(短編集)
鳥
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うっすら、私を満足させる書物はもう日本人作家の中には無いのかも知れないと思えて、この10年で10冊も読まなくなっていました。 仕方なしにではないつもりで英語の勉強に取り組んで1年。英国英語を教えるYouTube動画で、この作家の作品を朗読するイギリス人女性がいました。日本語でもあるのか、原書しかないのか、それすら知らずにこの本が良さそうと見つけて購入しました。 私には大当たりでした。少し早い気もしますが終活に向けている気持ちもあり、聞く音楽、聞きに行く音楽、見に行く美術の他に、読む本にも「これで最後の本でも良い」物を探す旅になっていた私には、本物の「当たり」をここに感じています。 特に好きな絵は大抵、日本、外国に限らず100年程度前のもので。そしてこの作家も必然みたいにその同じ範疇にあって。 この本でも「戦後」の様に語られる部分がありますが、それとて、英国に1年いたことのある私には、日本とは違い多くの場合まだ、一次大戦を指す事を知るので、この本でもそうである箇所に既に馴染んだものの様に自動的に懐かしさを覚えます。現代のサッカーの試合でさえ、戦争にまつわる記念日には選手、コーチ全員が赤いポピーの形のワッペンを胸に着けてプレーするのだから。そしてそれが一次大戦を偲ぶ日でもあり。 コーンウォールという場所。ロンドンという場所へ向ける都会人の思考と、別の街からの思考が違うのもまた、私には楽しい。物理的、心的風景として。今でこそアイルランド人がロンドンで働いていても誰も意に介さないが、少し前は全然違った。サッチャーの頃でさえ。そういう向こうの事実をも、東京創元社と訳者の務台夏子氏はよく承知していて、この本が手軽に日本語で読めるようになっている。一冊の本が、社の発想と訳者の知的遺産によって我々の財産になっている事にも感銘を受ける。改めて本書がある嬉しさを、感謝と共にレビューとして書いておきたいと思います。 | ||||
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著作が古いので在庫がありびっくりしました。 | ||||
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50~100頁くらいの短篇5編が収録されている。そのどれもが面白く、読む手がとまらなくなる。ミステリー風、怪奇幻想ファンタジー、超自然のような現象が引き起こす恐怖、人間が心理的に追い詰められていく話など、実に多彩な内容で楽しめる。いずれも人間の心の動きが克明に描き出されており、日常を逸脱していく様には息をのむ思い。傑作です!!1952年 The Apple Tree(Kiss Me Again,Stranger)の全訳です。解説にも書かれているが、デュ・モーリアというと映画「レベッカ」の印象からロマンス小説の作家という印象を自分も持っていた。この短篇集を手にとったのもヒッチコックの映画「鳥」の原作はどんなものだろう?という興味からだった。読んでみて、どうして今までデュ・モーリアのことをもっと知ろうとしなかったのかと悔しく思ったが、ここからデュ・モーリアを読むという、あらたな楽しみが始まったのは嬉しい!!「鳥」を読んでみると、映画のロマンス的要素や息子から子離れできない母親のドラマなどはヒッチコックが(脚本のエバン・ハンター=エド・マクベインが)つけ加えたもの。原作は、映画のハイライトとなっている息つく間もない鳥の襲撃が、無駄をそぎ落とした文体で描かれており凄いと思った。ヒッチコックは、原作からは鳥に人間が襲われるという、そのアイデアをもらっただけみたいなことを話していたが、映画の中心にはこのデユ・モーリアの原作があることを再認識した。なんだかデュ・モーリアの文章の雰囲気をそのまま映像化しているようにも感じる。映画のほうも様々な映画的な工夫が凝らされた作品として楽しめるので、くらべてみるのも一興かと思います。他の収録作についても、いろいろと書きたいことはあるのですが、これから読む人の興をそぐと思うので書くのはやめておきます。まあ、どの話も面白くて引き込まれます!! 続けて「いま見てはいけない」も読みはじめたのですが、これも面白いですねー!!!ニコラス・ローグ監督が映画化した「赤い影 Don't Look Now」が原作を忠実に映画化した(映像化した)傑作であることも再認識しました。 | ||||
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女学校にころ「レベッカ」を夢中になって読んで以来この作家の作品は読んでいませんでしたが今回初めて短編を読んで、やはり力のある作家だと思いました。それぞれに面白かったですが、私は長編のほうが好きです。 | ||||
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色々な種類の物語が詰まっていてとても面白いです。人間の本能が上手く描かれています。 | ||||
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