遺骨



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初公開日(参考)1994年03月
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長編小説

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遺骨 (ミステリアス・プレス文庫―ハヤカワ文庫 (74))

1994年03月31日 遺骨 (ミステリアス・プレス文庫―ハヤカワ文庫 (74))

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書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

遺骨の総合評価:6.75/10点レビュー 4件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

果たして原題の意味は?

シリーズ7作目。今ではどんな原題であろうと、『~の骨』という統一した邦題が付けられているこのシリーズ。その端緒となったのは9作目の『楽園の骨』からだったと思うが、厳密に云えばシリーズ第3作に当る『断崖の骨』からが最初だといえる。しかし『断崖~』の原題も“Murder In The Queen’s Armes”であり、直訳すれば『クイーン・アームズの殺人』といささか平凡なこともあり、やはりギデオンといえば骨ということで邦題の方が「らしくて」いい。
で、本書の原題は何かというと“Make No Bones”。これは成句で後ろにAboutをつけて、「~するのを躊躇しない、平気で~する、~について率直に云う」という意味。これを邦題にするのは確かに難しい。これは英語圏の人が付ける一種の洒落だろう。なぜこの成句が使われたのかは後で述べることにしよう。

本書の舞台は原点に立ち返ったかのごとく、アメリカ本土のオレゴン州。前作が極寒の地とはいえ、アメリカのアラスカであり、それに続いて本国を舞台にしているということは、やはりそうそう海外にも行ってられないということだろうか。
さて題名にも挙げられている遺骨だが、これは10年前の司法人類学会々長ジャスパーの遺骨に由来する。ギデオンが司法人類学者の会議に招かれ、その学会の会長でもあり、第一人者であったジャスパーの遺骨が本人の遺言に残された希望により、学会会場近くにある博物館に展示されることになった。が、しかしその遺骨が何者かに盗まれ、会議会場の近くで身元不明の白骨が発見され・・・というのが本書の内容だ。
今までギデオンについて「スケルトン探偵」、「骨の鑑定士」なる呼称を使っていたが、彼はれっきとした大学教授でその肩書きは形質人類学者。この形質人類学とは平たく云えば古い骨から人間の進化の歴史を探る学問で、骨を鑑定する同じ観点から司法医学に一脈通じるところがあるらしい。実際の法医学者からこの作品を読んでも、実に興味深い内容が盛り込まれており、学生たちにとっても勉強になるらしい。

さて本書では一時期センセーショナルに取り上げられていた頭蓋骨に粘土を付けていく復顔技術が登場する。なぜ今まで骨がさんざん登場しておきながら、花形といえるこの技術が9作目まで登場しなかったのかと思うが、一片の骨から性別、身長、職業などを当てるというシャーロック・ホームズ的な全知全能の神ともいえるギデオンの推理が骨鑑定シーンの妙味であったことによるのだろう。実際頭蓋骨から粘土で顔を複製することはギデオンの技術とは関係ないのだから、逆に云えば、編集者か、もしくは個人的興味からようやくこの技術に着手したのだろう。で、もちろんこの技術が真相解明に大いに寄与しており、ここが本書の肝となっている。
今回はジャスパーの後任のネリーがいい味を出している。特に彼の着ているTシャツの文句が面白い。確かに海外にいて気づくのは英語の文章が書かれたTシャツにけっこう面白いことが書いてあること。女性ならば定番の「恋人募集中」なんかみたことなく、「もうずっと一人で寝ている」とか「私はオカマだから声掛けてもムダ」とかけっこう過激な内容が多い。デザインもいいのでもし日本人が海外旅行先で意味も解らずに買って街中で着たりするとけっこうニヤつかれるので気をつけた方がいい。
で、原題となっている“Make No Bones”だが、これはジャスパーが自分の遺骨を「平気で陳列する」という意味で無いと思う。恐らく次のジョン・ロウ(はい、本書にもちゃんと出てきますよ、彼)の次の言葉ではないだろうか。

「頭のいい連中がおそろしく馬鹿な真似をする」

なかなか含蓄に満ちた言葉である。


Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3:
(3pt)

ギデオン夫妻の旅行記 それと殺人事件

ネタバレあり

このシリーズは昔から好きで
読んできている。
ユーモアやウィットが散りばめられた文章

【かびと森の臭い。古い死んだ骨が発する穏やかで平和な臭いだ。】

海外の文化や歴史なども興味深い
こういう時にkindle本はとても便利
分からない語句はサッと検索
より深く楽しめる。

本作の感想としては

今作に限らずだが
エピローグあっさりし過ぎ
もう少し余韻が欲しかった。
他にも伏線回収せずに投げっぱなしで
終わったのがネリー婦人とFBI捜査官
のサリッシュとの怪しい関係の噂

殺人の動機になり得たのだから
説明はすべき事柄

そういう意味ではミステリー小説としては
中途半端な感じがした。

かなり高齢だから新作は難しいのかな、?
遺骨 (ミステリアス・プレス文庫―ハヤカワ文庫 (74))Amazon書評・レビュー:遺骨 (ミステリアス・プレス文庫―ハヤカワ文庫 (74))より
4151000747
No.2:
(3pt)

少し煮詰まってだらけた感じがする。

登場人物の殆が「骨屋」か「警察官」なので腹の探り合いが凄い。
相変わらずジュリーが冴えていてTPOを弁えず口に出してしまうギデオンを今回は暴力から救うという珍しいシーンがある。
他人種国家における「復顔」という難しい作業を単純化しすぎている点はあるものの間違ってはいない。
法医学で最も大事なのは「個人同定」と「死因の推定」「死後経過時間」で毎回それを疎かにした処から事件が始まるのだが今回は全部間違えたというお話で、骨屋さんには荷が重かった上検死医(いつも無能だが)の「正確な筈」の診断を狂わされるところが面白い。
遺骨 (ミステリアス・プレス文庫―ハヤカワ文庫 (74))Amazon書評・レビュー:遺骨 (ミステリアス・プレス文庫―ハヤカワ文庫 (74))より
4151000747
No.1:
(4pt)

アーロン・エルキンズの力作!!

いったい、なんのために骨を残したのか。この疑問を中心に、物語は展開する。アーロン・エルキンズならではの、ウィット、ユーモアに富んだ作品を楽しめる。
遺骨 (ミステリアス・プレス文庫―ハヤカワ文庫 (74))Amazon書評・レビュー:遺骨 (ミステリアス・プレス文庫―ハヤカワ文庫 (74))より
4151000747



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