縮みゆく男
- サバイバル (43)
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中途障害や病者が抱えがちな怨嗟に由来する激高体質と性的劣等感の裏返しは読者サービスじゃない。 | ||||
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様々な化学物質やら何やらが日常的にいろんなところに紛れ込んでる現代で、「なんかわけのわからない病気に知らない間に侵されちゃってるんじゃないかな、、」みたいな不安に陥ることのある人は少なからずいると思います。そんな不安を如実に反映した名作です。何よりすごいのが、レイチェル・カーソンとかが有名になって環境問題が叫ばれる前の1950年代に、そんな不安の中で生きることを書いてること。 そして、そんな奇病に侵される人間の孤独を描きつつ、それでも生き続けて文字通り等身大の幸せと出会うという瞬間などはほんとうに美しいです。そんな強かな姿を読者に見せてくれる主人公は、紛れもない現代のヒーロー。 「アイ・アム・レジェンド」も新訳復刊してほしいなあ。。。 追記 現代読者向けの作品じゃないとかいうレビューがあるけど、そんなこといったらすべての古典とされてる名作だってもちろん現代向けじゃないし、そんなことわかって読むのが普通の読書じゃん。古典には古典の読み方があるし、古典的価値ってのはそういうものとは超越して存在するもの。 | ||||
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此処まで心を大きく揺さぶられた小説は初めてで、かつ学生である時に読むことができた事は自分にとって何処までも幸せな出会いであったと感じています。 『人が少しづつ縮んでゆく』 このワードに人が(自分が)生きていく事の全てを詰め込み、物語として渡された、そんな経験でした。きっとこれから先も自分のバイブルである一冊であり、末永く愛され、読まれ続けて欲しいと心から思う一冊です。 此れから読む誰かの大切な一冊になって欲しい、そんな願いもあります。 何度も開かずとも、心に残り続ける物語です。 | ||||
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今更この作品をただの娯楽SFと思って 手に取る人は少ないと思いますが、改めて読み返しても 主人公を通して人間存在の考察をたどる深い作品であることを再認識させられます。 町山氏による作品解説が素晴らしかったので、 既に過去に出版された物をお持ちの方もこの解説を読むために購入されても決して損はしないはずです。 | ||||
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毎日3.6mm縮みづづける男が、身長 2.5cmになってからの7日間の物語 7日✕3.6mm=2.5cm 7日目にはゼロになるはず。 身長がゼロになる日に、男はどうなってしまうのか・・・、そこに興味が集中しました。 体が小さくなるにつれ、無力になり、家族や社会への影響力も小さくなって消えていくことに、 苛立ち、抗い、葛藤する様子も、共感を呼ぶ部分が多く、読み応えがあります。 この、苛立ち、葛藤は、 会社の小さな歯車となり、埋もれて消えていくサラリーマン、 年をとり体力や気力が失われ、近づく死を感じる老年、 そういった境遇での苛立ち、葛藤と通じるものがあるように思います。 1,2cmになった人間の視点での日常生活も、この本の白眉です。 冷蔵庫の上までどうやって登るか、猫や蜘蛛の脅威とどう戦うか、 などが丹念に描写されています。 映画のバーティカル・リミットやジュラシック・パークのようでもあり楽します。 ただ、描写が、やや丁寧すぎてテンポが遅い気もしました。 主人公の回想として、7日間以前も書き込まれているので、 身長が縮み始める全過程も描かれています。 そこには、身長により人間としての価値が変質してしまう冷徹な現実も描かれています。 なお、SF的な部分は特殊な状況を作りだすための道具程度の扱いです。 いくつか、無理やりというか非科学的設定もあるので、ハードSFではありません。 | ||||
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