プリムローズ・レーンの男
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
プリムローズ・レーンの男の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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アメリカの版元は「ジャンル・ツイスティング・ミステリ」という宣伝文句を使っているというが、まさにジャンルを越えた(というか、ジャンルを混交させた)作品だ。サイコ・スリラーの王道をゆくような導入からホラーサスペンス、SF、アクション・ミステリーへと激しく変化し、最後は文芸的なエンディングを迎えるという、まったくつかみ所が無い作品で、決して読みやすくは無いし、まったく受け入れられない読者も多いことだろう。 | ||||
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ミステリーかサスペンスと思って真面目に読んだら損します。 | ||||
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娯楽小説としては成功していると思いますが、ミステリとしても、SFとしても、完成度がイマイチに感じました。 上巻の半分くらいまでは楽しめましたが、だんだん「あれ?」と感じ始め、下巻の途中からは流し読みしました。 猟奇殺人、小児性愛者、その他(ネタバレになるので書けませんが、読んだ方ならわかるでしょう)など、ベストセラー小説の定石ネタを詰め込んでいますが、詰め込みすぎてまとまりがなくなった印象です。 | ||||
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上巻はあまりのおもしろさに一気読みでした。謎が謎を呼び、つながると思えない事柄がつながり、家族の再生の物語があり。本当におもしろい! 下巻も、上巻からの流れを受けてとてもおもしろく始まるのですが、3割ほど進んだところで、いきなりのSF展開に!純粋なミステリーだと思って読んでいたものですから、本を壁に投げつけてしまいました。「それをやっちゃあ、おしめえよ!」と。 でも、気を取りなおして読んでみると… やっぱりおもしろかったです。 あの男の正体は? といったミステリー要素は一気に崩壊しますが、また違った謎や、新しい目的、○○を超えた愛といったものがどんどん出てきて、やはり一気読みでした。 純粋なミステリーじゃないですよ、ということを知った上で読むのがいいと思います。 | ||||
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この仕掛け、ラフ・プロットは2009年に日本で出版され当時クロスジャンルとかハイブリッド小説と結構注目され大型新人 とされた<JFデイヴィッツド>著の[時限捜査]つう<とんでも>ミステリーに、よく似てないですか? あの時は<仕掛けがチャチイ>と最後笑ったんですが。。。 (類似で言えば、蛙=青い人、猫=ひずみ等等 読めば分かるがアイデアの類似は多い。。。) マア、この手の話は時折あるアイデアだと思うんで、あとは、そのアイデアをどう料理して、 どう読者を引き込んで、ページをめくる手を進めさせ、最後に、<よしんば、全てを納得できなくでも> <結構楽しめた>と読者に言わしめれば、それは著者の手腕が”良い”となるんだと思う。 そう言う意味では、本作は前述の本より、エンタメ本として遥かにうまい話運びで楽しませてく、オチを結構早めに 披露したあとは、楽しい息子の”どんでん返し”も見せてくれたので、満足の☆5 ただ、映画の前に原作読んだほうが、混んがらなくて良いかもしれない。 | ||||
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ノンフィクション作家からエンターティメントの世界へ踏み出したアメリカ人作家レナーの(映画化が決定し完成と公開が今から待ち遠しい)滅多に読めない驚愕の大仕掛けであらゆる読者を魅了する久々の超話題作です。本書はネタを割らずにレビューするのが超難しいと最初から覚悟しなければならない最高に厄介な作品なのですが、とにかく単なるミステリーではありませんので真相に到達できなくても悔しがる必要は全くなく唯々ジェットコースターに乗った様な感覚で激しく揺れ動くストーリー展開に身をまかせて怒涛のラストまで著者を信じてひたすら読み進めるしかないでしょう。 ノンフィクション作家のデイヴィッドは愛妻エリザベスを失ってから筆を断ち四歳の息子タナーと暮らしていたが、編集者から勧められた「プリムローズ・レーンの男」の奇怪な死の謎に強く興味を惹かれる。寒暖に関係なく年中ミトンをはめていた老人の死体が見つかり、彼の指は全て切断されミキサーで粉々に潰されていたのだ。やがてデイヴィッドはどうにも考えられない意外な事実の連鎖に絡め取られ次第に自身が追い詰められて行くのだった。 この物語で最初に何かがおかしいと感じるのは「幕間 ラヴランド・フロッグの物語」からでしょうね。これは常識が通用しない摩訶不思議な領域の思考を応用しないと太刀打ちできない代物かも知れないと直感が告げると、上巻後半で絵画による歴然たるヒントが示されて漸く本書のからくりが見えて来ました。途中で純粋なミステリーではない事に気づいてガッカリされた方もおられたでしょうが、でもここからでも冒険小説的な興味とスリル&サスペンスの面白さでたっぷりと楽しめます。女児を狙う変質者を阻止できるのか?真実が明らかとなり正義は為されるのか?そして物語はどういう結末を迎えるのか?経緯を説明する為の場面転換が繰り返されながら次第に圧倒的なスピード感に支配され頁を繰る手が止まらなくなって少々狂った残虐な怒涛のクライマックス・シーンまで一気に導かれるでしょう。ここで壮大な大仕掛けの本書の根底に流れる精神が「か弱い女性を危ない変質者から守る」と言うシンプルな愛であるのと全体のテクニックから最近富に人気と注目度が増した作家ロバート・F・ヤングの作風を思い浮かべました。しかし著者の作風はよりダークで悲劇性が強く、ヤングほどには甘ったるくなくて愛を前面に押し出さずに控え目な点が違うかなと思いましたね。でも大っぴらに目立たないだけで夫婦愛や父子愛がしっかりとあちこちにちりばめられている事は言うまでもありませんね。複雑怪奇な難解さで混乱驚愕必至の一歩間違えれば読者の反感を買いそうな悪く言えば荒唐無稽な物語を、あらゆる非難を恐れる事なく力技でねじ伏せて成立させた著者の勇気を褒め称えたいですし、この物語で結論として著者が言いたかったと思える「望みを叶える為には障害があろうとも何事も成し遂げるまで何度でもやり直せるから諦めずにトライし続けよう」の精神は誠に素晴らしいと思います。この世界はどうしようもなく邪悪にまみれているけれど、こんな方法があれば全てを善に転換する事も可能にできると思わせてくれる本書は、ヤングがぜひ書きたかった世界なのではないかなと強く思いましたね。 | ||||
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