偽りの名画
- クリス・ノーグレンシリーズ (3)
- 学芸員 (7)
- 絵画 (17)
- 美術ミステリ (55)
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アーロン・エルキンズはスケルトン探偵ギデオン・オリヴァーシリーズが有名だが、実はもう1つシリーズ物がある。美術館学芸員クリス・ノーグレンシリーズである。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アーロン・エルキンズの「クリス・ノーグレン」物第一作である。 ギデオン・オリヴァーと違って美術館のキュレーターであり「サレ夫」であり「シタ嫁」と離婚裁判中のサエない身分だ。日本なら有責シタ嫁から離婚訴訟が出来ない筈だが図々しい元嫁と気骨の折れる軽躁を抱え「偽名画」でトラブルに巻き込まれる。 ギデオン物と違って翻訳は概ねピントは外れていないが女性翻訳者に多く見られる「武器」「メカ物」音痴はこの小説でも見られる。 最初の方で二人組の暴漢に襲われるシーンで「サイボ」とかいう武器で殴られるわけだが「伸縮性が有り鞭のようにシナり先端に重りが付いててそこら辺で買える」とかいう。こういった自衛道具に似た名前の武器は見当たらない。恐らく「伸縮性警棒」のNATO型の物だろうが「特殊警棒」で文意は問題なく通じる。更に「電子式スタン銃」?もしかして「機械性スタンガン」でも世の中に存在するのか?で、金属扉を焼ききる能力を持った「レーザー銃」?アメコミの見過ぎだろう。どう考えてもバッテリーと時間が.......。噴飯物なのは「黒色火薬を用いた先込め式の銃」に「薬莢」?薬莢や雷管が一般に使われる様になったのは南北戦争の後から、である。先込め式の鉄砲は先ずバレル(銃身)先端から適量の黒色火薬を専用のフラスコから直接入れて「突き棒」で尾栓の前で突き固める→新聞紙を丸めて突き入れ火薬が所定の場所から出てこないように固定→鉛球(弾丸)を先端から入れて軽く押えてから新聞紙を丸めてまた突いて落ち着かせる。その後フリントロック(回転式や固定式の火打ち石)か「火縄」で尾栓部の穴に着火するわけだ。だから新聞紙=ワッズ(複数形)なのだ。弾薬筒も雷管もこの場合は無い。空胞ならば黒色火薬と新聞紙だけだから「ワッド」と単数形になっている。これは作者が旧式の鉄砲を「散弾銃」と似た様な構造だろうと思って調べずに書いたと思われる。散弾銃の空胞(ブランク)の説明としては正しいからだ。散弾銃の薬莢は新聞紙ではなくお習字の下敷きのようなフェルト素材でできている。先込め式の銃はセットでフラスコと鉛球用の「鋳型」がセットで売られていたし「突き棒」は銃身の下にセットされているものである。 アーロン・エルキンズは軍歴は無いのかな?さもなくばハード・ボイルド系の本を読んでいないようだ。 クリス・ノーグレン物第一作としては中々面白いがギデオン・オリヴァー物よりも主人公がイマイチ感情移入しにくい気がする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
迅速で確実なご対応に加えて、思っていたとおりの商品でとても満足しています。有り難うございました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
毎年、印象派をはじめとする美術史に残る画家の作品が日本に来ては、展覧会が開催されますが、やっぱりヨーロッパは本場、厚みが違う!好きな番組が「開運!何でも鑑定団」という人、毎月1本以上美術展を観に行くという人には、特にオススメです!作者のエルキンズさん、美術のこと良く勉強しました◎ 日本人にはわかりにくい戦後のヨーロッパの問題もソースのように効いているし、主人公クリス・ノーグレーンのちょっとアキバ系ぽいところも小説として面白いところです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
毎年、印象派をはじめとする美術史に残る画家の作品が日本に来ては、展覧会が開催されますが、やっぱりヨーロッパは本場、厚みが違う!好きな番組が「開運!何でも鑑定団」という人、毎月1本以上美術展を観に行くという人には、特にオススメです!作者のエルキンズさん、美術のこと良く勉強しました◎ 日本人にはわかりにくい戦後のヨーロッパの問題もソースのように効いているし、主人公クリス・ノーグレーンのちょっとアキバ系ぽいところも小説として面白いところです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
美術館学芸員クリス・ノーグレンもののシリーズ1作目。骨探偵のギデオン・オリヴァーものも好きだけど、こっちのクリス・ノーグレンの方がとぼけた味があって楽しいです。このまま続巻読んでいったら、もしかしたら骨探偵(スケルトン探偵)ものよりも好きになるかも知れない。本作では、殺人事件に関するミステリ、自分が命を狙われることになることに関するミステリ、いろいろ解かなきゃいけない謎はあるけど、やはり最大の謎は名画展の中に存在するはずの贋作の正体。美術書籍でも手元にあれば、なお一層ノーグレンのうんちくが楽しいんだろうな、と思いました。知らなくても楽しいけど、ね。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 8件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|