地獄の家
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冒頭、物理学者が余命わずかな老富豪に呼び出され、死後の存続を証明するという仕事を請け負う。実に合理的かつ科学的な動機付けで始まるゴーストハンターものだ。実験場所はいわくつきの幽霊屋敷で、同じく雇われた霊媒たちと共に証明に挑む。ハンターが探偵でも聖職者でもなく物理学者というのがミソ。次々と発生する心霊現象がタイムスタンプ付きの実験記録のようなフォーマットで語られる。このスタイルが盛り上がる。なお、老富豪へどう報告したかは描かれていないが、きっとバッドニュースと受け取ったろう。ラストの「メリークリスマス」が忘れられない。 | ||||
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この文庫版は読んでいない。 中学1年だったと思う。 父の書斎で、2/3ほどが赤い紙で封じられたハードカバーを見つけた。 封紙には、たしか、「これ以上読みたくないかたは、封を切らずに購入した書店へお持ち下さい。全額返金いたします」といった内容の一文が書かれていたけれど、手で適当に引きちぎられていた。 読み始めたのは、休日の午後だった。 食事と入浴以外は手放すことができず、布団に潜り込んでからも、登場人物たちが内から崩壊していく情景を脳に焼き付ける作業を止められなかった。 読み終わったのは午前3時を回っていた。 天井の蛍光灯を消したけれど、すぐにまた点けた。 暗闇に耐えられないようになっていた。 目を閉じていられない。 動悸が止まらない。 天井を見つめたまま夜明けを迎えた。 ずいぶん多くの小説やノンフィクションを読んだけれど、これほど恐怖を覚えた作品はない。 それはそれとして、「入ってるわ」って場面は別の意味で中学生の許容限界を超えていた。 | ||||
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中盤から後半にかけて盛り上がる緊迫感&恐怖感がたまりません。結構ボリュームはある本だとは思いますが一気に読んでしまいました | ||||
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つい最近まで古書でも非常に高価で入手困難だった古典的傑作だが、今回、ようやく読む機会を得て、その凄みを堪能した。本作を映画化した「ヘルハウス」を私は観ていないのだが、恐らく相当に異なった印象を与える出来になっていると想像される(少なくとも映像化不能のエロティック・グロテスク・シーンが存在する)。物理学者の夫とその妻、女霊媒師、30年前に若くして超能力者(霊媒師)として名を上げたが「地獄の家」の前に敗れ去った男の4人が、「地獄の家」の謎に迫るという体裁の物語。超常現象に関して、実は登場人物の誰かのトリックだったとかのオチはなく、「霊vs人間」の真っ向勝負を力技と語り口の巧みさとで描き切っている。 超常現象の脅威や恐怖を増幅するために、登場人物の数を増やして、次々と人が殺される様な展開にすればもっと安易かつ平凡な物語になったかも知れないが、作者はそうはせず、立場の異なる4人の心理("霊"が導いたものもある)をジックリと描く事によって、登場人物達の心身がボロボロになって行く過程を見事に浮き彫りにしている。また、この過程を描く事によって、単なるホラー小説としてだけではなく、性欲解放(このため淫靡なシーンが多い)、封印したい過去、信頼感と不信感、自己顕示欲、信仰等の人間の根源的な欲求・性向を映し出す意図も感じられた。 また、物理学者あるいは科学に対する扱いも私の意表を突くものであった。私はてっきり心霊現象に対する(無力な)道化役として物理学者を登場させたのかと思ったのだが、どうしてどうして、電磁気場を導入して、超心理学として真面目に心霊現象に取り組んでいる辺りはSF作家としての作者の片鱗を感じた。読んでいる側にもある種の重圧が掛かる程の重厚な作品で、ホラー小説の古典として長く語り継がれる傑作だと思う。 | ||||
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観ていなかったですが、映画の作り込みは原作の奥深さが別視点で描かれている事を理解できました。 淫靡さでは原作の勝ちかなぁ | ||||
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