宰相の二番目の娘
- タイムトラベル (143)
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「時が新しかったころ」と同様に、本書も1965年に発表された中篇「真鍮の都」を1985年に長編化したものです。 前作と違って、本書は元になった中編を別々の短編集で都合2回読んでいて、内容もわりと覚えているので、前作に続けて読むのは失敗だったかなと思いながら読み始めたのですが、杞憂でした。 アラビアン・ナイトの物語に導かれて楽しい読書時間を過ごすことができました。 前作は元の中篇を膨らませたSFという感じがありましたが、本書はアラビアン・ナイトの物語により深く入り込んでいることから、SF雑誌に発表されたオリジナルと比べると、かなりファンタジーに寄っているように思います。 また、前作は中年の主人公と11歳のツンデレ王女様の物語でしたが、本作はまだ青年といえる主人公と15歳の勝ち気な女の子の物語なので、前作よりもむしろこちらの方がボーイ・ミーツ・ガールの物語と呼ぶのにふさわしい。主人公のライバルとなる美少年(主観)も登場するし、ジュブナイルとしてはこちらの方が健全かも。あっ、でも、お色気モードで盗賊たちを手玉に取るシーンもあるので、あまり健全とは言えないかな。 それはともかく、前作のツンデレ女王様もかわいらしかったですが、本作の腹ペコ少女も魅力的です。中年になって太らなければ良いけれど。 ヤングは、本作を出版した翌年、1986年に71歳で亡くなったそうで、本書が最後の長編らしい。ヤングは最後までヤングだったんだなあ。 総合評価5点はちょっと盛り過ぎのような気もするけれど、楽しめたからいいでしょう。ヤングだし。 なお、本書読了後、再度「真鍮の都」を読み直したところ、基本設定は変わりないものの、宗教やヒロインの描写など細部にかなりの修正が加えられていることに気が付きました。時代の要請なのか、それとも作者の側の変化なのか、興味の尽きない所です。ちょっと強引なメビウスリングによる説明も気に入っていたのだけれど。 | ||||
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アラビアンナイトの世界で、シェへラザードの妹=宰相の二番目の娘、ドニヤザードがヒロイン。21世紀のしがない見習いタイムトラベラー(主人公)との冒険。 ドニヤザードが可愛くて勇敢で一途で、イイです。 軽く読める、ボーイミーツガールのタイムトラベルSF。 | ||||
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中編「真鍮の都(The City of Brass)」を元に、大きく設定を見直してふくらませたSFラブストーリー。 前の中編ではアラビアンナイトの世界の解釈や21世紀の描写などが、作者の(時代背景を考えると止むを得ない)歴史解釈の甘さなどを含め、いまいち納得できなかったのですが、この本ではそのあたりをうまくつじつま合わせをして、いかにもヤング的な(と日本人が信じている)甘いラブストーリーに落とし込んでいます。 たまにはいいね、こう言う本も。 | ||||
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