女には向かない職業



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初公開日(参考)1986年01月
分類

長編小説

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女には向かない職業 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

1987年08月31日 女には向かない職業 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

探偵稼業は女には向かない。ましてや、22歳の世間知らずの娘には―誰もが言ったけれど、コーデリアの決意はかたかった。自殺した共同経営者の不幸だった魂のために、一人で探偵事務所を続けるのだ。最初の依頼は、突然大学を中退しみずから命を断った青年の自殺の理由を調べてほしいというものだった。コーデリアはさっそく調査にかかったが、やがて自殺の状況に不審な事実が浮かび上がってきた…可憐な女探偵コーデリア・グレイ登場。イギリス女流本格派の第一人者が、ケンブリッジ郊外の田舎町を舞台に新米探偵のひたむきな活躍を描く。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

女には向かない職業の総合評価:7.31/10点レビュー 32件。Cランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

自分には向かない小説

まずこの小説は自分の好きな所謂本格ではなく、タイトルどおり女には向かない3Kな仕事である探偵業という世界に、身体も心もいたいけなうら若い女性が健気にも飛び込んでいく姿を描いた物語ですね。
推理要素に重点を置いて読もうとするのはまず間違いでした。

それならそれで、理屈ではなく感情でストーリーに入りこみたいわけですが、この本はとにかく文章が機械的でかつ長々と回りくどく、中々展開が進まなくて読んでいて退屈の極みでした。これに関しては翻訳にも問題があるかもしれないし、何より原書で読めるほどの語学力がない私が悪いのかもしれませんがね。

主役であるコーデリアに愛着を持てればよかったのかもしれないですが、彼女と価値観や倫理観が共有できないので感情移入できませんでした。
亡き相棒のバーニイに対する思慕も、正直物語の最初からいきなり死んでいる男に対して、読者としてはどう彼女と共感したらいいのかわからなかったです。

とことん自分には向いてない小説だったなと思います。



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マリオネットK
UIU36MHZ
No.1:
(7pt)

今なおリスペクトされる女性探偵第1号

英国女流ミステリの大家P・D・ジェイムズ。彼女の代表シリーズといえばアダム・ダルグリッシュ警部物が連想されるが、それと双璧を成すのが本作を1作目とする女探偵コーデリア・グレイシリーズだ。しかし双璧と成すと云えど、実際にはこのシリーズ、たった2作しかない。なのに読者の支持は非常に高く、3作目を期待する声もあるほどだ(結局書かれなかったけど)。その人気の秘密は主人公コーデリアにある。突然勤めていた探偵事務所の上司の自殺でその事務所を弱冠22歳で引き継ぐことになったコーデリア。彼女のこの若さゆえにまだ残る純粋さが時に武器になり、時に仇となり、まだ彼女にとっては狭い社会との軋轢に悩まされるその姿に多くの社会で働く女性が共感したのだろう。
そんなコーデリアが引き受けた依頼は大学を中退し、自殺した青年の自殺した理由を突き止めて欲しいというもの。最初に手がける事件として、これほどコーデリアに向いている物もないだろうと思わせる、実に上手い内容だ。

とはいえ、事件はさほど印象に残るようなものでもなく、本作の主眼はやはりこのコーデリアが世間に揉まれ、亡き上司の教えを思い出しながら、徒手空拳で事件を探っていくその姿にある。特に私は捜査の途中、コーデリアが古井戸に落ちてしまい、そこから這い上がるシーンがあるが、そこにいきなり右も左もわからないところから必死に這い出ようとしているコーデリアの心情がメタファーとなっており、非常に印象深く残っている。

また本作の歴史的価値も高く、私がミステリを読み始めた頃、世間ではサラ・パレツキーやスー・グラフトンらに代表される4F物なる、女探偵を主人公にした作品が流行していたが、本作はそのブームに乗じた物ではなく、それに先駆けること10年以上も前に書かれた本格的女探偵物だということだ。ちなみに4F物とは作者、主人公、読者、そして日本では訳者が全て女性(Female)という意味。

