まやかしの風景画
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まやかしの風景画の総合評価:
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ある中世の絵の中に、財宝の秘密が隠されているらしい事が判り・・・というお話。 宝探しの小説は過去から現在に至るまで様々な意匠を借りて存在していますが、本作もその系譜に連なる楽しい宝探し小説に仕上がっております。本書の場合はその宝の隠し場所が示されている絵が挿絵としてついているので、読みながら主人公たちが辿る探索行に読者も参加できるという仕掛けが施されており、そういう趣向も楽しめるなかなか凝った造本で嬉しかったです。 ただ、その挿入されている絵が、絵画鑑賞にオンチな私のような浅学非才な輩としてはどこをどう読み解けば良いかよく判らなかったのも真実で、イマイチ著者と出版社が仕掛けてくれた趣向に乗れないもどかしさも感じました。残念ですが。 ともあれ、あまり血腥くならない(そういう所も多少ありますが)余裕溢れる現代の宝探し推理小説としては現代に御伽噺としてまずまず合格点を与えられる出来の面白い小説だと思いました。こういう知的な企みに満ちた小説はもっと読みたいものです。 現代の御伽話といえる秀作小説。機会があったら是非。 | ||||
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もう十年以上前に読んだ本なので、題名もウル覚えだったのですが、amazonを適当に検索していたら偶然に発見し、嬉しくなったので少し書きます。 十数年前、この本を最初に読んだあと、たぶん古本屋に売って、それから何年かして、近くの図書館で面白そうな本を探していたとき、この本を何気なく手に取り、良さそうだなと思って借りて帰りました。畳にごろんと寝ころんで読んでいたら、おや、この展開は一度経験したことがあるような気がする?似たような本、読んだことあったかなあ?と思いつつも読み進み、残り5分の1ほどになって、主人公たちに危機が迫る場面にさしかかって、あ、やっぱりこの本、昔読んだワ!とようやく気づいて一人笑ってしまいました。皆さんにも、こんな経験ありませんか?二度買ってしまう(読んでしまう)本って、よっぽど題名にピンと来るものがあったのでしょうか?それとも何年経っても深層心理は変わらないと言うことでしょうか?まあ、しかし、私にとってはとっても面白い本でした。ホントです。その本がもう中古でしか手に入らないとは、ちょっぴり残念な気がします。 | ||||
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単純な骨組みが好きである。本書は宝捜し。純粋な宝捜しにちょちょっと鼻薬を効かせてある。 おまけに、物語のキーとなる問題の絵まできちんとついてるしいうことなしなのだ。 本書の眼目は図象学である。絵に隠されている意味は直接多くを語らない。図象の意味や、中世に蔓延していた宗教的、神話的考えを解いていくのである。その過程はまさに良質のミステリの謎解きに匹敵する。 主人公であるイザベラとマイケルのロマンスにもわくわくするし、イギリスの長閑な風景も旅情を誘い、忘れがたい印象を残す。 オススメです。 | ||||
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実はこの本を読んだのは何年も前のこと。図書館でふと見つけて読んだのだった。何年もたつのに不思議に鮮やかに本の中の景色を思い出すことができる。主人公の画廊の様子、田舎のパブでの昼食、そして船の上での危機。どうして主人公が葉巻をやめたか。 最初は打ち解けなかった二人が心を通わせるようになる過程も本題の謎に劣らず面白かった。 本のはじめに謎解きの対象である絵が折りたたまれて入っているのも好ましい。その絵の不可思議な部分がだんだんに解き明かされていく面白さをもう一度味わおうと思っている。 | ||||
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