古い骨
- アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞 (2)
- ギデオン・オリヴァー (1)
- スケルトン探偵 (1)
- 毒殺 (157)
- 骨 (13)
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.33pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
普通に面白いミステリーでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スケルトン探偵ギデオン・オリヴァー教授シリーズ第4作目にして本邦初紹介第1作目。なぜ4作目から紹介されたのかといえば、本書がMWA賞、通称エドガー賞受賞作であったことが要因として大きいだろう。本作の出版は実は現在流布しているハヤカワ・ミステリ文庫ではなく、廃刊となったミステリアスプレス文庫から出版されていた。しかも本書はその叢書の第1冊目でもあり、新規固定客を掴む重要な役割として大きな期待がかけられていたのだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書はシリーズものの1冊ですが、ここまで骨にこだわったシリーズは珍しいと思います。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初の一章は訳が分からなかった。なにしろモン・サン・ミシェルの干潟で流砂に飲まれてしまう老人である。ちょっとこれで一週間ほど放置した。 しかし、続けて読んでみると、1980年代なかばを舞台とするこの小説は(1987年に発表されている)、この小説の時点から40年前である第二次世界大戦のフランスにおいて、ナチスに協力したか、或いはレジスタンスしたかの内乱(というほど深刻ではないが)の対立が未だに怨恨があり「できればそこに触れない」ようにして避けて通ってきたかつての戦争の矛盾の記憶、とはなんと日本だけではなかったのだな、とつくづく嘆息する気分だった。 その中でレジスタンスとして名を挙げた人物が、冒頭、流砂に呑まれて死亡する人物だったのだが、それが残した莫大な遺産をもとに、その一族の中で巻き起こる、そこはそれ欧州的にも横溝正史からおどろおどろしさを除去したような、ただしそれなりにいわれ因縁が関わる「一族もの」展開は、スケルトン探偵ギデオン・オリヴァーの合理きわまる古生物学の知識によって快刀乱麻を断つがごとくに解明されていく。 これよ、これ。 ヴァン・ダイン的な余裕のある世捨て人のペダンチックとユーモアをまぶした長広舌。 オタク的でもある博引傍証、知識に惑溺する現実逃避、品の良い世界観で安定して供給されており、一度波に乗ると最後まで一気通貫できた。 そして最後は一族の抗争(というほど深刻ではないが)はギリシア悲劇のごとき古典的な真相をあらわにして、しかしそこでユーモアによって悲劇なのか喜劇なのかわからない効果を生み出しており、筆者は爆笑してしまった。 すべての要素が螺旋を描いたり行ったり来たりして最後にぴたりとはまりこむ。 古典的と言っていいほど整った作品で、エドガー賞受賞は納得だった。 35年後。 著者はいまだ健在である。しかし、この本が出た後平成年間が始まり、そして終わり、一世代が過ぎた現在ではおそらく佳品としての評価は確立しているのだろうけれども、読書人の行き来があるかと言えば図書館の書庫でひっそりと「知る人ぞ知る」以上「もてはやされている」以下の静かな評価になっているのではないだろうか。 その工芸品的な人為性のためもあるのだろうが、その静謐で知的で饒舌な、このペダンチックな世界がいまいち現代のSNSネット世界とマッチしないからでもあるのだろう。 しかし、成功作と言えども小説はすべてが時の流れに押し流されて消えていく存在であるから、そんなものか。 だが、作品は変わらぬ完成度でいつでも待ってくれているのだから、これからも具眼の士に見いだされ続けてほしいし、筆者がやきもきするまでもなくそうした作品でありつづけるだろうから、まあ良いか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
モンサンミシェルに行く前に読んで、臨場感もって観光できました。 内容はおもしろく、いっきに読めました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ほんの偶然の重なりが、犯罪を暴いていく面白さ。途中で誰がどう怪しいのか、一緒になって楽しめて、尚且つ元に戻って読み返すごとに、いろいろな事実が新しく分かる楽しさ。全てに満足しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーにも色々あるが、本書はからりと明るく落ち着いて物語を追って行けた。何しろ読みやすかったので、この作家の他のものも読みたくなった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み始めたばかりです。登場人物が多いですね。だからと言って不満じゃありません。今後の展開が楽しみです。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 20件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|