が、そんな名作も、当時まだミステリ読みとしてはさほど冊数をこなしていない私にしてみれば、いささか退屈を感じたのも正直な気持ち。特にこの作品は章立てが少なく、1章が60ページぐらいあったような記憶があり、細かい章立てでいつでも読み止める事が出来る日本その他の小説に慣れていた私にとって、ちょっと読みづらかった。私はどうもある区切りがないと、読み止めることが出来ない性質なのでこれにはちょっと困った。

小説には読む時期というものがある、というのが持論だが、正にこれはそういう意味では読み時期を見誤った作品といえよう。いつか機会があればもう一度読み直してみたい。


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Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.30:
(5pt)

面白かったです

面白かったです。主人公のコーデリア・グレイは、灰原哀の名前のモデルになったキャラですね
女には向かない職業 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1235)Amazon書評・レビュー:女には向かない職業 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1235)より
4150012350
No.29:
(5pt)

細かい描写が素晴らしい

「女の顔を覆え」の訳文に比べて現代風で良かった。描写が細かくて文芸作品のようで素晴らしかった。
女には向かない職業 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1235)Amazon書評・レビュー:女には向かない職業 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1235)より
4150012350
No.28:
(3pt)

面白いけど読みにくい

昔、文庫本で購入したが、訳文の読みにくさにめげて投げ出していた。
最近になってダルグリッシュのドラマを観て読みたくなり再度挑戦。
そういえばこの頃の翻訳文にはこういうのが多かった、、、と思いながら、ところどころ日本語の辻褄が合わない部分は読み飛ばし、ついに読了。
なかなか掴めない真相、、、からの進展が急すぎる気がしたけど。
ダルグリッシュの登場で俄然引き締まった。
女には向かない職業 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1235)Amazon書評・レビュー:女には向かない職業 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1235)より
4150012350
No.27:
(4pt)

気の毒なバーニー

探偵事務所の共同経営者、不運続きのバーニーが自殺して、コーデリアは1人で事務所を引き継ぎ仕事を続けることにする。しばしばバーニーが言っていたアドバイスの言葉を思い出して、それを頼りに彼女は捜査を続けるのだが、実はそのほとんどが、バーニーが警察官だった頃の上司ダルグリッシュの信念だったりする。捜査の初めからコーデリアの後ろにはダルグリッシュがいる、というわけだ。
ところが最後に事件が解決したと思われた後、コーデリアは当のダルグリッシュその人に尋問されて対決することになる。ダルグリッシュは、彼女が自分の信念に忠実に従って隠そうとした殺人事件の真相を軽々と暴いていくのだ。
正義とは、必ずしも法で裁かれる結果と一致するものではない。コーデリアと、彼女のメンターとも言えるダルグリッシュが、その正義のあり方をめぐって対立することになる。
そこが非常に面白い。

「死の味」に続いて読んだ作品だが、比べてコーデリアの若さとすっぱりした性格のおかげか、とても爽やかで悩みもなく、読みやすかった。
バーニーが神のように尊敬していた前の上司ダルグリッシュが実はバーニーのことをすっかり忘れていたことがわかって、やっぱり最後まで可哀想なバーニーだった。
女には向かない職業 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1235)Amazon書評・レビュー:女には向かない職業 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1235)より
4150012350
No.26:
(1pt)

日本語訳が悪すぎる

既にあるいくつかのレビューの通り、
日本語訳が機械的であり情緒を損ねている。
訳者がどなたかは存じ上げない。

P.D.ジェイムズの本については、青木久恵さんの翻訳が上手で心地よいので、『死の味』などを読むと良いと思われる。
女には向かない職業 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1235)Amazon書評・レビュー:女には向かない職業 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1235)より
4150012350



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