チャーリー退場
- 毒殺 (157)
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原題 Exit Charlie (1955年刊) 植草甚一監修による伝説的叢書[クライム・クラブ]中でも指折りの傑作。 如何にも英国流の渋い筆致と登場人物の多さに戸惑う読者も多いだろうが、俳優たちや劇場関係者の織り成す複雑な人間模様の面白さに加え、フーダニットの手本とも言うべきフェアな論理展開と堅牢なプロットの運び方、文句のつけ様もない英国本格ミステリの王道というべき作品。 劇場ミステリにはマクロイ『家蠅とカナリア』(1942年)やマーシュ『ヴァルカン劇場の夜』(1951年)など傑作が数多あるが、芝居を目前で見ているかのような迫力と臨場感、演劇人であった作者らしい細部のリアリティが素晴らしい本書は中でも傑作中の傑作。 これほどの作品が、またもや絶版の憂き目とは残念の限り。 | ||||
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海外のミステリには、演劇の最中の殺人や劇場での殺人を扱ったものが多くあり、ミステリ紹介本などでは「舞台ミステリ」とか「演劇ミステリ」などとジャンル分けされていることがあります。私はこの「演劇ミステリ」がちょっと苦手。劇場で大勢の観客の中の一人が殺される、といった形のものはまだよいのですが、劇を演じている最中に舞台上で一人が殺される、となるとこれはもう…。多くの観客の前での不可解な死といった謎のおもしろさはよくわかるのですが、何が苦手って、読んでいるうちに登場人物(多くは俳優、女優ですね、この場合)の名前と劇で演じる役の名前がゴッチャになってきて、何度ページをめくり返して登場人物一覧を見直すことか。まあ、自分の読解力が無いと言われればそれまでなのですが。本書『チャーリー退場』は、スリラー劇の主役をつとめるチャーリー、ぶじ演じきったはいいが最後のカーテンコールに出てこない。楽屋をのぞいてみると、そこにはチャーリーの死体が…、といった内容の私の苦手なほうの演劇ミステリ。読もうかどうか迷ったのですが、本の帯の「本格ミステリ幻の傑作」の言葉に釣られて手にとってみました。「幻」とか「傑作」という言葉に弱いもので。「幻」の所以は、以前一度翻訳出版され一部の人からは評価を得たもののその後絶版、しばらく読みたくても読めない状態だったものが、このたび40年以上経って新訳出版されたから。これは「幻」ですね、まさしく。で、この「幻」の「傑作」、読んでみての感想はとてもおもしろかった。心配していた人物の混乱もなく読みやすく(演じている劇の内容が詳しく書かれていないので)、殺人の動機や謎の解明も十分に納得がいくもの、40年も絶版だったのが不思議なくらいです。作者のアトキンスンは本書以外にミステリを書かなかったそう。残念ですねぇ。「幻」「傑作」という謳い文句にふさわしいミステリ、おすすめです。 | ||||
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お懐かしや、「チャーリー退場」。その昔、クライムクラブ叢書の一巻として、古書店を血眼になって探した記憶があります。うん十年ぶりに再会して、その丹精な本格ミステリを堪能いたしました。ウェルメイドな劇場ミステリとしてお奨めです。リニューアルされた翻訳もこなれていて、読みやすい。 | ||||
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1959年に堀田善衛訳で東京創元社から出版されたものの、鈴木恵による改訳版。鈴木氏は舞台監督の経験もあるとかで、正確な舞台用語でしっかりと訳されている。舞台や芝居を題材としたミステリは数多いが、本書はその中でも上々の出来だと思う。舞台であるということが、ストーリーにもトリックにも緊密に組み込まれていて、感心させられる。著者のアトキンソンは役者出身で、戯曲も何本かものにしているらしい。しかしミステリはこれ一作だけ。よほど温めていたアイディアなのか、それとも実際に舞台で経験した事件をもとにしているのか。 本書の欠点は、上演されている芝居のディテールがほとんど取り上げられていない点である。登場人物たちの演じている戯曲がどんなものか、わからないのである。その点で舞台ミステリとしての魅力が殺がれてしまっているように感じた。 | ||||
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一体いつになったらストーリーに引き込まれていくのだろうと思ったが、さっぱり引き込まれなかった。人物描写に欠け、魅力的な登場人物皆無。全く時間の無駄だった。 | ||||
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