処刑人の秘めごと
- 首吊り (90)
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ピーター・ダイヤモンド警視シリーズの第9作かつ最後の(?)作品。おなじみの古都・バースを舞台に、自殺偽装された連続殺人事件を追う警察ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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評者は、ピター・ラヴゼイのダイヤモンド警視もので読んでなかった『処刑人の秘めごと』(2008年)を読んでみることにした。 ピター・ラムゼイ描くところのダイヤモンド警視とR・D・ウィングフィールド描くところのフロスト警部と対比して読んでいると似たところも多くあることに気がつく。 マレット署長には、ジョージナ副本部長。 ユーモアーを交えながらも厳しく部下に対応する切れ者のダイヤモンド警視。 いつも汚れたスーツで下品なジョークを連発しながら猪突猛進フロスト警部。 両作家がプロローグから読者を物語へ引き込む手際の良さに優劣をつけがたいが、プロローグからエピローグまで読者を飽きさせないようなストーリーを緻密に描き書かれていることが共通しているようである。 本書『処刑人の秘めごと』は、妻ステフを亡くして3年過ぎたダイアモンド警視が、熱烈なラブレターを受け取ることから始まる。 そんなダイヤモンド警視に、公園のブランコで女性の首つり自殺と思われる事件が起き現場へ行く。 検死の結果他殺と判り捜査を始めるが、その女性の元夫が、やはり首つり姿で発見される。 インゲボルグ刑事が過去に起きた同じような事件を見つけたことから事件に共通点はないかと捜査が進んでゆく。 ダイヤモンド警視が、ショッピングセンターの駐車場で買い物袋を車で踏みつぶしたことから素敵な女性パロマと知り合い親しくなる。 この手の本格ミステリでは、必ず犯人を、ストーリー前半に登場させるという不文律があるから、読者は犯人像を探偵することを楽しむことができるが、作者は意外な犯人をいかにして登場させるかのヒントを必ず提示しているのである。 本書では、“生命の尊厳”がヒントと書くと規則破りのレビューになってしまうかな? ま〜、そんなことはさておき最期まで読者を飽きさせないで読ませるダイヤモンド警視の活躍を、本作でも堪能させてもらった。 これでダイヤモンド警視もので翻訳されている9作を読んでしまったが、ラヴゼイは、『Skeleton Hill』(2009)、『Stagestruck』(2011)、『Cop to Corpse』(2012)、の3作を書き上げているから早く翻訳出版してくれることを期待している。 | ||||
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バース警察のピーター・ダイヤモンド警視が活躍するシリーズ第9作。 公園のブランコで発見された女性の死体。死因は、自殺に見せかけた絞殺だった。 一方、ダイヤモンド警視のもとには、「秘密の崇拝者」を名乗る者から謎の手紙やプレゼントが舞い込む。一体、誰が、何のために? そして、失踪中の女性の元・夫が首吊り死体で見つかる。 「漂う殺人鬼」では、「最期の声」からのショックを引きずっていたダイヤモンド警視でしたが、今作では、本来の調子を取り戻しつつあります。 落ちはある程度読めましたが、警視の本格的な復活を願って星四つにします。 | ||||
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