■スポンサードリンク


地獄の家



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

地獄の家の評価: 4.83/5点 レビュー 12件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.83pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(5pt)

シャイニングや山荘綺談より面白い

冒頭、物理学者が余命わずかな老富豪に呼び出され、死後の存続を証明するという仕事を請け負う。実に合理的かつ科学的な動機付けで始まるゴーストハンターものだ。実験場所はいわくつきの幽霊屋敷で、同じく雇われた霊媒たちと共に証明に挑む。ハンターが探偵でも聖職者でもなく物理学者というのがミソ。次々と発生する心霊現象がタイムスタンプ付きの実験記録のようなフォーマットで語られる。このスタイルが盛り上がる。なお、老富豪へどう報告したかは描かれていないが、きっとバッドニュースと受け取ったろう。ラストの「メリークリスマス」が忘れられない。
地獄の家 (ハヤカワ文庫 NV 148 モダンホラー・セレクション)Amazon書評・レビュー:地獄の家 (ハヤカワ文庫 NV 148 モダンホラー・セレクション)より
4150401489
No.11:
(4pt)

人が自壊していくさまは、恐怖そのものだった

この文庫版は読んでいない。

中学1年だったと思う。
父の書斎で、2/3ほどが赤い紙で封じられたハードカバーを見つけた。
封紙には、たしか、「これ以上読みたくないかたは、封を切らずに購入した書店へお持ち下さい。全額返金いたします」といった内容の一文が書かれていたけれど、手で適当に引きちぎられていた。

読み始めたのは、休日の午後だった。
食事と入浴以外は手放すことができず、布団に潜り込んでからも、登場人物たちが内から崩壊していく情景を脳に焼き付ける作業を止められなかった。
読み終わったのは午前3時を回っていた。
天井の蛍光灯を消したけれど、すぐにまた点けた。
暗闇に耐えられないようになっていた。
目を閉じていられない。
動悸が止まらない。
天井を見つめたまま夜明けを迎えた。

ずいぶん多くの小説やノンフィクションを読んだけれど、これほど恐怖を覚えた作品はない。

それはそれとして、「入ってるわ」って場面は別の意味で中学生の許容限界を超えていた。
地獄の家 (ハヤカワ文庫 NV 148 モダンホラー・セレクション)Amazon書評・レビュー:地獄の家 (ハヤカワ文庫 NV 148 モダンホラー・セレクション)より
4150401489
No.10:
(5pt)

後半は読む手が止まらない

中盤から後半にかけて盛り上がる緊迫感&恐怖感がたまりません。結構ボリュームはある本だとは思いますが一気に読んでしまいました
地獄の家 (1977年) (ハヤカワ文庫―NV)Amazon書評・レビュー:地獄の家 (1977年) (ハヤカワ文庫―NV)より
B000J8U37I
No.9:
(5pt)

「霊vs人間」の真っ向勝負を力技と語り口の巧みさとで描き切った傑作

つい最近まで古書でも非常に高価で入手困難だった古典的傑作だが、今回、ようやく読む機会を得て、その凄みを堪能した。本作を映画化した「ヘルハウス」を私は観ていないのだが、恐らく相当に異なった印象を与える出来になっていると想像される(少なくとも映像化不能のエロティック・グロテスク・シーンが存在する)。物理学者の夫とその妻、女霊媒師、30年前に若くして超能力者(霊媒師)として名を上げたが「地獄の家」の前に敗れ去った男の4人が、「地獄の家」の謎に迫るという体裁の物語。超常現象に関して、実は登場人物の誰かのトリックだったとかのオチはなく、「霊vs人間」の真っ向勝負を力技と語り口の巧みさとで描き切っている。

超常現象の脅威や恐怖を増幅するために、登場人物の数を増やして、次々と人が殺される様な展開にすればもっと安易かつ平凡な物語になったかも知れないが、作者はそうはせず、立場の異なる4人の心理("霊"が導いたものもある)をジックリと描く事によって、登場人物達の心身がボロボロになって行く過程を見事に浮き彫りにしている。また、この過程を描く事によって、単なるホラー小説としてだけではなく、性欲解放(このため淫靡なシーンが多い)、封印したい過去、信頼感と不信感、自己顕示欲、信仰等の人間の根源的な欲求・性向を映し出す意図も感じられた。

また、物理学者あるいは科学に対する扱いも私の意表を突くものであった。私はてっきり心霊現象に対する(無力な)道化役として物理学者を登場させたのかと思ったのだが、どうしてどうして、電磁気場を導入して、超心理学として真面目に心霊現象に取り組んでいる辺りはSF作家としての作者の片鱗を感じた。読んでいる側にもある種の重圧が掛かる程の重厚な作品で、ホラー小説の古典として長く語り継がれる傑作だと思う。
地獄の家 (ハヤカワ文庫 NV 148 モダンホラー・セレクション)Amazon書評・レビュー:地獄の家 (ハヤカワ文庫 NV 148 モダンホラー・セレクション)より
4150401489
No.8:
(4pt)

