(短編集)
レベル3
- 異世界 (87)
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不思議なしかも短編小説であり何度も読み返しました。ありふれた日常生活の中から一瞬ふと思わせる光景が目の前に浮かび上がります。私が一番最初にニューヨークに訪れたのが交換留学した1978年でした。あの摩天楼やイエローキャブ、雑多な人種のるつぼ、思わず見上げてしまう高層ビルフィニー氏は当時何を思ったのでしょうか?読む度にその光景が自分に投影されその時代に引き込まれていくような感覚になっていきます。タイムトラベルは氏の小説のテーマになっており氏の没後に色々な映画やドラマに使われています。なぜフィニー氏の小説が注目されるのか?現実と未来への関係、予言を思わせるようなドラマ設定、氏は見たのであろう。未来を他の短編集を 読んでいくと所々に現代社会のカラクリ?当時から存在していた人間の思い込みを利用する人達の動きを風刺した本であることがわかる。フィニー氏は未来を予見したのであろうか。いや、彼はその仕組みを知っていたのである。そして彼は未来にその仕組みの危うさを現代に教えていたのである。 | ||||
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SF・ファンタジーで活躍したジャック・フィニイの短篇集。 いずれの作品でも、時間や時代を扱った物が多い様に思えました。それと、あまり陰惨な事件が起こらず、死者もでない作品が多いので、読後感も爽やかな物が多かった様に感じました。 ただ、今読むと流石に古びた感じがするのも否めないと思ったのも真実でした。最近のミステリ、SF、ファンタジーを読んでいる層には訴求しないかもとも思います。おまえの頭が悪いと言われるのを承知で言えば、何を伝えたいのかイマイチ読解できない作品もありましたし。 この人の長篇の「盗まれた町」は名作だと思いますが、本書では若干低めの評価にしておきました。すいません。 この頃の牧歌的なファンタジーが読める短篇集。お暇ならどうぞ。 | ||||
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ジャック・フィニイという作家を知っている人なんてほとんどいない。少なくとも、ぼくの周りじゃ誰も知らないし、ぼくだってつい15分も前に知ったばかりだ。なのに、ぼくはこの”レベル3”という短い短編に一発でやられてしまった。知らない誰かに話しかけて、「ねえ、この一編だけでも読んでみてよ」って言いたいぐらいだ。どこがどういいのか、それを説明するのはむずかしい。ニューヨークのグランド・セントラル駅で、ありもしない地下3階を見つけたとか言っている男の戯言、なんていう説明をしたって、「へえ。で?」という返答しかもらえないと思う。でも読んでもらいたい。エドガー・アラン・ポーという作家の名前はなんども聞くけど実際手に取ってみたらそうでもなかったんだよな、とか考えている人や、早川SF文庫ってみんないいって言ってるけど気に入ったものなんてなかったんだよな、とか落ち込んでいる人には特に。SFのようでSFじゃない。現実的なんかじゃまったくないけれど、かといって完全犯罪小説よりかはいくぶん現実的に映りもする。おそらくそれはこの作家についてぼくが何一つ知らないからだと思う。この作家がいつの時代に生きていたのかも、どういったことを生活を送ってきたのかも、そもそも存在していたかどうかさえ、ぼくは知らない。だからこの小説のことでさえ、ほんとかどうかわからないと思ってしまう。もしかしたら本当かもしれない。グランド・セントラル駅の地下3階は、本当に存在していたのかもいしれない。そこでチケットを買い求め、あの場所へ行くこともできるのかもしれない。 | ||||
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25年程前に読みました。今でも大好きな本の中の一つです。 『レベル3』や『失踪人名簿』は、現実逃避したい辛いときには、 もってこいのお話だと思います。 | ||||
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宮部みゆきの「レベル7」の中で、題名だけ出てきたことある作品。 どんなモノ?とレビューを調べてみたら面白そうだったので試しに。 時間や空間の跳躍が題材となった短編ばかりの作品集ですなー 当時としてはだいぶSF的な作家さんだったのでは?等など いくぶん斜に構えて読んでました。 最後の「死者のポケットの中には」までは。 それまでの作品群にあった一歩進むと過去の世界に・・・ではなく 一歩踏み出すと死の世界に直行という境目に、主人公は立たされます。 平穏な日常のすぐそばに、”それ”はあったんですねぇ・・・。 (その気になれば、これを我々も体験出来ます) 作者は今作で、題材・展開・無駄のない筆致により、 人生というもの集約してを描ききっているのではないか?と思えました。 それは、凡百の作家なら何百ページも費やし、てやっと到達出来るかどうかの 文学的高みなのではなかろうか? 個人的にはこの一編で、この本の価値が一変した(駄洒落か)。 最後にもう一捻りあるのですが、人生で大事なものを悟った主人公の行動は・・・。 イッセー尾形さんの一人芝居で、これを見たいかも。 | ||||
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