最期の声



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初公開日(参考)2004年01月
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長編小説

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最期の声 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

2007年01月01日 最期の声 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

頭部を撃ち抜かれて息絶えた、妻ステファニーの姿。現場に急行したピーター・ダイヤモンド警視はその場に立ちすくむことしかできなかった。さらに彼自身に妻殺しの嫌疑がかけられ、ダイヤモンドは独力で犯人を追う決意をする。まもなく、事件当日に妻が「T」なる人物と密かに会う約束をしていた事実を突き止める。謎の人物の手掛かりを得るべく、ダイヤモンドは妻の元夫に接触するが…シリーズの転換点となる衝撃作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

最期の声の総合評価:9.00/10点レビュー 6件。Bランク


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(8pt)

大胆過ぎる、シリーズの転回点

ピーター・ダイヤモンド警視シリーズの第7作。よりにもよって、ピーターの愛妻ステフが殺害されるという衝撃的な事件の犯人探しミステリーである。
自分が逮捕したマフィアが有罪判決を受ける場面に立ち会い、満足感に包まれたダイヤモンド警視だったが、裁判所を出たところでマフィアの愛人女性に顔を引っ掻かれ憮然として帰宅した。家でステフから傷の手当を受け、翌朝、気分よく出勤したのだが、上司から忙しくないのなら組織犯罪の捜査に協力するように指示される。これを侮辱と受け取り怒りが治まらなかったダイヤモンドだったが、管轄地域で殺人事件が発生したという報告を受け、喜び勇んで現場に駆けつけた。ところが、頭に銃弾2発を受け倒れていたのは、朝、出がけの挨拶をしたばかりのステフだった。あまりの衝撃に感情を失い、ただひたすらに犯人追及を求めるダイヤモンドだったが、被害者の夫が捜査陣に加われるはずもなく、さらには「第一容疑者」扱いされることになった・・・。
自分の無実を証明するために、ステフの復讐を果たすために、単独で捜査に乗り出すダイヤモンド警視の奮闘という大きな柱に、詐欺師とアラブ人が組んだダイヤモンド搾取事件がサブとして絡んでくる。冒頭での伏線からの見事な回収まで、犯人探し作品としての完成度が極めて高い。さらに、もともとダイヤモンドの個性で続いてきているシリーズだが、本作は特に警察組織の捜査力というよりダイヤモンド個人の推理や調査が力を発揮しており、オーソドックスなフーダニット的な味わいもある。
主人公の妻というだけでなく、シリーズのテイストを作る上でも重要な役割りを果たしてきたステフを消してしまうという、極めて大胆な作品であり、今後のシリーズ展開がどうなるのか興味深い。シリーズ読者には必読である。もちろん、本作単独でも楽しめる作品で、本格ミステリーファンから警察小説ファンまで、多くの方にオススメしたい。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.5:
(4pt)

10年以上前に1度読んでいたけど又楽しめた

普通ここまでやらないと思うけれど。10年以上前に1度読んでいて,また読んでみると又楽しめた。
最期の声 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:最期の声 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150747237
No.4:
(5pt)

原題はDIAMOND DUST

ラヴゼイ・ファン、ダイヤモンド警視ファンには衝撃の開幕。警視の愛妻ステファニーが頭部を2発撃たれて死亡する。被害者の夫である警視は関係者ということで捜査には加えてもらえない。あろうことか第一容疑者にさえなってしまう。妻を殺された痛手に二重三重の痛手が重なる。プロの殺し屋の手口としか思えない殺害方法から犯人の動機をいろいろと推測するものの、なかなか確たる証拠はつかめない。
原題は「ダイヤモンド・ダスト」。寒冷地で降るこまかい氷晶である。この原題はトリプルミーニングで、「ダイヤモンド(警視)が塵芥のような(扱われ方をすること)」そして「大男のダイヤモンド警視が愛妻の前に小さな存在になってしまうこ」とを表すとともに、詐欺師たちが関わる「ダイヤの原石盗難計画の崩壊」をも意味している。
意外ではあるが納得の真犯人にたどりつくまでページをめくる手が置けない。
最期の声 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:最期の声 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150747237
No.3:
(5pt)

ステフが...

ケイ・スカーぺッタの恋人マークやウェズリィーの死は軽く受け止めましたが ダイヤモンド警視の奥さんステファニーの死にはかなりの衝撃を受けました。
(力石の死ほどではありませんが)  
もっとも この時点で重要な脇役がお亡くなりということは このシリーズはまだまだ まだまだ まだまだ続くという証なのかも。
最期の声 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:最期の声 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150747237
No.2:
(5pt)

まさに衝撃作!

ダイヤモンド警視シリーズを楽しみに追いかけて来た身としては、読むのをためらった。
だってダイヤモンドの愛妻ステファニーが殺されるんだもの...

「事件だ!」と、いそいそと現場に赴いたダイヤモンドが見た妻の変わり果てた姿...茫然自失、悲しみ、怒り...
被害者の夫として捜査からはずされ、殺人容疑までかけられて、一人で犯人を追うことを決意するダイヤモンド。
いつものように並行する様々な事件。その中をさまようように手がかりを求め、当然暴走もして、亡妻のために仕事をやり遂げ、相性の悪い女性上司に、「あの男は好き勝手に飛んでいく砲弾だけど、必ず標的に命中する。...最高の刑事。」と言わしめる。
最後にダイヤモンドに訪れるささやかな慰めに、いくらかほっとして本を閉じることができた。

イギリスのデブ刑事の中では、珍しく幸せな結婚生活を送っていたのに...
ステファニーが担っていた作品の温かな雰囲気を切り捨てて、ダイヤモンドを孤独にした作者は、このシリーズをどんな方向に導こうとするのか?
次の作品も読まずにはいられない。
最期の声 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:最期の声 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.1:
(4pt)

最大の疑問が解けないままなのでマイナス星1つ

ダイヤモンド警視シリーズ最新作。何と彼の妻ステファニーが銃殺されてしまう。おまけに捜査の過程で彼が容疑者にされてしまうという、シリーズファンには耐え難い展開だ。 事件の主任捜査官はただでさえ反りの合わない警部(警察と言う階級組織の中で、自分が警視なのに「反りが合わない」という理由であからさまに対立してしまうのもなんだと思うが)。その捜査に満足できるはずもないダイヤモンドが、独自に捜査を進めるうちに、いくつかの線が浮かんでは消える・・・ 大事なのは、シリーズ物を読む楽しみというのは、毎回違った事件が起こる中で、主人公とそれを取り巻く人間たちは変わらない、という部分だということである。その一角に手を付けてしまうという大胆すぎる行為には、作者にも、読者の納得できる理由があると考えたい。 いつもながらプロットは見事で面白かったし、ちゃんと犯人も動機もわかるが、「何でわざわざ今更シリーズキャラクターが死ななければいけなかったのか?しかもそれが何故警視の妻でなくてはならないのか?」という読者の最大の疑問には何らの答えもなかったと思う。 新局面を開きたい時期かもしれないにせよ、その方法がわざわざ警視の妻を殺すということなら、それこそ作者はこのシリーズを10作でも20作も続けるつもりがあるのだとしか思えない。是非、既に本国では刊行されている次作の訳者あとがきででも、そのあたりの疑問に対する何らかの答えがなされることを期待する。
最期の声 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:最期の声 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150747237



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