古い骨

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評判

古い骨の評価:

4.65/5点 レビュー 20件。 A ランク

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平均点4.65pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 1〜20 1/2ページ
No.36
(5pt)

絵に描いたような古典的ミステリ。読んで楽しかった

最初の一章は訳が分からなかった。なにしろモン・サン・ミシェルの干潟で流砂に飲まれてしまう老人である。ちょっとこれで一週間ほど放置した。
 しかし、続けて読んでみると、1980年代なかばを舞台とするこの小説は(1987年に発表されている)、この小説の時点から40年前である第二次世界大戦のフランスにおいて、ナチスに協力したか、或いはレジスタンスしたかの内乱(というほど深刻ではないが)の対立が未だに怨恨があり「できればそこに触れない」ようにして避けて通ってきたかつての戦争の矛盾の記憶、とはなんと日本だけではなかったのだな、とつくづく嘆息する気分だった。
 その中でレジスタンスとして名を挙げた人物が、冒頭、流砂に呑まれて死亡する人物だったのだが、それが残した莫大な遺産をもとに、その一族の中で巻き起こる、そこはそれ欧州的にも横溝正史からおどろおどろしさを除去したような、ただしそれなりにいわれ因縁が関わる「一族もの」展開は、スケルトン探偵ギデオン・オリヴァーの合理きわまる古生物学の知識によって快刀乱麻を断つがごとくに解明されていく。
 これよ、これ。
 ヴァン・ダイン的な余裕のある世捨て人のペダンチックとユーモアをまぶした長広舌。
 オタク的でもある博引傍証、知識に惑溺する現実逃避、品の良い世界観で安定して供給されており、一度波に乗ると最後まで一気通貫できた。
 そして最後は一族の抗争(というほど深刻ではないが)はギリシア悲劇のごとき古典的な真相をあらわにして、しかしそこでユーモアによって悲劇なのか喜劇なのかわからない効果を生み出しており、筆者は爆笑してしまった。
 すべての要素が螺旋を描いたり行ったり来たりして最後にぴたりとはまりこむ。
 古典的と言っていいほど整った作品で、エドガー賞受賞は納得だった。
 35年後。
 著者はいまだ健在である。しかし、この本が出た後平成年間が始まり、そして終わり、一世代が過ぎた現在ではおそらく佳品としての評価は確立しているのだろうけれども、読書人の行き来があるかと言えば図書館の書庫でひっそりと「知る人ぞ知る」以上「もてはやされている」以下の静かな評価になっているのではないだろうか。
 その工芸品的な人為性のためもあるのだろうが、その静謐で知的で饒舌な、このペダンチックな世界がいまいち現代のSNSネット世界とマッチしないからでもあるのだろう。
 しかし、成功作と言えども小説はすべてが時の流れに押し流されて消えていく存在であるから、そんなものか。
 だが、作品は変わらぬ完成度でいつでも待ってくれているのだから、これからも具眼の士に見いだされ続けてほしいし、筆者がやきもきするまでもなくそうした作品でありつづけるだろうから、まあ良いか。
古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151751017
No.35
(4pt)

謎解きなど、どうでもよいのであった

いや、間違いなくミステリーなのだから謎解きも大事なんだけど、書き出しのモン・サン・ミッシェルの海に潮が満ちてくる場面、そこだけでも読む価値のある本なのだ。何度読み返しても、実際にその場にいるような緊迫感が伝わってくる名文、いや名訳。だれか映画にしないだろうか。
 探偵ものとしても、これはまあまあだった。シリーズだというので他も何冊か読んでみたが、どうもいま一つ魅力に乏しい。
古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151751017
No.34
(2pt)

初めて読みました

最近、ジェフリー ディーヴァーにハマリ、尽く期待を裏切られ(イイ意味で)さて、次はと新刊コーナーにあった「骨」に誘われ購入しました
「スケルトン探偵」としては充分楽しめましたがナンカ最後が消化不良気味でしたが、「ジュリー」の事が気になるので以前の作品も読んで
見ようと思います
古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151751017
No.33
(5pt)

