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神学校の死



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【この小説が収録されている参考書籍】
神学校の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

神学校の死の評価: 4.00/5点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(3pt)

なんとか最後まで読み終えた

ミステリー小説を読んでいると大体70%ぐらい読み終える頃にはページをめくる手が止まらなくなって最後まで一気に読んでしまうのですが、残念ながらこの作品に関してはそういった楽しい体験はできませんでした。独特の静かな雰囲気は良かったのですが、ミステリー小説としての面白さを期待しすぎたのが悪かったのかもしれません。とにかくダルいと感じたのは田舎が舞台なのと宗教的要素が私には合わなかったからかなと思います。あとは何人も人が亡くなっている割には殺人の動機が弱くてイマイチ釈然としなかった点でしょうか。
登場人物にもイマイチ魅力が感じられず、主人公ダルグリッシュのロマンスなんかもどうでもよくて、なんで大した会話もしてないのにそうなるんだよと若干白けてしまったり。シリーズもののようなので他の作品を読んだらまた印象は変わるのかもしれませんが、今のところ読みたいという気持ちにはなれなさそうです。とにかく最後まで読むのが辛かったという感想だけが残りました。
神学校の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:神学校の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150017190
No.5:
(4pt)

精神安定効果があります

辺境の神学校で連続殺人事件が起きます。

殺人の話を読んで心が落ち着くと言うとびっくりされるかと思いますが、登場人物が知的な神学生、厳格な神父など、言動が落ち着いた人物が多いので、安心して読めます。ヒステリーや暴力の直接描写はありません。

ダルグリッシュ警視シリーズは10冊以上出ているようですが、Kindle版は少ないのですね、他の作品もKindle化して頂きたいものです。
神学校の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:神学校の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150017190
No.4:
(4pt)

訳語の選択

mmm 。悪くはないのですが、father を神父と訳しているのに違和感あり。
ハイチャーチというのを踏まえてのことでしょうが、「司祭さま」でいいんじゃないののいうのが正直な感想です。
神学校の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:神学校の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150017190
No.3:
(4pt)

英国を舞台にした人間絵巻を楽しむ

本来ならイギリス女性推理作家・PDジェイムズを読むことはなかったかもしれないのだが、この『神学校の死』だけは興味を持った。つまり、イギリス国教会についても小説を使って勉強することができるかもしれないと思ったからである。 イギリス聖公会について、殆どの人は何も知らない。知っているのはヘンリー8世が離婚をするためにローマンカトリックから分離した、という表面的なものではないだろうか。
 この小説を読むと、イギリス国教会についていろいろと勉強できた、確かに。
 high church, broad church, low church,
Richard Hooker, nonconformism, Anselm of Canterbury などなどといった小説に散りばめられている事項を、ひとつひとつウィキペディア(無料で利用できるネット百科事典)で調べていった。 イギリス国教会について知る以上の収穫が、しかし、あった。それはこの女性作家の小説が読む価値があるということを発見したことである。推理小説としては推理は全く必要ない。ミステリーとしても、行き詰るようなサスペンスは全く無い。しかし、全編を通じて流れている『死にいたる存在としての人間』というタイトルの通奏低音が、なんとも心地良い。 著者は44歳で夫に死別している。この死別(bereavement)が通奏低音、あるいはメインメロディーになっている。これを軸として、犯罪を起こす人間のエゴイズム、人間の醜悪さ、それと対比される愛と友情と敬愛、更にそれに対比する欲情と堕落、またまたそれに対比する信仰……。人間の美しさと醜さを大きなキャンバスに、落ち着いた揺るぎのない筆致で描ききり、壮大な人間コメディー(喜劇ではない)、バルザックと同じことをやっている、それがこのジェイムズというイギリス女性作家である。
神学校の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:神学校の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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No.2:
(4pt)

独特の雰囲気

閉鎖的社会という神学校内での物語を、独特の人物描写や情景描写で、とても上手く表現されていた。実は、最初はカーのような展開を想像したのだが、非常にシンプルですっきりしていて、ミステリーというよりは英米文学のようだった。ダルグリッシュ警視の悲哀がこの物語を一層引き立てている。長いけれども一読の価値は大ありです。
神学校の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:神学校の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150017190
No.1:
(5pt)

警視長、一人でいて!

ダルグリッシュ警視長シリーズ第12作。
またも人里離れた場所、全寮制の神学校で起きた殺人事件。彼自身も聖職者の子として育ったダルグリッシュは、死んだ生徒の父親の圧力で、現地に派遣される。そして起こる第二の殺人。閉鎖された空間、人里離れた場所、若者の集団・・・ジェイムズお得意の舞台と道具立てで、ダルグリッシュが今回も静かに奮闘。そしてまたも、ラストにはお約束のアクションシーン(頭脳派かと思いきや必ず大詰めはダルグリッシュが体を張るのがパターン、これがなかなかにニクい)。彼のファンなら間違いなく満足できる作品。そして、妻と子を出産で一度に亡くし、最初の事件『女の顔を覆え』で出会った女性とも自然消滅?してしまった、女性に縁のない彼にも、この作品では新たな出会いが・・・(ファンとしてはかなり複雑な心境だ。)
次回作が気になる。
神学校の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:神学校の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150017190

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