神学校の死



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    初公開日(参考)2002年07月
    分類

    長編小説

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    神学校の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

    2002年07月24日 神学校の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

    事故か、自殺か、他殺か―。サフォーク州の人里離れた全寮制神学校で、若い神学生が海岸の砂に埋もれて窒息するという不審な死を遂げた。事故死という公式見解に不満な父親の圧力で、真相究明のため現地へと赴いたダルグリッシュ警視長だが、その目前で無残な殺人が!英国国教会を舞台にミステリの新女王が放つ話題作。 出版社からのコメント 10 1-hour cassettes --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

    神学校の死の総合評価:8.00/10点レビュー 7件。Bランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
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    (8pt)

    ダルグリッシュ警視長、フォーリン・ラブ

    2001年に発表されたダルグリッシュ警視シリーズの第11作。サフォーク州の人里離れた海岸沿いに建つ神学校を舞台にした殺人事件をきっかけに、限られた人物間の歴史的かつ複雑な関係を紐解いて真犯人に到達するという、徹頭徹尾、P.D.ジェイムズ・ワールド全開の本格ミステリー。英国国教会の歴史と現状を背景にした物語なので、読み通すには少し骨が折れるが、その労苦に十分に応えてくれる読み応えたっぷりの大作だ。
    海沿いの崖の下で砂に埋もれた神学生の死体が発見され事故死として処理されたが、死因に疑問を持った神学生の父親がロンドン警視庁に乗り込み、非公式の捜査を依頼する。その神学校で何度も少年時代の夏休みを過ごしたことがあり、ちょうど休暇でサフォーク州を訪問する予定だったダルグリッシュ警視長が捜査を担当することになり、神父、神学生、関係者らの聞き込みを開始した。ところがその翌日、神学校に付属する教会内で殺人事件が発生し、ケイト、ピアースの両警部、ロビンズ部長刑事らおなじみのメンバーが呼び寄せられて事件を捜査することになった。
    教会内で殺された人物は神学校の閉校を画策している国教会の大物(大執事)で、当然ながら神学校関係者からは憎まれており、殺害の動機を持つ人物は何人もいた。さらに、学生の事故死、大執事の殺人で学校が閉鎖されれば、莫大な学校の財産を誰が受け継ぐかを巡って様々な憶測が渦巻いていた。物的証拠が乏しい中、ダルグリッシュとチームの面々は関係者のささやかな証言を基に複雑なジグソーパズルを組み立て、ついに真犯人と動機を解明する。
    P.D.ジェイムズ、81歳時の作品とあって「このシリーズがまだまだ続いていくのかどうかがファンの関心を集めている」と訳者の解説に書かれているが、その後も新作が発表されてきたのは、ご存じの通り。なんせ、ダルグリッシュが恋に落ち、高校生のようなぎこちない告白をするという、続きを読まないではいられないシーンで本作を終わらせているのが、作者の決意を示す何よりの証拠だろう。

    iisan
    927253Y1
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    No.6:
    (3pt)

    なんとか最後まで読み終えた

    ミステリー小説を読んでいると大体70%ぐらい読み終える頃にはページをめくる手が止まらなくなって最後まで一気に読んでしまうのですが、残念ながらこの作品に関してはそういった楽しい体験はできませんでした。独特の静かな雰囲気は良かったのですが、ミステリー小説としての面白さを期待しすぎたのが悪かったのかもしれません。とにかくダルいと感じたのは田舎が舞台なのと宗教的要素が私には合わなかったからかなと思います。あとは何人も人が亡くなっている割には殺人の動機が弱くてイマイチ釈然としなかった点でしょうか。
    登場人物にもイマイチ魅力が感じられず、主人公ダルグリッシュのロマンスなんかもどうでもよくて、なんで大した会話もしてないのにそうなるんだよと若干白けてしまったり。シリーズもののようなので他の作品を読んだらまた印象は変わるのかもしれませんが、今のところ読みたいという気持ちにはなれなさそうです。とにかく最後まで読むのが辛かったという感想だけが残りました。
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    4150017190
    No.5:
    (4pt)

    精神安定効果があります

    辺境の神学校で連続殺人事件が起きます。

    殺人の話を読んで心が落ち着くと言うとびっくりされるかと思いますが、登場人物が知的な神学生、厳格な神父など、言動が落ち着いた人物が多いので、安心して読めます。ヒステリーや暴力の直接描写はありません。

    ダルグリッシュ警視シリーズは10冊以上出ているようですが、Kindle版は少ないのですね、他の作品もKindle化して頂きたいものです。
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    No.4:
    (4pt)

    訳語の選択

    mmm 。悪くはないのですが、father を神父と訳しているのに違和感あり。
    ハイチャーチというのを踏まえてのことでしょうが、「司祭さま」でいいんじゃないののいうのが正直な感想です。
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    No.3:
    (4pt)

    英国を舞台にした人間絵巻を楽しむ

    本来ならイギリス女性推理作家・PDジェイムズを読むことはなかったかもしれないのだが、この『神学校の死』だけは興味を持った。つまり、イギリス国教会についても小説を使って勉強することができるかもしれないと思ったからである。 イギリス聖公会について、殆どの人は何も知らない。知っているのはヘンリー8世が離婚をするためにローマンカトリックから分離した、という表面的なものではないだろうか。
     この小説を読むと、イギリス国教会についていろいろと勉強できた、確かに。
     high church, broad church, low church,
    Richard Hooker, nonconformism, Anselm of Canterbury などなどといった小説に散りばめられている事項を、ひとつひとつウィキペディア(無料で利用できるネット百科事典)で調べていった。 イギリス国教会について知る以上の収穫が、しかし、あった。それはこの女性作家の小説が読む価値があるということを発見したことである。推理小説としては推理は全く必要ない。ミステリーとしても、行き詰るようなサスペンスは全く無い。しかし、全編を通じて流れている『死にいたる存在としての人間』というタイトルの通奏低音が、なんとも心地良い。 著者は44歳で夫に死別している。この死別(bereavement)が通奏低音、あるいはメインメロディーになっている。これを軸として、犯罪を起こす人間のエゴイズム、人間の醜悪さ、それと対比される愛と友情と敬愛、更にそれに対比する欲情と堕落、またまたそれに対比する信仰……。人間の美しさと醜さを大きなキャンバスに、落ち着いた揺るぎのない筆致で描ききり、壮大な人間コメディー(喜劇ではない)、バルザックと同じことをやっている、それがこのジェイムズというイギリス女性作家である。
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    No.2:
    (4pt)

    独特の雰囲気

    閉鎖的社会という神学校内での物語を、独特の人物描写や情景描写で、とても上手く表現されていた。実は、最初はカーのような展開を想像したのだが、非常にシンプルですっきりしていて、ミステリーというよりは英米文学のようだった。ダルグリッシュ警視の悲哀がこの物語を一層引き立てている。長いけれども一読の価値は大ありです。
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    4150017190



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