暗い森



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初公開日(参考)1991年02月
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長編小説

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暗い森 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

2006年01月31日 暗い森 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ワシントン州の国立公園の大森林で人骨の一部が発見された。遭難したハイカーの遺骸なのか?だが、ギデオン・オリヴァー教授の鑑定の結果、骨は六年前に殺された男性のものと判明する。そのうえ、殺人の兇器は一万年前に絶滅したはずの種族が使っていた槍だった!森の奥深くに住むという伝説の猿人が本当にあたりを徘徊しているのか…一片の骨から縦横無尽の推理を繰り出すスケルトン探偵が真骨頂を示す初期代表作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

暗い森の総合評価:7.44/10点レビュー 9件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

ミステリ界一アツアツ夫婦の誕生

このシリーズの読みどころは数あるが、その1つにギデオンとその妻ジュリーの仲睦まじいやり取りがある。毎度毎度ケンカすることも無く、けっこう年取った夫婦でありながらも熱々ぶりを披露する2人(逆に云えば、もっと2人に何か起きてシリーズに新風を吹かすくらいの演出をすればいいのにと思うが)。
その2人の馴れ初めが書かれているのがシリーズ第2作に当る本作。余談になるがシリーズ第1作“Fellowship Of Fear”は現在も訳出されていない。聞くところによると、第1作目はどちらかといえばホラー色が多く、シリーズとは異質の内容らしく、恐らく作者自身も封印したいのではないか。したがって本作こそが実質的なシリーズ第1作といっていいだろう。

物語の舞台は本国アメリカはワシントン州にあるオリンピック国立公園。ここで人骨の一部が見つかり、その調査をギデオンが頼まれる。そこでは6年前にハイカーが行方不明になった事件があり、その人物の遺骸であると判明する。しかし不可解なことにその骨に残った槍の穂先はなんと一万年前に絶滅したはずの種族の物だった!
非常に興味深い内容で、しかも学術的趣味に溢れている1作だ。まずオリンピック国立公園に関する薀蓄。なんとこの公園は実在し、敷地は神奈川県よりも広い(!)らしい。さらにギデオンによる骨の鑑定シーンで得られる法医学知識。そして本書に絡む幻のネイティヴ・アメリカンと云われるヤヒ族の話。
ギデオンが未来の妻ジュリーと出会うのはこの奥深い森を持つ公園。ジュリーの職業はパークレンジャーであり、密猟や森林の管理、そして遭難者の捜索など、全般的な公園の監理業務が彼女の仕事である。そこで遭難したギデオンを見つけた彼女はこの奥深い森の中で一夜を過ごす。そこに性的交渉はないものの、この非日常的状況が2人をくっつけるきっかけになったのは自明の理で、まあ、ベタといえばベタか。
また本書では準レギュラーのFBI捜査官ジョン・ロウも出てくる。つまり本書で既に固定キャラは登場してしまっているのだ。
やがてヤヒ族最後の生き残りが見つかり、ギデオンらは感動に震える。作者は元々大学教授であったこともあり、このような学術的な発見はいつか自分も成しえたかった夢であったのだろう。それを自作で実現させたように思える。

さて今回だが、個人的な話をすれば犯人は解ってしまった。これが解らなければ、本書は私の中でかなり上位になったかもしれない。骨の鑑定から一万年前の槍の穂先が見つかり、それを裏付ける絶滅したと思われるネイティヴ・アメリカンの登場。ここまでの流れはミステリではなく、冒険小説の筆運びになるからだ。いわゆる噂のみで存在する財宝を発見する話と変わらない。そう思わせておいて、実はミステリだったという、仰天の展開が繰り広げられるのだから、そうと思わずに読んでいれば傑作と褒め称えただろう。実際故瀬戸川氏は本書を大絶賛している。しかし、私の悪い癖で、推理とは関係のないところ、云わばミステリ読みの勘とも云うべき部分で真相を見抜いてしまった。しかしこれはこれで自分で謎を解いたのだから作者とのゲームに勝ったという意味で楽しめたと云える。
私は常々作家の作品は刊行順に読むべきだという持論を述べているが、本書に関しては特にそうは思わなかった。本来ならば刊行順に『暗い森』→『断崖の骨』→『古い骨』→『呪い!』と読むのがいいのだろうけど、逆にこのシリーズでは『古い骨』、『呪い!』でさんざん見せ付けれらた2人の熱々ぶりのそもそもの始まりを知ることになって逆に興味深く読めた。
このシリーズが好きな方は決して読み落とすべき作品ではない。なぜなら・・・って云わないでも解るか。

Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.8:
(4pt)

UMA好きにもお勧め

普通のミステリと思って読んだら、バカミスや奇妙な味といったものとは、まったく違う意味でミステリの定石を大きく外した作品でした。
決してつまらないわけではなく、楽しい読書体験ができました。ただ、例えるなら、握り寿司と思って口に入れたらチョコだった、ちらし寿司と思って食べたらケーキだった、という感じの驚きがありました。
Douglas・PrestonとLincoln・Childの作品に「Still Life with Crows」という殺人事件の現場に昔滅んだはずのアメリカ原住民の矢が残っていて・・・という冒頭からかなり予想外の展開を見せる作品がありますが、それとは違った意味で、予想を裏切る着地点にたどり着きます。
ミステリ好きのみならず、UMA好き、秘境冒険物語好きの人なら、試しに読んではいかがでしょうか。
暗い森 (ミステリアス・プレス文庫)Amazon書評・レビュー:暗い森 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000364
No.7:
(3pt)

多読したい人向け!心底悪い人が登場しない。

熱帯雨林の中に謎の襲撃者がいる、まさかビッグフットじゃないだろうし、インディアンがこの時代に生き残っていたという説も馬鹿げているしなぁ、じゃあ何なの?という筋書きに引き込まれた。

あっと驚くどんでん返しや、謎解きや、複雑な心理描写があるわけではなく、良い意味でスラスラ読める。

骨の断片から、そんなことまで推理できてしまうのか〜、と感心した部分もあるのだが、ジェフリー・ディーバーのリンカーン・ライムシリーズを幾つか読んだことがあったので、科学捜査の部分にはその時ほどの衝撃は感じない。

重たくない本をサクサク読みたいという、英語の多読願望のある私にピッタリでした!
暗い森 (ミステリアス・プレス文庫)Amazon書評・レビュー:暗い森 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000364
No.6:
(3pt)

シリーズ中1番の怪作

まだシリーズが流動的だった頃の作品。NATIVE AMERICANの連続殺人犯でも居るのか?と思わせておき 実は?の展開。
読んでいて思ったが滅亡寸前の民族を白人視点で「こうあって欲しい」と誘導したら それは文化の押し付けではないのか?三角寛が己の創作で山窩民族を作ったのと同じ、いややってのけた分だけ三角の方が酷いとは思うが同じ感じがする。
とりあえず嫁さんと出会う話でもあるし読んで損しないと思う。
暗い森 (ミステリアス・プレス文庫)Amazon書評・レビュー:暗い森 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000364
No.5:
(1pt)

これってミステリー?

古いお話ですから、まぁね。

インディージョーンズの宇宙人オチくらい!

読んでびっくり。

アメリカって広い国なんだなぁとは思いました。
民族やアメリカ人(白人)の侵略?等
作者の主張があるのだろうな、とは思いつつ・・やっぱり買ってまで読まなくてもいいかな。
 
暗い森 (ミステリアス・プレス文庫)Amazon書評・レビュー:暗い森 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000364
No.4:
(4pt)

スケルトン探偵の本格的登場

スケルトン探偵こと人類学者のギデオン・オリヴァーが、骨を鑑定して犯罪をあばく、スケルトン探偵シリーズの第2作。第1作は本邦未訳だが、推理小説でなくホラー小説らしい。この作品から推理小説の体裁を整えるが、本作は通常の犯罪小説ではなく、民族学的な内容になっているので、第3作「断崖の骨」以降とは多少趣が異なっている。それでも骨のわずかな特徴から死亡時の状況、死因などを推測していく過程はおもしろい。
暗い森 (ミステリアス・プレス文庫)Amazon書評・レビュー:暗い森 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000364



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