地下墓地
- フランケンシュタイン (8)
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ピーター・ダイヤモンド警視シリーズの第6作。遺跡の地下で発見された古い人骨と現在の殺人事件を巧妙に結びつけた、ベテランならではの上手さが光る犯人探しの警察ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ピーター・ラヴゼイのダイヤモンド警視ものは、特に評者の気に入ったシリーズだから、『最後の刑事』を読み始めてから『漂う殺人鬼』まで過去8作品を読んでいたが、メアリ・シェリーのことやバースの街のことなどに興味が蘇り、本書『地下墓地』を再読してみることにした。 10年ほど前に読んだ本だから、いくら”笊で水を掬う如く”読んだ本のことを忘れてしまう評者でも、本書を読み始めてすぐに犯人やストーリー展開などの粗筋が蘇ってきた。 が、メアリ・シェリーの『フランケシュタイン』にかかわることが、本作中でかなり重要なテーマとなっていたことを、再読することによってあらためて知り驚いてしまった。 物語は、観光地として有名なイギリスのバースと言う街の古代遺跡のローマ浴場の地下室で、白骨化した人間の手が発見されたことから始まる。 アメリカから妻と観光旅行に来たジョー・ドゥーガンという大学の教授が、歴史的な遺物を見るとたまらなくなる歴史ヲタクであり、たまたま古本屋で見つけて買った『ジョン・ミルトン詩集』を、メアリ・シェリーが所有していた本であったと推測することから事件が進展してゆく。 このジョー・ドゥーガン教授が、「ディオダディ荘の怪奇談義」から始まり、メアリ・シェリーがイギリスに帰り、このバースの街で『フランケシュタイン』を書き上げた経緯まで語らせる下りは、さすがピター・ラヴゼイならではと感じたのは評者だけではないだろう。 とにかくピーター・ラヴゼイのダイヤモンド警視シリーズは、作品ごとにモチーフも新たにしながら読者の期待を裏切らない上質なミステリになっているから、ダイアモンド警視ものを堪能するには、『最後の刑事』から各作品を読み進める事をお勧めしたい。 このシリーズ7作目の『最後の声』でダイアモンド警視は、愛妻のステファニーを失うから、この『地下墓地』では、ダイヤモンド警視がなんとなく陽気な感じに書かれていたように思えたのは評者だけだろうか。 評者は、2007年翻訳出版された『処刑人の秘め事』だけが未読?のようだから、これから読んでみようと思っている | ||||
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バースの有名な遺跡「ローマ浴場」から それ程古くはない人骨が発見されます。さらに発見現場は「フランケンシュタイン」が執筆された場所でもあることが分り 大騒ぎに。警視が若い頃 ブラック・サバス,アイアン・メイドン,モーター・ヘッドなどヘビメタ・ファンだったという記述に愕然と。 | ||||
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