皮膚の下の頭蓋骨



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初公開日(参考)1982年12月
分類

長編小説

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皮膚の下の頭蓋骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 129‐2))

1987年09月30日 皮膚の下の頭蓋骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 129‐2))

二百年前の不気味な伝説が残る孤島コーシイ島。そこの贅を凝らした壮麗な舞台で演じられる古典劇に招かれ、いま、数人の客が島を訪れていた。主演女優クラリッサの義理の息子、従姉妹、元愛人……女探偵コーデリア・グレイもそのひとりだった。頻々ととどく死を暗示する脅迫状におびえるクラリッサの身辺警護のためである。狷介な女優とそれぞれ思惑を胸に秘めた七人の男女――不吉な雰囲気の漂うなか、開演を目前に、自室で顔を叩き潰されたクラリッサの惨殺体が発見された! ミステリの新女王が現代本格ミステリに新たな地平を拓いた大作。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.50pt

皮膚の下の頭蓋骨の総合評価:7.93/10点レビュー 15件。Dランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

途中までは面白かったですが読めば読むほど退屈になっていきました

古くからのいわくが残る孤島の古城という舞台で起こる殺人に可憐な女探偵のコーデリアが挑む

……かのような魅力的な設定と雰囲気に流されて途中までは楽しんで読めてはいたのですが、そのうち話が進まなくて読んでて苦痛になりました。
クローズドサークルかと思ったら、島から普通に帰って図書館で調べものしてまた島に戻って……みたいな展開にもズッコけそうになりました。
特に面白いトリックやフーダニットで関心できる部分もありませんでしたし、せめてもうちょっと短い話にまとめて欲しかったです。

マリオネットK
UIU36MHZ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

シリーズ2作目は重厚長大な本格ゴシックミステリ

女探偵コーデリア・グレイシリーズ2作目にして最後の作品。前作とはうってかわって、今度は孤島で起こる殺人事件の捜査にコーデリアが当たるという、古式ゆかしい黄金期のミステリのような本格ミステリ風作品になっている。
コーデリアの事務所を訪れた元軍人。彼の妻は女優であり、彼女宛てに数日来から脅迫状が頻繁に届いているのだという。彼の依頼はその妻が今度古城を頂く孤島の持ち主より公演の依頼を受けた、ついてはコーデリアに滞在中の身辺保護を頼みたいというものだった。
ヴィクトリア王朝様式の古城に招かれた人々は一見裕福そうに見えるが、それぞれに問題を抱えている、とミステリの王道を行くシチュエーション。

後にジェイムズ作品を読み進めていくうちに判ってきたのだが、この誰もが何か問題を抱えた人間が一堂に会しているというのはこの作家の作品の最たる特徴である。まだ本書では古城の内部を彩る豪華な調度品や島の風景の描写も精緻を極めており、これもジェイムズ作品の特徴の1つであることが後々解ってくる。つまり本書はジェイムズが本来の創作作法に則って書いた作品であり、『女には向かない職業』の方が、ジェイムズ作品としては異色だったということになる。
前作にも増して2倍以上はあろうかというボリュームと、見開きページぎっしり書かれた文章とで、1時間に40ページくらいしか進まなかった記憶がある。そんな小説は読み疲れして、早く終われ、早く終われと呪文のように頭の中で繰り返し、苦痛を感じながら読むのが私の常だった。
本作でもそうだった。特に前半はほとんど登場人物らの相関や事情、古城ならびに島の描写に筆は費やされており、事件が起こるのは半ばぐらいだったように思う。その事件も密室殺人などといった本格ミステリならではといった派手さもなかった。しかし、コーデリアが犯人の動機を探り当てる段になって、この重厚さによって私の目の前にかかっていた靄が一気に雲散霧消した思いを抱いた覚えがある。今読んでみて、この動機がそれほどのカタルシスをもたらすかどうかは判らないが、当時は「おおっ!」と声を上げたものだ。ネタバレになるので詳細は書かないが、この動機を期待しすぎるとガッカリする方もおられるだろう。しかし私はこういうのが好きなのである。まさしくこれは好みの問題と云えるだろう。
そんなわけで私の評価は1作目よりこっちの方が上。従って1作目を気に入った方は同趣向の作風を求めると、肩透かしを食らって、さほど楽しめないかもしれない。

しかしなぜ早川書房はこのシリーズを先に文庫化したのだろう。それがために私はダルグリッシュ警部シリーズを読むことなく、このシリーズを読むことになってしまった。元々早川書房は原書の刊行順に関係なく、売れ筋の本から訳出、刊行する傾向があったので、恐らくジェイムズ作品も比較的とっつきやすいコーデリア・グレイシリーズを文庫化したに違いない。ま、そんなことをぐだぐだ考えても意味のないことなんだが・・・。

Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.13:
(4pt)

なかなか文学的なミステリー

古い本の物理的にも古い中古本で活字も細くて小さいので読みにくかったですが、結構楽しめました。心理描写ではなく情景描写が詳しくてある意味では新鮮な感じでした。
皮膚の下の頭蓋骨 (ハヤカワ・ミステリ 1421)Amazon書評・レビュー:皮膚の下の頭蓋骨 (ハヤカワ・ミステリ 1421)より
4150014213
No.12:
(5pt)

壁の前に立つ卵

P・D・ジェイムズのコーデリア・グレイもの、といってもたった2作しかなくて、僕は『女には向かない職業』はすでに読んでいたので、本書が最後のコーデリア・グレイものということになる。

長いが、読みごたえのある作品だった。殺人事件が起きるまでに本の半分が費やされるため、退屈する読者もいるかもしれない。僕も長いなと思いつつ、しかし不思議と退屈はせずに読んだ。それにはコーデリア・グレイの魅力も大きいだろう。この探偵は、いわゆる名探偵ではない。しかしどこまでも誠実であり、イノセントであり、健気である。

と、ここで村上春樹がイスラエルで行った有名な「卵と壁」のスピーチを思い出す。「もしここに硬い大きな壁があり、そこにぶつかって割れる卵があったとしたら、私は常に卵の側に立ちます」と、パレスチナを「卵」に、イスラエルを「壁」に例えたものだ。悪に立ち向かうコーデリアを見ていると、まさに壁の前に立つ卵という感覚を覚える。

訳については毀誉褒貶あるようだが、オリジナルの英語の文章がクセが強いので、何が言いたいのか? と分かりにくいところも確かにあるけれど、ミステリ作家としても活躍した小泉喜美子氏の訳は、なべて名訳だと思う。ところで本書には「屍衣」に「きょうかたびら」とルビを打ったところがある。ということは『ナイチンゲールの屍衣』も「しい」ではなく、そう読むべきなのかなと思った。
皮膚の下の頭蓋骨 (ハヤカワ・ミステリ 1421)Amazon書評・レビュー:皮膚の下の頭蓋骨 (ハヤカワ・ミステリ 1421)より
4150014213
No.11:
(5pt)

ジェイムズ作品の頂点

もし自分が小説家ならこの作品を読んで筆を折るかもしれない。読み返したのは三度目だが、その度に圧倒的な描写力と一人としておざなりではない血の通った登場人物の造形の魅力に驚嘆する。P・D・ジェイムズの偉大な作品群の中でも頂点というに値する名作であり、可憐で聡明なヒロイン、コーデリア・グレイが冷え冷えとするような悪意をたたえた真犯人と対峙するクライマックスの迫力は凄まじいの一語。
皮膚の下の頭蓋骨 (ハヤカワ・ミステリ 1421)Amazon書評・レビュー:皮膚の下の頭蓋骨 (ハヤカワ・ミステリ 1421)より
4150014213
No.10:
(2pt)

皮膚の下の頭蓋骨

二百年前の不気味な伝説が残る孤島コーシイ島。そこの贅を凝らした壮麗な舞台で演じられる古典劇に招かれ、いま、数人の客が島を訪れていた。主演女優クラリッサの義理の息子、従姉妹、元愛人……女探偵コーデリア・グレイもそのひとりだった。頻々ととどく死を暗示する脅迫状におびえるクラリッサの身辺警護のためである。狷介な女優とそれぞれ思惑を胸に秘めた七人の男女――不吉な雰囲気の漂うなか、開演を目前に、自室で顔を叩き潰されたクラリッサの惨殺体が発見された。
皮膚の下の頭蓋骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 129‐2))Amazon書評・レビュー:皮膚の下の頭蓋骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 129‐2))より
4150766029
No.9:
(1pt)

新訳が出ますように

島を舞台にした古典的なミステリ。
古典ミステリは好きですが、昔の訳って読みづらいんですよね。いかにも文語調というか。
途中で何回も挫折しそうになりました。
盛り上がりに欠ける淡々とした展開が続き、
結末も尻すぼみ。
設定などは面白くなる要素がたくさんあるのにもったいない。
皮膚の下の頭蓋骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 129‐2))Amazon書評・レビュー:皮膚の下の頭蓋骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 129‐2))より
4150766029



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