絵に描いたような古典的ミステリ。読んで楽しかった

最初の一章は訳が分からなかった。なにしろモン・サン・ミシェルの干潟で流砂に飲まれてしまう老人である。ちょっとこれで一週間ほど放置した。
 しかし、続けて読んでみると、1980年代なかばを舞台とするこの小説は(1987年に発表されている)、この小説の時点から40年前である第二次世界大戦のフランスにおいて、ナチスに協力したか、或いはレジスタンスしたかの内乱(というほど深刻ではないが)の対立が未だに怨恨があり「できればそこに触れない」ようにして避けて通ってきたかつての戦争の矛盾の記憶、とはなんと日本だけではなかったのだな、とつくづく嘆息する気分だった。
 その中でレジスタンスとして名を挙げた人物が、冒頭、流砂に呑まれて死亡する人物だったのだが、それが残した莫大な遺産をもとに、その一族の中で巻き起こる、そこはそれ欧州的にも横溝正史からおどろおどろしさを除去したような、ただしそれなりにいわれ因縁が関わる「一族もの」展開は、スケルトン探偵ギデオン・オリヴァーの合理きわまる古生物学の知識によって快刀乱麻を断つがごとくに解明されていく。
 これよ、これ。
 ヴァン・ダイン的な余裕のある世捨て人のペダンチックとユーモアをまぶした長広舌。
 オタク的でもある博引傍証、知識に惑溺する現実逃避、品の良い世界観で安定して供給されており、一度波に乗ると最後まで一気通貫できた。
 そして最後は一族の抗争(というほど深刻ではないが)はギリシア悲劇のごとき古典的な真相をあらわにして、しかしそこでユーモアによって悲劇なのか喜劇なのかわからない効果を生み出しており、筆者は爆笑してしまった。
 すべての要素が螺旋を描いたり行ったり来たりして最後にぴたりとはまりこむ。
 古典的と言っていいほど整った作品で、エドガー賞受賞は納得だった。
 35年後。
 著者はいまだ健在である。しかし、この本が出た後平成年間が始まり、そして終わり、一世代が過ぎた現在ではおそらく佳品としての評価は確立しているのだろうけれども、読書人の行き来があるかと言えば図書館の書庫でひっそりと「知る人ぞ知る」以上「もてはやされている」以下の静かな評価になっているのではないだろうか。
 その工芸品的な人為性のためもあるのだろうが、その静謐で知的で饒舌な、このペダンチックな世界がいまいち現代のSNSネット世界とマッチしないからでもあるのだろう。
 しかし、成功作と言えども小説はすべてが時の流れに押し流されて消えていく存在であるから、そんなものか。
 だが、作品は変わらぬ完成度でいつでも待ってくれているのだから、これからも具眼の士に見いだされ続けてほしいし、筆者がやきもきするまでもなくそうした作品でありつづけるだろうから、まあ良いか。
古い骨 (ミステリアス・プレス文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000011
No.32
(4pt)

謎解きなど、どうでもよいのであった

いや、間違いなくミステリーなのだから謎解きも大事なんだけど、書き出しのモン・サン・ミッシェルの海に潮が満ちてくる場面、そこだけでも読む価値のある本なのだ。何度読み返しても、実際にその場にいるような緊迫感が伝わってくる名文、いや名訳。だれか映画にしないだろうか。
 探偵ものとしても、これはまあまあだった。シリーズだというので他も何冊か読んでみたが、どうもいま一つ魅力に乏しい。
古い骨 (ミステリアス・プレス文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000011
No.31
(2pt)

初めて読みました

最近、ジェフリー ディーヴァーにハマリ、尽く期待を裏切られ(イイ意味で)さて、次はと新刊コーナーにあった「骨」に誘われ購入しました
「スケルトン探偵」としては充分楽しめましたがナンカ最後が消化不良気味でしたが、「ジュリー」の事が気になるので以前の作品も読んで
見ようと思います
古い骨 (ミステリアス・プレス文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000011
No.30
(5pt)

わくわくします。

モンサンミシェルに行く前に読んで、臨場感もって観光できました。
内容はおもしろく、いっきに読めました。
古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151751017
No.29
(5pt)

わくわくします。

モンサンミシェルに行く前に読んで、臨場感もって観光できました。
内容はおもしろく、いっきに読めました。
古い骨 (ミステリアス・プレス文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000011
No.28
(5pt)

一緒に楽しめる

ほんの偶然の重なりが、犯罪を暴いていく面白さ。途中で誰がどう怪しいのか、一緒になって楽しめて、尚且つ元に戻って読み返すごとに、いろいろな事実が新しく分かる楽しさ。全てに満足しました。
古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151751017
No.27
(5pt)

一緒に楽しめる

ほんの偶然の重なりが、犯罪を暴いていく面白さ。途中で誰がどう怪しいのか、一緒になって楽しめて、尚且つ元に戻って読み返すごとに、いろいろな事実が新しく分かる楽しさ。全てに満足しました。
古い骨 (ミステリアス・プレス文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000011
No.26
(5pt)

