忘れられた花園



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    初公開日(参考)2011年02月
    分類

    長編小説

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    忘れられた花園 上

    2011年02月18日 忘れられた花園 上

    1913年オーストラリアの港に、小さなトランクとともに取り残されていた少女ネル。トランクには、お伽噺の本が一冊。2005年、コーンウォールの崖のコテージの封印された花園で何が明かされるのか? (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

    忘れられた花園の総合評価:8.33/10点レビュー 24件。Aランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全3件 1~3 1/1ページ
    No.3:
    (7pt)

    ネルとはいったい誰だったのか


     1913年、イギリスからオーストラリア帰着した船内に取り残されていた少女。身元不明の少女はネルと名付けられ家族に恵まれ大切に育てられたが、21歳の誕生日に遂に自分の出生を知る事になる。希望に満ちた眼は孤独に塗られ、彼女は一人自分を知るための旅に出る・・・。
    時は変わって2005年、ネルの孫娘のカサンドラはネルが残したコーンウォールのお屋敷の存在を告げられる。1975年、ネルは何を知り、何を以てその屋敷を購入したのか、孫娘に託した謎解きの鍵はネルとともに船内に残されていた一冊の御伽噺集に・・。

     第三回翻訳ミステリー大賞に恥じない濃密な物語でしたね。元が古い作品ではないし、翻訳も現代的な表現寄りで海外古典にありがちな読み難さは少ない。勿論西洋を舞台にしたお洒落な情景は損なわれてはいない。章立ては1900年から2005年の時代を細かく行き来し、各章で人物の視点も変わるので人物の年齢や関係性の把握には時間がかかってくる。流石に登場人物欄か相関図は欲しかった。


    りーり
    9EDFH0HC
    No.2:
    (8pt)

    ケイトモートン氏、初期の小説です

    ケイトモートン氏が書く小説はあるパターンがあり、今まで三冊読んだものとしては、「あー、このパターン」と気づいてちょっとがっかりしたのですが
    そのがっかり感を跳ね飛ばすほど、重厚で意味深で?それでいて読みやすいミステリーでした。

    毎回、読み進めていくうちに、たぶんこういうオチ?になるのでは?と思うのですが
    全く違う(それももっとぶっ飛んだオチ)展開になってしまう・・・これがケイトモートン氏の持ち味ですよね。
    上品で残酷。
    この落差加減が読むものを飽きさせない、現代の上流小説家の中ではトップスリーではないでしょうか。


    ももか
    3UKDKR1P
    No.1:
    (9pt)

    時を越えて

    時代を行き来する構成が読者を飽きさせません。ケイト・モートンのファンになりそうです。

    わたろう
    0BCEGGR4
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.21:
    (4pt)

    面白かったけど、、、

    面白かったのですが、作者の他の作品とほとんどテイストというか、プロットが変わらないのが残念。。
    訳の美しさで読み切った感じです。
    忘れられた花園 上Amazon書評・レビュー:忘れられた花園 上より
    4488013317
    No.20:
    (5pt)

    ボケ防止?

    主人公の過去と現在だけでなく祖母や曾祖母、様々な登場人物の過去がタイムトラベルをミルフィーユにした様な展開で記憶力を試される作品でした。50歳半ばの私にはボケ防止になるかも…
    忘れられた花園 上Amazon書評・レビュー:忘れられた花園 上より
    4488013317
    No.19:
    (5pt)

    女たちの花園

    何気なく書店で手にとって読んで、面白かった。
    はじめの頃の少女カサンドラが、自分の歯ブラシが見つからない、と震え泣くシーンは妙に心に迫った。ネルが骨董商を始めるきっかけになる時の話で、育ての父親に教わっていた大工仕事が手に馴染んでいることに気づき涙するシーンも。
    だから、育ての親と生みの親は一体どちらが身に必要なものか?と読み終わってからも考えさせられた。

