シンデレラ城の殺人



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初公開日(参考)2021年07月
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長編小説

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シンデレラ城の殺人 (小学館文庫)

2024年10月04日 シンデレラ城の殺人 (小学館文庫)

死刑か逆転無罪か。童話×リーガルミステリ! 怪しい魔法使いにガラスの靴を渡され、言葉巧みに王城で開かれる舞踏会へと誘われたシンデレラ。 お城に到着するやいなや、シンデレラはさっそく王子様の目にとまりダンスを踊る。しかしその後、王子様の死体が発見されたことで華やかな舞踏会の空気は一変。 シンデレラは王城の兵士によって殺人の現行犯として捕まってしまい、臨時法廷で裁かれることに。何もしなければ死刑になる大ピンチを前に、シンデレラは自身の手で無実を証明しようと決意する――。 王子様の死は事故か他殺か、それとも……。西洋童話とリーガルミステリが融合した大傑作、ここに開廷! ※この作品は過去に単行本として配信されていた『シンデレラ城の殺人』 の文庫版となります。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.00pt

シンデレラ城の殺人の総合評価:7.50/10点レビュー 6件。Aランク


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(9pt)

シンデレラ城の殺人の感想

凄く楽しく好みの作品でした。※点数は大分好み補正で加点。

作品雰囲気はライトノベル寄りの法廷ミステリ。
『シンデレラ』のパロディで、ゲーム『逆転裁判』のオマージュを感じた童話題材のミステリ×法廷ものです。
『逆転裁判』が好きな人は特にオススメ。裁判中の展開がそのままです。

シンデレラの設定を用いる事で登場人物や雰囲気を説明する必要がない為すんなり物語に入れます。始まりは魔法使いにドレスアップされて舞踏会へという定番の流れ。王子の私室に訪れたシンデレラが目にしたのは王子の他殺死体。その場に訪れた兵士に現行犯逮捕され緊急的な臨時法廷で裁かれる事になりこのままでは死刑は確実。無罪を証明する為にシンデレラは推理の力で裁判に挑むという展開です。

ページの半分以上は法廷劇。
証人の証言から手がかりやおかしな点を指摘していくたびに事件模様や人物像が変わっていくのが面白い。魔法が存在する世界なので何ができて何ができないのか、ちゃんとロジカルな推理で真実が明かされていくのが良かったです。

これはもう知っている人が読めばキャラ違いの『逆転裁判』です。流石に「意義あり!」のセリフはでませんが、裁判長とのやりとり、証拠をつきつけたり証人をゆさぶったり、証人が発言する度に新たな展開が起きる作りがそう感じます。読書中、頭の中では追求BGMが流れていました。。人によっては真似事という評価になりそうなのですが、個人的には面白い所を巧く取り入れたオマージュに感じました。何よりも真似だけでは終わらずちゃんと物語として面白い作品になっている為です。結果が良ければ細かい事は気にならないという感覚。

変わった雰囲気のシンデレラも好感。継母や姉達と仲が良い設定もよく、作品全体で嫌な気持ちになる点がない。純粋に楽しい作品が読めたという気持ちで大満足でした。

egut
T4OQ1KM0
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.5:
(5pt)

屁理屈シンデレラ!魔法が解ける前に事件をすべて解き明かせ!!

義理の母と姉二人と、わりと幸せに暮らす屁理屈が得意なシンデレラ
そのシンデレラの元に現れる怪しい魔法使い
ガラスの靴を携え、姉を心配して舞踏会へ
そこで、第一王子に気に入られ、ダンスを申し込まれる
ガラスの靴を言い訳に断ると、代わりのダンスシューズを貸すと王子様
その後、12時で魔法が切れるためおいとましようと、ガラスの靴を返して貰おうと
王子様と一緒に王子の私室へ
しかししばらく待てども戻ってこない
しびれを切らしたシンデレラが奥へ進むと
そこにはなぜか王子様の服一式
倒れている王子様、お召し物が変っている?
その王子様の顔は鋭利な刃物でズタズタにされており…

第一王子殺害の現行犯逮捕されたシンデレラ
法治国家ということで、裁判にかけられるシンデレラ
本来初動捜査が行われてしかるべきだが、国の王位継承者が殺害されたこともあり、
法治国家の体裁をなすためだけの形式的な裁判
死刑は確実
しかも魔法がとける12時まであと4時間もない

シンデレラは無事魔法が解けるまでに自らの無実を証明できるのか?

法治国家で王子殺害の裁判にかけられたシンデレラ
彼女の武器【よく回る口】で、無実をつかみ取れ!
シンデレラ城の殺人Amazon書評・レビュー:シンデレラ城の殺人より
409386618X
No.4:
(2pt)

逆転裁判?

シンデレラの話の中で殺人事件が起こる本格ミステリーかと思ったら、逆転裁判を小説にしたようラノベでガッカリ。ケータイ小説なろう小説が好き、逆転裁判の様な話が好きという人向け。それ以外の人にはオススメしない。絵のないマンガの様だった。
シンデレラ城の殺人Amazon書評・レビュー:シンデレラ城の殺人より
409386618X
No.3:
(3pt)

語り口が特殊で、しばらくは読みずらかったです。でもちょっと持て余し気味で未だに読了していません

王子様が殺されてシンデレラが容疑者で、凶器がガラスの靴という設定がものすごく魅力的なのですが、もう少しなんとかならないのかと思います。同じ設定でもう一回書いてもらいたい
シンデレラ城の殺人Amazon書評・レビュー:シンデレラ城の殺人より
409386618X
No.2:
(5pt)

シンデレラが殺人事件の謎に挑む、ユーモラスながら本格派ミステリー

ここ数年見かける、童話や昔話をモチーフにした作品で、「シンデレラ」の設定を使いながらも、内容はガチガチの本格物。

舞踏会で起きた殺人事件とその顛末を、一晩(シンデレラの魔法が切れる24時まで)で描き切る話の構成が見事で、限られた時間で様々な登場人物を登場させ、緻密な構成から話が二転三転する。

そして何より魅力的なのはシンデレラをはじめとするキャラ。今風なキャラを持ち込み全体的にユーモラスな会話が笑いを誘う。
本格とユーモアのバランスがよく、作者の文章の巧みさを堪能できた。
シンデレラ城の殺人Amazon書評・レビュー:シンデレラ城の殺人より
409386618X
No.1:
(3pt)

紺野ファンなら是非

主人公シンデレラの屁理屈からの推理は紺野作品らしい軽快さがある。錬金術師シリーズのように魔法(幻術)が重要なタネになるので、もし紺野作品をまだ読んだことなくこれを最初に読むとなかなかズルい展開だと感じると思う。
場面のほとんどは法廷での対決になるので、少し退屈。
最後のオチは蛇足に近いものがあるが、それもまた紺野作品らしいと言えるかもしれない。
シンデレラ城の殺人Amazon書評・レビュー:シンデレラ城の殺人より
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