リヴァイアサン号殺人事件
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アクーニンを読むのは二度目。よく練られた作品だと思う。 本作で最も興味をひかれたのは、パリの貴族宅での殺害の方法が昭和23年に東京豊島区で起きた帝銀事件を思わせたことである。日本通の作者は帝銀事件を調べたことがあるのではないか、と想像した。 | ||||
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ロシアで人気の作家と言うような記事を何処かで読んで期待していましたが、テレビの2時間ドラマみたいな普通の探偵小説でした。ロシア人が書いていれば日本や欧米の作品と違った何かが有ると期待しましたが、特に変わったところや特徴は見いだせませんでした。読解力不足かもしれませんが。 | ||||
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ロシアといえば、トルストイかドストエフスキー。煩悶に苦悩が浮かぶのが一般的です。 各国の国民性を表すのにこんな小話があります。無人島に女1人男2人がたどり着いた。(以下諸説あります) それが全てイギリス人だった場合、1人の女性に2人が忠誠を誓う。 フランス人だった場合、男同士がくっつき、女性は植物で自分を着飾る。 日本人だった場合、自分は遠慮し相手に押し付けようとする、あるいは金銭(または話し合い)で片をつけようとする。 アメリカ人の場合、3人で楽しむ。 そしてロシア人の場合。女が好きでもないほうの男とくっつき、その女性ともう1人の男は苦悩する。 まぁ典型的過ぎる嫌いはありますが、ロシアの出版物といえばあたまに浮かぶのはやっぱりこんな感じでした。 ところが、これを読んでとにかく驚きました。もちろんファンドーリンは素敵です。更にわれわれ日本人にとってうれしいのが、 青野銀太郎の存在。他の方のレビューにもあるように、日本のことをよく知っている作者だからこその19世紀の世界における日本人の描写。外国の方が書かれている日本人像の中でこれほど日本人のことを不快に思わせない記述は少ないのではないでしょうか。 特にファンドーリンと銀太郎の交流の場面は銀太郎の無実を証明するところから最後の場面まで、よくこうやって書いてくれましたと拍手したくなりました。さすが三島由紀夫の翻訳本を出版された方です。 ラストの記述の仕方を問題視される方もいましたが、こういった部分がロシアっぽいのかもしれません。また一つの真相が発覚してからの真のラストに向かってのスピード感はたまりません。 日本の推理小説って最近つまらんなーと思っている方にこそ読んで欲しい本です。ロシア文学ということを念頭に置きながら。 | ||||
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この本はロシア語の原書で10回くらい読みました。睡眠薬代わりに寝ながら読んでいて、面白くて止まらず、夜更かししたことが何度もありました(アクーニンはこれとアザゼル)。 たまたま翻訳本があることを知り、すぐに買いました。 翻訳もよくできていると思います。15ページで3等船室があるかのように訳されていて、これは間違いなのですが、ただのうっかりミスでしょう。 日本語で読めて満足です。同じ訳者のアザゼルも是非とも買いたいと思います。 | ||||
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富山太佳夫が推薦していたので読んでみた。 時代は20世紀初頭。事件はフランス・パリの郊外で起こる。豪邸の家主が撲殺され、使用人・家族全員が毒殺されるという凄惨な事件が起こる。フランス警察のゴーシュ警部は現場である手がかりをつかみ、豪華客船リヴァイアサン号に乗り込む。その客船には、天才的頭脳で難事件を解決する美形のロシア人ファンドーリンも乗船しており、、、と、こういう設定だけですでにおもしろい。さらに、それぞれの章が別の人物の視点から語られるという構成もよく出来ている。 傑作です。 さらに言うと、アオノ・ギンタローという日本人が出てくるのだけれども、彼の描写がよい。20世紀初頭の日本人のパロディであるが、パロディというのはもちろん、本物への愛情と理解がないと作れないのであって、アクーニンさんの日本への愛情を感じるのである。よくよく考えると、変な日本人が出てくる小説も映画もたくさんあるけれども、こうやって日本人をうならせるような作品というのはあんまりなかったかもしれない。アクーニンさんは日本文学の研究者でもあり、三島の作品のロシア語訳もやっているそうな。こういう人にたくさん作品を書いてもらいたいね。 | ||||
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