(短編集)
時をとめた少女
- SF (392)
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記載通りでしたが、目立った破損キズなどなく満足しています。 | ||||
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昔、まだ十代の文学少女だった頃、初めて読んでヤングにハマるきっかけとなった作品が、この短編集にも入っている、山田順子さん訳による『真鍮の都』でした。 それから数十年経った今、改めて読み返して、最初にこれに出会えたのは本当にラッキーだったのだなあ、と思います。 ヤングは本物の詩人の魂を持つ人ですが、それを異なる言語で伝えるのは全く至難の業だと感じます。詩は頭ではなく、ハートとソウルで受け止めるものだからです。 言葉を通じてハートからハートへ伝えなければならない、それをやってのけちゃった山田さんは、自身も詩人の魂を持つ方なのでしょう。 この短編集は複数の翻訳家さんが、一、二篇づつ訳を担当してらっしゃいますが、どの人もそれなりにお上手です。物語の面白さは伝わってきます。だけど、魂は伝わって来ないんですよねぇ、残念ながら。 それであっても、山田さん担当の『真鍮の都』と『約束の惑星』この二篇を味わうためだけでも、詩の分かる人には、充分買う価値あり、と思います。 | ||||
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「我が愛はひとつ One Love Have I」 光速航法による宇宙旅行に付き物のウラシマ効果を、 思い切りロマンチックに使った小品。 収録中いちばん気に入った。 表題作「時をとめた少女 The Girl Who Made Time Stop」は 最近のマンガで云うところの“ハーレムもの”の走りみたい。 高橋留美子センセイの挿し絵付で読んでみたい。 巻末の解説でヤング自身の“大柄な女性に対する偏愛”を指摘されている 「花崗岩の女神 Goddess in Granie」だが、 ソレを言うなら「妖精の棲む木 ToFell a Tree」に登場する異星の巨木なんかも、 その最もたる存在だろう? 「赤い小さな学校 Litll Red Scoolhouse」 現代では、余りに多くの同工異音な作品が溢れかえって古びてしまった感が強い。 恐らく初出誌やSFマガジンに載ったッきり、埋もれた作品群の多くも、多分…。 ヤングの“忘れられた作家”たる所以か? 間違ってもバラードやウ゛ォネガット、ブラウンの如く 短編全集を編んでもらえる作家でないのは重々承知。 ・・・ではあるけれど、 本書や「ジョナサンと宇宙クジラ」「たんぽぽ娘」に入ってるみたいな、 ちょっとイイ話を見つけてまた本にまとめて欲しいものだ。 | ||||
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日本では短編『たんぽぽ娘』で有名なロバート・F・ヤングのSF短編集です(本短編集には『たんぽぽ娘』は収めされていません)。ヤングの短編集としては、先に出ている「たんぽぽ娘」(河出書房)と「ジョナサンと宇宙クジラ」(ハヤカワ文庫SF)を補完する、良い取り合わせだと思います。先の2冊には収められていない初期の代表的な作品や、後に長編化された作品を収めています。最近、『たんぽぽ娘』も含むヤングの本国アメリカでの第一短編集「The Worlds of Robert F. Young」(初版1965年)がペーパーバックで再刊されましたが、本短編集「時をとめた少女」には、この第一短編集から4編が翻訳されています(『時をとめた少女』『花崗岩の女神』『約束の惑星』『赤い小さな学校』)。 各短編の詳細は他のレビュワーの方々、yukkie_cervezaさんやデイン・ソーソン14さんが詳しく書かれていて参考になります。1点補足すると、短編『妖精の棲む樹』は「THE LAST YGGDRASIL」として後に長編化されているようです。ヤング本人にとっても、自信作だったのだと思います。 本書の表紙の絵は、他の2冊の短編集「たんぽぽ娘」、「ジョナサンと宇宙クジラ」(今の版の表紙)に比べると、少々気恥しいように感じますが、日本人として、なんとか許容範囲かなと思います。上記の英語版「The Worlds of Robert F. Young」は1965年の初版、今年の再刊ともに、表紙の絵は、『たんぽぽ娘』のようなヤングの作品の雰囲気からはほど遠いものなので、アメリカでのヤングの受け入れられ方が日本とは異なっている面があることが伺われます。 | ||||
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オッサンが人前で読むには恥ずかしい表紙だ。恥ずかしい作家だから、これでいいのか。 読む前に文句がある。七篇のうち二篇が創元のアンソロジーと重なっている。『妖精の棲む樹』と『真鍮の都』だ。 どちらも長めで、合計180ページある。340ページしかない本の半分以上だ。杜撰な編集だなあ。 未訳作なら山ほどあるのに。それとも訳す価値のある作品はもうないのかな。 『わが愛はひとつ』SF版「幸せの黄色いハンカチ」である。 表題作は、異星の少女にモテる話。ラノベぽい。 『花崗岩の女神』女体型の山を登る。巨大女萌えの極地ですな。 それ以外の二篇は、古臭くて語る気がしない。 「ジョナサンと宇宙クジラ」は珠玉の名短編集だったが、伊藤典夫さんが選りすぐって秀作だけを読ませてくれたせいだ。 実はたいした作家ではなかったことが、その後の本で判明してしまった。本書もそのひとつ。 何篇か優れた作品を残しただけでも作家としての価値はあるので、非難する気はないけど。 ヤングは「ジョナサン」と短編「たんぽぽ娘」だけ読んでおけば充分だ。 | ||||
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