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偽りの名画



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偽りの名画の評価: 4.13/5点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(4pt)

骨屋からキュレーターに?

アーロン・エルキンズの「クリス・ノーグレン」物第一作である。
ギデオン・オリヴァーと違って美術館のキュレーターであり「サレ夫」であり「シタ嫁」と離婚裁判中のサエない身分だ。日本なら有責シタ嫁から離婚訴訟が出来ない筈だが図々しい元嫁と気骨の折れる軽躁を抱え「偽名画」でトラブルに巻き込まれる。
ギデオン物と違って翻訳は概ねピントは外れていないが女性翻訳者に多く見られる「武器」「メカ物」音痴はこの小説でも見られる。
最初の方で二人組の暴漢に襲われるシーンで「サイボ」とかいう武器で殴られるわけだが「伸縮性が有り鞭のようにシナり先端に重りが付いててそこら辺で買える」とかいう。こういった自衛道具に似た名前の武器は見当たらない。恐らく「伸縮性警棒」のNATO型の物だろうが「特殊警棒」で文意は問題なく通じる。更に「電子式スタン銃」?もしかして「機械性スタンガン」でも世の中に存在するのか?で、金属扉を焼ききる能力を持った「レーザー銃」?アメコミの見過ぎだろう。どう考えてもバッテリーと時間が.......。噴飯物なのは「黒色火薬を用いた先込め式の銃」に「薬莢」?薬莢や雷管が一般に使われる様になったのは南北戦争の後から、である。先込め式の鉄砲は先ずバレル(銃身)先端から適量の黒色火薬を専用のフラスコから直接入れて「突き棒」で尾栓の前で突き固める→新聞紙を丸めて突き入れ火薬が所定の場所から出てこないように固定→鉛球(弾丸)を先端から入れて軽く押えてから新聞紙を丸めてまた突いて落ち着かせる。その後フリントロック(回転式や固定式の火打ち石)か「火縄」で尾栓部の穴に着火するわけだ。だから新聞紙=ワッズ(複数形)なのだ。弾薬筒も雷管もこの場合は無い。空胞ならば黒色火薬と新聞紙だけだから「ワッド」と単数形になっている。これは作者が旧式の鉄砲を「散弾銃」と似た様な構造だろうと思って調べずに書いたと思われる。散弾銃の空胞(ブランク)の説明としては正しいからだ。散弾銃の薬莢は新聞紙ではなくお習字の下敷きのようなフェルト素材でできている。先込め式の銃はセットでフラスコと鉛球用の「鋳型」がセットで売られていたし「突き棒」は銃身の下にセットされているものである。
アーロン・エルキンズは軍歴は無いのかな?さもなくばハード・ボイルド系の本を読んでいないようだ。
クリス・ノーグレン物第一作としては中々面白いがギデオン・オリヴァー物よりも主人公がイマイチ感情移入しにくい気がする。
偽りの名画 (ミステリアス・プレス文庫)Amazon書評・レビュー:偽りの名画 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000402
No.7:
(5pt)

とても嬉しく思っています。

迅速で確実なご対応に加えて、思っていたとおりの商品でとても満足しています。有り難うございました。
偽りの名画 (ミステリアス・プレス文庫)Amazon書評・レビュー:偽りの名画 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000402
No.6:
(4pt)

推理小説ファンよりも、美術ファンにおすすめです!

毎年、印象派をはじめとする美術史に残る画家の作品が日本に来ては、展覧会が開催されますが、やっぱりヨーロッパは本場、厚みが違う!好きな番組が「開運!何でも鑑定団」という人、毎月1本以上美術展を観に行くという人には、特にオススメです!作者のエルキンズさん、美術のこと良く勉強しました◎ 日本人にはわかりにくい戦後のヨーロッパの問題もソースのように効いているし、主人公クリス・ノーグレーンのちょっとアキバ系ぽいところも小説として面白いところです。
偽りの名画 (ミステリアス・プレス文庫)Amazon書評・レビュー:偽りの名画 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000402
No.5:
(4pt)

推理小説ファンよりも、美術ファンにおすすめです!

