(短編集)
破局
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異色作家短編集ダフネ・デュ・モリーア篇 収録された6篇全て、面白く読み応えがありましたが、サスペンスの中でもかなり薄味(といっても手抜きという訳ではないですが)で、作品によってはサスペンスというよりも私小説風な感じも受けました。 奇抜な設定の物も、日常生活に根差した物も、等しく案配されており、この作家の懐の広かった事が判る作品集になっていると思いました。 少し前に聞いた話しだと、某社で過去にこの人の作品集をだしていた物を復刊するという企画があったらしいですが、今の所実現していない様で残念です。いずれ再評価されて、殆ど全ての作品が日本語で読める様になる事を願っております。 読んで損のない作品集。機会があったら是非。 | ||||
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長編が面白くて短編集も買いました。長編とは違うかなりティストでびっくりです。 こんなふうに書き分けられる才能って。 短編集では「鳥」が秀逸だと思いました。 短編はアンハッピーな話が基本ですが、どんだけ人間を斜めから見てるんだ!と感心する ような話ばかりです。 ゆえに、物の見方の深さに感動するところと、斜め過ぎて辟易とするところのバランスが 微妙で、読む人によってはげんなりとしてしまうかもしれません。 特にこの短編集はかなりエキセントリックかと思います。私にとっては面白かったし、 読んで後悔はなかったのですが、やはり他の作品と比べると評価は下のほうになるので お値段も考えると星3つというところです。 | ||||
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繰り返される退屈な日常、人間関係から逃れて新境地に至ったは良いが、どうやらおかしな着想をしたために道を誤ってしまった男の顛末『アリバイ』。皆んなが・・に見えてしまう『青いレンズ』。旅先で、遭遇する美少年と不吉な男、、直感は果たして、、。少年に抱く期待と幻想、それは叶うか、、『美少年』。現人類・近代の世界を素晴らしい想像力で描いた『皇女』、人類とは斯くあるべきか、人類の行く末を考えさせられる風刺物語。革命がもたらしたもの、資本実業家、新聞の果たしてきた役割、そしてその性格とは如何なるものかを2人の男に投影しそれが見事に描かれている。「人類の保全には、無きにしかぬもの」とは、、皇女の運命は如何に、、。『荒れ野』、『あおがい』は、上記作品に比べ、あっさりとした内容となっている。『荒れ野』は、現代人と原始の頃の人間との対比だろうか?或いは、殺伐とした世の中、家族というものに対してのちょっとした空想的アンチテーゼだろうか?『あおがい』の英タイトルは、“The Limpet”。意味は、「しがみつく女」でもある。ラジオ、週刊誌などの恋愛悩み相談に寄せられるような類の話だろうか。話し手を一人称にすることで、このタイトルが当て擦りなトリックとなっていると言えようか。 | ||||
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私はデュ・モーリアは、特に短編の方が好きかもしれません。 この作品を読んで、改めてそう思いました。 私は「アリバイ」・「皇女」・「荒れ野」・「あおがい」が 面白いと思いました。 アリバイは鬱屈した中年男性の心理にリアリティを感じ、 またいろんな解釈ができる作品のようにも思えます。 男の感じる絶望と恐怖も印象的でした。 「皇女」は、また何とも不思議な感覚を覚える作品でした。 「荒れ野」は、全体的に切なさ漂う作品と言った感じ。 この「破局」という本は、あと3作品未邦訳の作品が残っているようですが、 ぜひ翻訳して欲しい。 | ||||
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巻末の解説によると 40数年ぶりの再版とのこと。 にも拘らず全然旧さを感じさせない内容及び読みやすい訳文で あっという間に読了しました。 ハッピーエンドで終わる作品はひとつとしてありませんが読後感はなぜかすっきり。 ある小国家に発生した革命の顛末を描いた 「皇女」イタリアにヴァカンスに出掛けた 中年男性が陥る陥穽を描いた「美少年」が気に入りました。 海外文学 喰わず嫌いで 手に取ることのない方にも 断然お勧めできる短編集です。 | ||||
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