誰でもない男の裁判
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Amazonマーケットプレイスにて古本を購入させていただきました。手に入れたいと願っていた本なので,内容自体はとても満足しています。ただ、少し不安なのは、この本がかつて図書館にあったと思われることです。正規の手続きを踏んでいるならいいんですが、もしも盗難品などであれば持ってていいのかなと感じます。 | ||||
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A・H・Z・カーの短編8編を収録した短編集。 兎に角表題作の「誰でもない男の裁判」が強烈でこれに一作でもこの短編集を買う価値があると思いました。信仰心と良心の間で揺れる主人公の牧師の苦悩と宗教とは何かという普遍的命題を真正面からとことん追求して異様なる熱気の漂う凄い短編でした。本当にこれだけでも読まないといけないと思わせる傑作でありました。宗教と信仰心の問題は今も尚様々な摩擦を生んで現代の問題になっておりますが、そういう議論に一矢食い込む作品として今でこそ読まないとならない作品に思えました。必読。 それとは別に「猫探し」なんていう他愛もない短編も面白かったです。これは私が個人的に猫が好きなのでどうしても読まないといけないというタイプの作品ではないですが、微笑ましい短編として記憶に残りました。 その他の短編に関しては玉石混淆の感がありますが、それぞれ読み応えがあり、どうしても読まないといけないという訳でもないですが、読んでも損のない佳作や秀作だと思いました。 こういう人の作品集が今に至るまで編まれずにきたのも不可解ですが、歴史に埋もれそうになっていた傑作が復活したのでホッとしております。個人的な感想を言えばダールやコリアの様な異色作家ではなく、エリンの書いた完全なる正気に近しい資質を感じましたがどうでしょうか。 他に類を見ない傑作を収録した短編集。是非ご一読を。 | ||||
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「罪」を高みから眺めていた牧師が、ほんの一歩で自らが罪に陥り苦悩するさまを描く話があり 一人の男がかたりたおす、小説ならではのスタイルのものがあり 誰も死なないうえに、愛らしい猫たちが跳ねまわる軽やかなものがある一方 知人の罪を知り、穏やかな日常を壊してでも告発すべきか否かを問う重いものもある 牧師を使うのは、彼らが常に「罪というもの」を考えている前提があるからだろう。 短編巧者の、これが日本での唯一の作品集であるとは、残念でならない。 是非とも他の作品もまとめて頂きたい。 大統領補佐まで勤めたという一級の経済学者でもあったそうだ。 こんなふうに一人の人間を描ける人が、どのような提案をしていたか興味深い。 | ||||
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エラリイ・クイーン編集の雑誌が主催するEQMMコンテストの常連入選者として質の高い作品を発表し続けた短編ミステリーの名手カーの世界初にして唯一日本のみで編まれた傑作集です。著者の作品は謎解きの面白さもさる事ながら、同時に読者に鋭い問題提起を投げ掛けるシリアスな文学性も備えていて、行き詰まりを見せ始めた現代パズル・ミステリーの進むべき方向性を示してくれている様に思えます。 『黒い小猫』誤って幼い娘の愛猫を殺してしまった牧師の苦悩を描き、事件をきっかけにして悔い改め娘への愛情に目覚める親子愛が熱い感動を呼びます。『虎よ!虎よ!』元兵士で詩人のリッジが警察の友人の依頼で麻薬密売の疑いがあるロシア料理店の内偵を引き受ける。彼は思わぬ殺人事件に巻き込まれ自らも疑われる窮地に立つが詩想が閃き鮮やかに謎を解きます。『誰でもない男の裁判』神からの声に導かれて無神論者の作家を射殺した名無しの男の裁判でミラード神父が驚くべき証言を行う。衝撃の結末に畏怖の念が込み上げて来ます。『猫探し』若い芸人夫婦から芸達者な天才猫の捜索を依頼された私立探偵の名推理と心温まる物語。『市庁舎の殺人』市長選挙の前夜に起きた殺人を描き特異な殺人動機と二転三転の構成が秀逸な本格ミステリーの傑作です。『ジメルマンのソース』無銭飲食の代金にと店に名料理人ジメルマンのソースのレシピを教える奇妙な男の物語。『ティモシー・マークルの選択』貧しい家庭に育った青年マークルが父の会社の社長の息子が犯した轢き逃げ事件を知って正義か沈黙かの選択に苦悩します。『姓名判断殺人事件』盗作訴訟の渦中の作家が惨殺され出版社社長が逮捕されるが、彼の無実を信じる秘書スウが名推理で難解な欺瞞を暴く。名霊術という占いの手掛かりが面白いユーモア満点の愛すべき本格ミステリーです。寡作ながら実力派の著者の練り上げられた傑作群を貴方も本書でたっぷりと味わって下さい。 | ||||
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どのストーリーも私はそれなりに面白く読めました。 一人の人間がよくいろんな話を書くもんだと関心しました。 ちょっと哲学的な面があったり、シニカルだったりと 好き嫌いは分かれるかもしれませんが、短編小説としては 今まで読んだ中で楽しめた部類に入ります。 | ||||
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