毎年、印象派をはじめとする美術史に残る画家の作品が日本に来ては、展覧会が開催されますが、やっぱりヨーロッパは本場、厚みが違う!好きな番組が「開運!何でも鑑定団」という人、毎月1本以上美術展を観に行くという人には、特にオススメです!作者のエルキンズさん、美術のこと良く勉強しました◎ 日本人にはわかりにくい戦後のヨーロッパの問題もソースのように効いているし、主人公クリス・ノーグレーンのちょっとアキバ系ぽいところも小説として面白いところです。
偽りの名画 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:偽りの名画 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151751025
No.4:
(5pt)

贋作はどれか?

美術館学芸員クリス・ノーグレンもののシリーズ1作目。骨探偵のギデオン・オリヴァーものも好きだけど、こっちのクリス・ノーグレンの方がとぼけた味があって楽しいです。このまま続巻読んでいったら、もしかしたら骨探偵(スケルトン探偵)ものよりも好きになるかも知れない。本作では、殺人事件に関するミステリ、自分が命を狙われることになることに関するミステリ、いろいろ解かなきゃいけない謎はあるけど、やはり最大の謎は名画展の中に存在するはずの贋作の正体。美術書籍でも手元にあれば、なお一層ノーグレンのうんちくが楽しいんだろうな、と思いました。知らなくても楽しいけど、ね。
偽りの名画 (ミステリアス・プレス文庫)Amazon書評・レビュー:偽りの名画 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000402
No.3:
(5pt)

贋作はどれか?

美術館学芸員クリス・ノーグレンもののシリーズ1作目。
骨探偵のギデオン・オリヴァーものも好きだけど、こっちのクリス・ノーグレンの方が
とぼけた味があって楽しいです。
このまま続巻読んでいったら、もしかしたら骨探偵(スケルトン探偵)ものよりも好きになるかも知れない。

本作では、殺人事件に関するミステリ、自分が命を狙われることになることに関するミステリ、
いろいろ解かなきゃいけない謎はあるけど、やはり最大の謎は名画展の中に
存在するはずの贋作の正体。

美術書籍でも手元にあれば、なお一層ノーグレンのうんちくが楽しいんだろうな、
と思いました。知らなくても楽しいけど、ね。
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4151000402
No.2:
(3pt)

絵画のウンチクがお好きなら

主人公クリス・ノーグレンは美術館の学芸員。ある美術展の主任を勤める先輩の学芸員が、展示品の絵画の中に贋作を見つけた…とクリスに告げた直後、謎の死を遂げる。
先輩の死を不審に思いながらも、贋作に気づいたから殺されたとは、なかなか思い至らないクリスの鈍さが、推理小説の主人公らしくなくて珍しい。これは殺人だと気づく根拠も、普通の推理物とはちょっと変わっていて印象的。
全体的に軽いタッチの話だが、絵画に関する堅苦しいウンチクが長々と挿入されるのには、いささか閉口した。古今東西の贋作の手口を、クリスがあれでもないこれでもないと探究する場面も、正直言って退屈だった。こういうのが好きな人はいいのだろうが。でも、贋作の正体はなかなかふるっていて、この点は感心した
偽りの名画 (ミステリアス・プレス文庫)Amazon書評・レビュー:偽りの名画 (ミステリアス・プレス文庫)より
4151000402
No.1:
(3pt)

絵画のウンチクがお好きなら

主人公クリス・ノーグレンは美術館の学芸員。ある美術展の主任を勤める先輩の学芸員が、展示品の絵画の中に贋作を見つけた…とクリスに告げた直後、謎の死を遂げる。
先輩の死を不審に思いながらも、贋作に気づいたから殺されたとは、なかなか思い至らないクリスの鈍さが、推理小説の主人公らしくなくて珍しい。これは殺人だと気づく根拠も、普通の推理物とはちょっと変わっていて印象的。
全体的に軽いタッチの話だが、絵画に関する堅苦しいウンチクが長々と挿入されるのには、いささか閉口した。古今東西の贋作の手口を、クリスがあれでもないこれでもないと探究する場面も、正直言って退屈だった。こういうのが好きな人はいいのだろうが。でも、贋作の正体はなかなかふるっていて、この点は感心した
偽りの名画 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:偽りの名画 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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