    批評に「ハーレクイン」とあり、ハーレクインものを読んだことが無いので検索したところ「恋愛小説」とあった。確かに、恋愛に帰結したラストだったけれど、少女漫画的ではなかったな。男は割と影薄いですよね。この物語に出てくる男は、一途過ぎて頼りない人が多いような。要は女ですよ。女のキャラと関係がみんな濃い。アデリーンの行くとこまで行く悪役ぶりは、全く面白かった。

    解説も面白くて、解説に出てきた作品達を調べてみようと思います。
    忘れられた花園 上Amazon書評・レビュー:忘れられた花園 上より
    4488013317
    No.18:
    (5pt)

    哀しいけれど美しくて、心にずっしりと残る物語

    やっと下巻を最後まで読み終え、禁断の訳者あとがきも楽しむことができました。
    訳者さんも、思い入れたっぷりなことが伝わってきます。

    上巻に引き続き、長くて複雑にからまりあった物語が100年の時を経てほぐされていきます。
    一番気になっていた謎は最後の最後でした。
    なんとなく予想できた展開ではありますが、登場人物の気持ちになりきってハラハラ。
    些細な出来事や、タイミングのずれで人生が大きく変わってしまうことに歯がゆさを覚えながらも、
    これこそが「物語」というものの面白さなんだろうなぁと思います。
    謎解きをして分かったことと、実際に起きたことに少しのズレがあるのも、
    過去と現在をダブルで描くからの面白さ。

    哀しい物語ではあるけれど、女性たちがそれを自分で選択し、後悔せず、
    与えられた状況の中で精いっぱい生きる姿には、清々しささえ感じました。

    最後には救われたし、やさしい気持ちになれました。
    もうしばらく、この余韻に浸っていたいです。
    個人的には、フォーレのレクイエムが合いそうな気がします。
    他の作品も文庫で出るといいなぁ。
    忘れられた花園 下Amazon書評・レビュー:忘れられた花園 下より
    4488013325
    No.17:
    (5pt)

    『秘密の花園』へのオマージュが嬉しい

    以前から気になっていた本だったのですが、『リヴァトン館』の哀しいイメージから敬遠。
    読んでみたら、謎解きの面白さにぐいぐい引かれていき、もっと早く読めばよかったと思いました。

    波止場にぽつんと取り残された少女、という始まりから、物語がどんどん大きくなっていきます。
    孫の時代、祖母の時代、その祖母の時代と時間が飛ぶのですが、話がうまくつながっていて
    当時のことを回想した直後に、その時代が現在進行形で語られるという具合。
    だから100年前のことも生き生きとしていて、古臭さがありません。
    それぞれの時代のそれぞれの女性の生活や思いが丁寧に描かれていて、
    どれも興味深く、それを知るだけでも価値があると思いました。
    そこに謎解きが加わって、解こうとすると新たにまた謎が出てくるので、面白さ抜群。

    また、タイトルから想像できる通り、バーネットの『秘密の花園』を彷彿とさせます。
    特に物語の舞台がイギリスのお屋敷に移ってからは、新しい人が登場する度に、
    これは『秘密の花園』のあの人だ!、とわかるくらいはっきりしていて、
    ちょこっと出てくる鳥でさえ、あのコマドリを思い出させました。
    もちろんストーリーは全く違うのですが、閉ざされた花園も出てきますし、
    サプライズの登場人物もいました(これは下巻の最初の方でした)。
    あの話の雰囲気を別の形で味わえることで郷愁に浸れるというか、
    「あぁ、『秘密の花園』だ…」と感慨深いものがありました。
    『秘密の花園』が好きな人には、是非読んでほしいと思います。

    まだ下巻は読み終わっていませんが、ここまで緻密に物語を構成し、
    一人一人の人物に世を与え、人の弱さや強さを描いたのは素晴らしいし、
    どんな最後になっても満足できるのでは、と思っています。
    最後を知るのがちょっと怖いですが…
    忘れられた花園 上Amazon書評・レビュー:忘れられた花園 上より
    4488013317



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