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怪しいスライス プロゴルファー リーの事件スコア 1



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初公開日(参考)2011年09月
分類

長編小説

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怪しいスライス プロゴルファー リーの事件スコア 1 (プロゴルファー リーの事件スコア) (集英社文庫)

2011年09月16日 怪しいスライス プロゴルファー リーの事件スコア 1 (プロゴルファー リーの事件スコア) (集英社文庫)

プロ1年目の女子ゴルファー、リー・オフステッド。あらゆる経費を切り詰める、金欠なプロ生活を送る彼女は、出場した試合でスター選手ケイトの撲殺死体に遭遇する。捜査を担当するグレアム・シェルダン警部補が、ゴルフを全く知らないとあって、リーも黙って見てはいられない。試合で知り合ったアマチュアゴルファーのペグと真相究明に乗り出すけれど…。ゴルフの世界の裏舞台も覗き見できる、軽怪ミステリーの登場。 (「BOOK」データベースより)




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怪しいスライス プロゴルファー リーの事件スコア 1の総合評価:6.33/10点レビュー 3件。Dランク


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(5pt)

名刺代わりの1作目

アーロン・エルキンズは私の好きな作家の一人で、彼の代表作は云わずと知れたスケルトン探偵ことギデオン・オリヴァーシリーズである。

その彼が新たに書いたシリーズ作品がこの女子プロゴルファー、リー・オフステッドシリーズだ。ただしこれは彼単独の作品ではなく、奥さんのシャーロットとの共作になっている。

今回は第1作ということでまずは自己紹介といった色合いが強く、事件もごくごく普通のミステリに仕上がっている。
ツアーに参加するはずのスター選手ケイト・オブライエンが現れずにツアーが開催される。誰もがケイトを探していたが彼女と連絡が取れない。初日のラウンドの調子が悪かったリーは試合後ショットの練習をしていると、池の中にケイトの死体を発見する。おまけに彼女のクラブの1つがすり替えられ、そのクラブには血糊がついていた・・・というまさに巻き込まれ型の典型というべき作品だ。

さらに主人公リーはプロ1年目でゴルフもアメリカ陸軍時代の配属先のドイツの空軍基地で覚えたという変り種。そして彼女が遭遇するのは地元の警察署に勤めるグレアム・シェリダン警部補という好漢。事件を通じてリーとグレアムは互いに惹かれ合っていくというこれまたロマンス小説の王道。
訳者あとがきによればシャーロット夫人はロマンス小説作家とのことで、エルキンズ作品よりもこの色合いが濃い。このリーとグレアムの関係はスケルトン探偵シリーズのギデオンとジュリーの馴れ初めを想起させるが、キャラクター造形はまだ本家の方が上か。

さらにエルキンズ夫妻はグレアムをゴルフのゴの字も知らない素人と設定することで読者にプロゴルフ界の世界やエピソードを教えることに違和感なく作品に溶け込ましている。

特にそれらのエピソードの中でも女子ゴルファーの生活の厳しさがつぶさに書かれており、まだプロ1年目のリーの、決して裕福でない、いや寧ろ貧困生活の只中で頑張る女性像に胸を打たれるものがあり、感情移入してしまう。

ただハングリーだけでなく、リーの良きゴルフ仲間ペグなどは経営コンサルタントを経営するセミプロであり、ゴルフはあくまで生活の糧でなく趣味の延長に過ぎない。
ゴルフとは金持ちの道楽、そしてプロゴルファーは押しなべて金持ちの子供がやるもんだと先入観を持っていた私にとってこの辺の話は面白かった。

またエルキンズの小説は世界各地をギデオンが色んな形で行く機会を得てその土地のエピソードをふんだんに盛り込んだ観光小説の側面もあるが、このシリーズもまた女子プロゴルファーという各地をツアーで回る職業だから今後のシリーズも同じような特色を持つのだろう。
リーは今はまだ下位の貧乏ツアープロだが、シリーズを重ねるにつれて国外ツアーにも招待され、日本を舞台にした事件に巻き込まれる、なんてこともあるかもしれない。

前にも書いたが起承転結ときっちりと踏まえた普通のミステリだ。リーが窮地に陥るところもスケルトン探偵シリーズの定型を髣髴させる。
しかし当然と云っては失礼だが、まだまだ物語やキャラクター造形に深みが感じさせないので総合的に判断すると普通よりもやや劣る出来栄えに感じてしまう。

『世界ミステリ作家事典』によればこのシリーズは夫人のシャーロットが原稿を書いて夫のアーロンが手を入れるというスタイルを取っているとの事。
スケルトン探偵の新作が心待ちになるほど、いつも彼の世界観とキャラクター造形の巧みさに魅了されるが、次作、次々作と徐々に親近感を増すことを期待したい。

Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.2:
(3pt)

ハーレクインっぽい

Aaron & Charlotte Elkinsの『A Wicked Slice』(1989年)の翻訳。なお、日本語版が出るにあたって改稿されている。現代の情報が追加されたり、日本人女性ゴルファーが出てきたり。
 あのアーロン・エルキンズが夫人と合作したミステリである。ちなみに夫人もロマンス作家なのだとか。
 女性ゴルファーが主人公となっており、いろいろとそれっぽいネタが詰めこまれている。私はあまりゴルフに詳しくないのだが、きちんと楽しめるようになっている。
 犯人は意外。
 ただ、ハーレクインっぽいロマンス小説でもあり、そこがちょっと……。
怪しいスライス プロゴルファー リーの事件スコア 1 (プロゴルファー リーの事件スコア) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:怪しいスライス プロゴルファー リーの事件スコア 1 (プロゴルファー リーの事件スコア) (集英社文庫)より
4087606325
No.1:
(4pt)

エルキンズ氏の新シリーズ登場 

あの「スケルトン探偵」シリーズのアーロン・エルキンズ氏の新してコージーミステリーシリーズが誕生です。しかも、今回は奥さんとの共著であるということに加え、ハーレークインロマンス風の味付けのミステリで、驚きました。
 もともとが知性と教養とロマンスが味付けの作家さんでしたが、ここまでロマンスが前面に出てくるとは思いませんでしたし、主人公が女性というのは、奥さんとの共著ということがあっての新しいお楽しみでしょう。
 上昇志向があって頑張り屋の主人公のプロゴルファー(あ、説明が前後しましたが今回の主人公はリー・オフステッドという新人女子プロゴルファーです)が、プロツアー中に、友人でもあり先輩でもあるプロゴルファーの殺人事件に直面する。しかも、犯行に使われたのは彼女が使用中の三番アイアン。有力な容疑者の一人として警察に取り調べられる彼女だが、いつの間にやら捜査官のグレアムとなにやらいい関係に、、、。一応ミステリとしての部分はきちんとしありますが、甘いモードがかなり前面に出てきています。もともとロマンス部分も強い作家さんでしたが、今回はそれがフルに出ています。まぁギデオンとジュリーのラブラブぶりを知っているファン的には驚くにはあたりませんが、それがより強化された感じです。
 女性が主人公ながらも職業が探偵や刑事ではないので、好奇心たっぷりに事件に興味は抱くものの、あくまで護られるべきヒロインという立ち位置がちょっと新しいです。シリーズ作品として続く模様なので、エルキンズファンには新しい楽しみですね。
怪しいスライス プロゴルファー リーの事件スコア 1 (プロゴルファー リーの事件スコア) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:怪しいスライス プロゴルファー リーの事件スコア 1 (プロゴルファー リーの事件スコア) (集英社文庫)より
4087606325



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