映画しか

観ていなかったですが、映画の作り込みは原作の奥深さが別視点で描かれている事を理解できました。
淫靡さでは原作の勝ちかなぁ
地獄の家 (1977年) (ハヤカワ文庫―NV)Amazon書評・レビュー:地獄の家 (1977年) (ハヤカワ文庫―NV)より
B000J8U37I
No.7:
(5pt)

骨太のゴシックホラー

マシスン作品は、すべて好きだけどこれは別格
ホラーを読んで実際に、「恐怖」を感じたのは唯一この作品だけです。
幽霊屋敷の暗い雰囲気そして閉塞感、そこに入り込んだ学者とその妻、霊能力者の微妙な関係もうまく書かれています。またひとつひとつのエピソードも恐怖を演出するため絶妙な伏線となってラストへなだれ込んでいきます。
この小説が原作のヘルハウスもなかなかの出来でしたが、やはり小説の方が断然上ですね。(確かマシスンが脚本を書いたはずですが)
ヘルハウスを観てから、この小説に入ると結末は分かってしまいますが、読み進めやすいと思います。
新品で買えないのがとても残念です。
地獄の家 (ハヤカワ文庫 NV 148 モダンホラー・セレクション)Amazon書評・レビュー:地獄の家 (ハヤカワ文庫 NV 148 モダンホラー・セレクション)より
4150401489
No.6:
(5pt)

骨太のゴシックホラー

マシスン作品は、すべて好きだけどこれは別格
ホラーを読んで実際に、「恐怖」を感じたのは唯一この作品だけです。
幽霊屋敷の暗い雰囲気そして閉塞感、そこに入り込んだ学者とその妻、霊能力者の微妙な関係もうまく書かれています。またひとつひとつのエピソードも恐怖を演出するため絶妙な伏線となってラストへなだれ込んでいきます。
多くのホラーは、ラスト(結末)が曖昧であったり謎が謎のままであったりするのですが、こちらはある意味きちんとした解決が用意されています。
この小説が原作のヘルハウスもなかなかの出来でしたが、やはり小説の方がディテールが細かいので断然上ですね。(確かマシスンが脚本を書いたはずですが)
ヘルハウスを観てから、この小説に入ると結末は分かってしまいますが、全体像が把握しやすいので読み進めやすいと思います。
結末が分かっていたとしても十分に楽しむことができます。
新品で買えないのがとても残念です。
せめてキンドル化を希望しています。
地獄の家 (1977年) (ハヤカワ文庫―NV)Amazon書評・レビュー:地獄の家 (1977年) (ハヤカワ文庫―NV)より
B000J8U37I
No.5:
(5pt)

単なるお化け屋敷物語でなく

これはアドベンチャー・ホラーの傑作といってもよい物語です。霊にとりつかれたこの屋敷との決闘はなかなかのものです。
地獄の家 (1977年) (ハヤカワ文庫―NV)Amazon書評・レビュー:地獄の家 (1977年) (ハヤカワ文庫―NV)より
B000J8U37I
No.4:
(5pt)

すばらしい

映画「ヘルハウス」の原作です。映画は、舞台がイギリスですが、原作は、アメリカです。それだけ変わっただけで大分雰囲気が、変わった様に感じますが、内容はイギリス的で、とても雰囲気があります。「ヘルハウス」の監督ジョン・ホフが舞台をイギリスに変えたのも、うなずけます。とにかく素晴らしく面白いゴシック・ホラー作品です。
地獄の家 (ハヤカワ文庫 NV 148 モダンホラー・セレクション)Amazon書評・レビュー:地獄の家 (ハヤカワ文庫 NV 148 モダンホラー・セレクション)より
4150401489
No.3:
(5pt)

すばらしい

映画「ヘルハウス」の原作です。映画は、舞台がイギリスですが、原作は、アメリカです。それだけ変わっただけで大分雰囲気が、変わった様に感じますが、内容はイギリス的で、とても雰囲気があります。「ヘルハウス」の監督ジョン・ホフが舞台をイギリスに変えたのも、うなずけます。とにかく素晴らしく面白いゴシック・ホラー作品です。
地獄の家 (1977年) (ハヤカワ文庫―NV)Amazon書評・レビュー:地獄の家 (1977年) (ハヤカワ文庫―NV)より
B000J8U37I
No.2:
(5pt)

ゴシックホラーの名作

アドベンチャー物とホラー物を合体させたような小説。この小説も、もはや古典の域に達しようとしているが、決してその内容は古びることはなく、現代の読者も十分に楽しめる。
地獄の家 (ハヤカワ文庫 NV 148 モダンホラー・セレクション)Amazon書評・レビュー:地獄の家 (ハヤカワ文庫 NV 148 モダンホラー・セレクション)より
4150401489
No.1:
(5pt)

ゴシックホラーの名作

アドベンチャー物とホラー物を合体させたような小説。この小説も、もはや古典の域に達しようとしているが、決してその内容は古びることはなく、現代の読者も十分に楽しめる。
地獄の家 (1977年) (ハヤカワ文庫―NV)Amazon書評・レビュー:地獄の家 (1977年) (ハヤカワ文庫―NV)より
B000J8U37I

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!