ハマースミスのうじ虫
- キャソン・デューカー (1)
- 恐喝犯 (1)
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とても良い状態です。 最高! ありがとう!! | ||||
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人間の内に複雑に潜む邪悪と高貴を描いて再読に耐えうる深みを持つ、余りに英国的なサスペンスの傑作。 狡猾な常習的恐喝者と猟犬の様に彼を追う探偵役。辛辣で皮肉、人間性の皮を剥ぐような冷徹な筆致で描かれる心理的闘争劇の興趣。 ミステリにプロットやトリックの面白さだけを求める向きには物足りないかもしれないが、余りに余韻深き結末は何度読んでも感動を呼ぶ。 フェアプレイ精神と独善的な野蛮さ、相反する英国人の気質を象徴的に描いた小説として希有。 (続編『さよならの値打ちもない』も是非復刊して欲しいのだが...) | ||||
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本書『ハマースミスのうじ虫』は、著者のウィリアム・モールが1955年に、ミステリ作家としてデビューした作品である。 巻末の川出正樹氏の著者紹介では、「世に幻の傑作は数あれど、これほど復刊が待たれていた作品もないだろう」と絶賛したコメントを書いていたが、残念ながら評者にとって期待外れな作品だった。 読み始めて違和感を感じたのが、まるでスパイ小説を読んでいるような雰囲気なのが、巻末の著者紹介でウィリアム・モースが、MI5(英国情報局保安部)の諜報部員だった経歴を知って納得した。 恐喝犯人を突き止め、監視をはじめてからの長々としたスパイ活動を繰り返し、登場人物たちの会話にも諧謔性も感じなく、少々退屈してきてしまった。(原書の英文には、“humour”を、感じ取ることができるとしたら訳者の力不足) 犯人と対決しながら心理的に追い込むというプロットにも少々無理があり、ロールスロイスに乗るワイン商の青年実業家の主人公が犯人狩りというのも奇をてらいすぎ。 裏表紙で本書の紹介文の末尾に「全編に漲る緊迫感と深い余韻で名を馳せた、伝説の逸品。」と書かれていたが、同時代の作家D・M・ディヴァインや一世代前のパーシヴァル・ワイルドなどと比べて、ウィリアム・モールの他作品を読んでみようなどとは思わず、緊迫感も深い余韻も感じることなく伝説の逸品を読み終えた。 | ||||
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本書『ハマースミスのうじ虫』は、著者のウィリアム・モールが1955年に、ミステリ作家としてデビューした作品である。 巻末の川出正樹氏の著者紹介では、「世に幻の傑作は数あれど、これほど復刊が待たれていた作品もないだろう」と絶賛したコメントを書いていたが、残念ながら評者にとって期待外れな作品だった。 読み始めて違和感を感じたのが、まるでスパイ小説を読んでいるような雰囲気なのが、巻末の著者紹介でウィリアム・モースが、MI5(英国情報局保安部)の諜報部員だった経歴を知って納得した。 恐喝犯人を突き止め、監視をはじめてからの長々としたスパイ活動を繰り返し、登場人物たちの会話にも諧謔性も感じなく、少々退屈してきてしまった。 犯人と対決しながら心理的に追い込むというプロットにも少々無理があり、ロールスロイスに乗るワイン商の青年実業家の主人公が犯人狩りというのも奇をてらいすぎ。 裏表紙で本書の紹介文の末尾に「全編に漲る緊迫感と深い余韻で名を馳せた、伝説の逸品。」と書かれていたが、同時代の作家D・M・ディヴァインや一世代前のパーシヴァル・ワイルドなどと比べて、ウィリアム・モールの他作品を読んでみようなどとは思わず、緊迫感も深い余韻も感じることなく伝説の逸品を読み終えた。 | ||||
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普段はそれほど酔ったりしない堅物の銀行家が、いつもと違って飲みすぎているのをクラブで見かけたワイン商のキャソン・デューカー。気になって声をかけてみると、渋々ながらその理由を語り始める。銀行家が強請られていることを知ったキャソン、興味を持った彼は、わずかな手がかりから、バゴットと名乗る脅迫者を探し出そうとするが・・・。 名作だ、傑作だ、おもしろいと噂は聞けてもなかなか読めることのなかった、いわゆる幻の名作だったサスペンスミステリ。 ほんの少しの手がかりを使い犯人の正体を探っていくまでは、ちょっと都合よく進みすぎな感じもしますが、犯人を特定してからのキャソンとバゴット、片や犯罪の証拠を見つけ出そうとし、片やキャソンを使ってある目的を達成しようとする二人の腹の探り合いは迫力にあふれ読み応え十分。なるほど、幻の名作の名に恥じない一作です。 新訳、文庫で復刊、なんとも喜ばしいことですね。願わくは、すぐに品切れ、また幻の名作になったりしませんように。 | ||||
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