が良い。 クローンを食料へと解体していく様はグロテスクで興味を惹いたが、作中人物たちによる犯人当ての討議あたりで飽きがきた。そのあたりを我慢すればラストは驚きである。テンポよければなお良しというところだろうか。 | ||||
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とにかく自費出版みたいな文章が嫌。話にノっていけない。無駄な設定が多くてイラつく一方、大事な部分で粗(あら)が目立って鼻白むばかり。デビュー作らしいけど、二作目以降はもういいかなと。 | ||||
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ミステリ苦手な者ですが、この作品はミステリ以外の部分が好みにあっていてとても楽しく読めました。 クローン人間を食べる世界が巧みに構成されており、こんな世界もあるかも!?ってなりました。 それだけでなく自分のクローンを監禁するという悪趣味要素! たまりません! | ||||
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奇抜な設定ではあるけど、推理要素はしっかりしていて楽しかった。 | ||||
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つまらなくはない。でも、最後までワクワクはしなかった。 世界観、設定は素晴らしい。ただ、それを生かし切れていない気がする。もったいない。 ヒトクローンという設定で、三分の一くらい読んだところで、今後の展開はこうなるのかと予想したら、本当にそのとおりだった。 推理小説好きだと物足りないんじゃないかな。 世界観、設定は素晴らしいので、今後はそれを生かすような練りこみを期待したい。 以下、ややネタバレ要素。 叙述トリックも予想通り。あと、突っ込みどころが結構ある。 ヒトクローンは、成長促進剤のために肉体的には成人だが、メンタルは乳幼児と同じ・・・と言っておきながら、 本を投げ込むだけで、ここまで推理できる人格が育つのか? 代議士クローンもそこそこの人格を持っているが、なぜ、ここまで成長できたかが不明。 どう考えても、代議士クローンは読書できない環境だったでしょ?・・・等。 | ||||
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いろんな意味で凄まじい小説です。独特の設定に戸惑い驚きましたが慣れれば大丈夫でした | ||||
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「東京結合人間」が面白かったので購入。これがデビュー作ということで、ある程度こなれた印象を受けた「東京結合人間」と比べさすがに荒削りぶりが目立つ作品でした。 動物にのみ罹る致死率の高い病気が蔓延し、動物に代わってクローン人間を食べる法案が可決された日本のお話。さすがにこの無理のありすぎる設定を納得いく形で収めるのは難しかったのか、どういう過程で人食が民衆に支持されていったのか事細かく書いているわりに説得力はほぼなし。まあSFミステリーということでその辺はあまり気にしないで読みましょう。 本作で重要なのは言わずもがな「クローン人間」という存在です。遺伝子レベルで同じ人間が作成可能。これが可能な世界においてミステリーとしてどんなトリックが使用できるかを少し考えれば、それだけで本作のトリックは8割方解けます。あえて読まなくても解けます。ミステリーでは双子の使用を禁忌とする場合もありますが、トリック的にはそれとかぶるので人によっては反則だと思うかも。 登場人物も全員いやーな感じの人ばかりで好感の持てるキャラはいっそ清々しいくらいにゼロ。警察も出てきますがこの警察がまたやる気がない。無能というより捜査をする気がないので、突っ込みどころのある状況なのにも関わらず面倒がってろくに調べないまま冤罪にしたりします。お飾りすぎてちょっと悲しい。 デビュー作にしては文章は非常に読みやすく、荒いながらもそこそこ先の気になる展開は書けているのでその分の☆2。トリックは奇抜な設定にも関わらず斬新さはなく、偶然を多用しすぎているきらいもありますが、本作から「東京結合人間」への進化ぶりはすごいのでこれからが楽しみな作家さんの一人。でもこれ間違っても大衆向けではないです。タイトルと表紙で引かなかった人のみ読んでください。 | ||||
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※ 少し真相に触れています ※ タイトルのインパクトに釣られて読んでみましたが、私も気になったのは、他の方の指摘にもあるように、「人間のクローンを食料にしている」という奇抜な舞台やキャラクター設定が、良くも悪くも読者を引っ掛けるために用意された、所謂「設定のための設定」になってしまっている事ですね。しかも作中での「クローン」の使い方が、誰でもすぐに連想してしまうであろう予想通りの使い方で、その挑発的なタイトルと設定の割りには、その真相が大方の読者の予想を超えてくれない事が最大のマイナス要因でした。 中盤までは一癖も二癖もある個性的な登場人物による先の読めない展開を楽しめましたが、最後まで読むとその奇矯なキャラ設定も必然性に乏しく、物語の中で上手く生かされていない事に気づかされます(特に由島は何のための「探偵キャラ」で、何のために出てきたのかよく分からず仕舞い、河内ゐのりの「パンク」発言と主人公に対する執着にもほとんど意味が無いし、もう一人の人物もただラストのどんでん返しのために用意されただけの存在)。 真相についてもかなりご都合主義的というか、前述のように「自分のクローンがいる」という設定の地点で、この手のトリックはデフォルトみたいなものですし、そもそも成長促進剤で数年で成熟し、その間まともな教育どころか言葉すらほとんど教えてもらえないクローンにあんな知性や論理的な思考が芽生えるのかとか、肝心の部分に突っ込みどころが見られるのが残念でした。 | ||||
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何の予備知識もなく読んだため、この小説のインパクトを存分に味わうことができました。 CDやレコードで言えば、「ジャケ買い」が成功したタイプです。 決して多くはない読書経験と乏しいボキャブラリーで表現するなら、「平山夢明的ワールド+謎解き」といったところです。 最後の種明かしはある程度予想通りで、少々物足りないかもしれませんが、世界観と登場人物がぶっ飛んでるし、話の展開も非常にスリリングなので最後まで飽きさせません。 個人的には、久しぶりにページをめくる手が止まらない本となりました。 | ||||
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SF?と思いきや、推理小説でした。 クローン人間がいるだけで、世の中こんなに複雑になるとは! 一気読みにおすすめの一冊です。 | ||||
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設定は面白かったけど、その設定を生かしきれていない憾みがありました。 また「クローン」という言葉から、ある種のトリックが当然のように想像されてしまい、 メイントリックがその予想の範囲を一歩も出ていなかったのが残念。 若い作者らしいので、今後に期待して星三つ。 | ||||
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