明るく読みやすい

ミステリーにも色々あるが、本書はからりと明るく落ち着いて物語を追って行けた。何しろ読みやすかったので、この作家の他のものも読みたくなった。
古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151751017
No.25
(5pt)

明るく読みやすい

ミステリーにも色々あるが、本書はからりと明るく落ち着いて物語を追って行けた。何しろ読みやすかったので、この作家の他のものも読みたくなった。
古い骨 (ミステリアス・プレス文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000011
No.24
(5pt)

アメリカの推理小説

読み始めたばかりです。登場人物が多いですね。だからと言って不満じゃありません。今後の展開が楽しみです。
古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151751017
No.23
(5pt)

アメリカの推理小説

読み始めたばかりです。登場人物が多いですね。だからと言って不満じゃありません。今後の展開が楽しみです。
古い骨 (ミステリアス・プレス文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000011
No.22
(3pt)

非常にまとまりのある作品だが・・・・・・

冒頭でロシュボン館の当主がモン・サン・ミッシェルを望む干潟で溺死する描写から始まり、当主によって招集された近親者に遺言の内容が伝えられる場面、ロシュボン館の地下工事で発掘された白骨の謎、第二次世界大戦中に起きた出来事、スケルトン探偵ギデオンによる白骨の分析とそれに基づく考察、近親者一人の毒殺事件の発生、ギデオンに送られた手紙爆弾、ギデオンら4人のモン・サン・ミッシェル干潟での洪水脱出劇等、ストーリー展開が巧みで、翻訳作品にしては読みやすい作品だ。
白骨が2回に分けて掘り出されたり、主治医ロティ先生の証言を2回に分けるなど、手掛かりの出し方が上手い。
時系列に起きた出来事の順番が事件の鍵であり、犯人の特定にもそのことが活かされているが、ちょっと気付きにくい。
非常にまとまりのある作品だが、それ以上の何かを感じ取ることはできなかった。
古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151751017
No.21
(3pt)

非常にまとまりのある作品だが・・・・・・

冒頭でロシュボン館の当主がモン・サン・ミッシェルを望む干潟で溺死する描写から始まり、当主によって招集された近親者に遺言の内容が伝えられる場面、ロシュボン館の地下工事で発掘された白骨の謎、第二次世界大戦中に起きた出来事、スケルトン探偵ギデオンによる白骨の分析とそれに基づく考察、近親者一人の毒殺事件の発生、ギデオンに送られた手紙爆弾、ギデオンら4人のモン・サン・ミッシェル干潟での洪水脱出劇等、ストーリー展開が巧みで、翻訳作品にしては読みやすい作品だ。
白骨が2回に分けて掘り出されたり、主治医ロティ先生の証言を2回に分けるなど、手掛かりの出し方が上手い。
時系列に起きた出来事の順番が事件の鍵であり、犯人の特定にもそのことが活かされているが、ちょっと気付きにくい。
非常にまとまりのある作品だが、それ以上の何かを感じ取ることはできなかった。
古い骨 (ミステリアス・プレス文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000011
No.20
(5pt)

スケルトン探偵大活躍

日本では米国の出版順に出版されていない。この「古い骨」が最初に出版されたし翻訳も著者が一番馴染んでいる。嵯峨某とかいう翻訳者の訳出があまりにも凄まじい珍訳誤訳+日本語御不自由だから青木氏のタイトルが貴重である。
ギデオン・オリヴァー物つまり「スケルトン探偵」ものなら この一冊から始めるというのが良い選択だと思う。
古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151751017
No.19
(5pt)

面白い!

”モン・サン・ミッシェル”で起きた事件は、複雑な人間関係と歴史の絡みの中で重層的に描かれている。いつもながら”ギデオン”の推理が鮮やかである。
古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151751017
No.18
(5pt)

スケルトン探偵大活躍

日本では米国の出版順に出版されていない。この「古い骨」が最初に出版されたし翻訳も著者が一番馴染んでいる。嵯峨某とかいう翻訳者の訳出があまりにも凄まじい珍訳誤訳+日本語御不自由だから青木氏のタイトルが貴重である。
ギデオン・オリヴァー物つまり「スケルトン探偵」ものなら この一冊から始めるというのが良い選択だと思う。
古い骨 (ミステリアス・プレス文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000011
No.17
(5pt)

面白い!

”モン・サン・ミッシェル”で起きた事件は、複雑な人間関係と歴史の絡みの中で重層的に描かれている。いつもながら”ギデオン”の推理が鮮やかである。
古い骨 (ミステリアス・プレス文庫) Amazon書評・レビュー: 古い骨 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000011