偽りの名画
評判
偽りの名画の評価:
4.33/5点 レビュー 6件。 B ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1〜12 1/1ページ
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偽りの名画の評価:
4.33/5点 レビュー 6件。 B ランク
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ギデオン・オリヴァーと違って美術館のキュレーターであり「サレ夫」であり「シタ嫁」と離婚裁判中のサエない身分だ。日本なら有責シタ嫁から離婚訴訟が出来ない筈だが図々しい元嫁と気骨の折れる軽躁を抱え「偽名画」でトラブルに巻き込まれる。
ギデオン物と違って翻訳は概ねピントは外れていないが女性翻訳者に多く見られる「武器」「メカ物」音痴はこの小説でも見られる。
最初の方で二人組の暴漢に襲われるシーンで「サイボ」とかいう武器で殴られるわけだが「伸縮性が有り鞭のようにシナり先端に重りが付いててそこら辺で買える」とかいう。こういった自衛道具に似た名前の武器は見当たらない。恐らく「伸縮性警棒」のNATO型の物だろうが「特殊警棒」で文意は問題なく通じる。更に「電子式スタン銃」?もしかして「機械性スタンガン」でも世の中に存在するのか?で、金属扉を焼ききる能力を持った「レーザー銃」?アメコミの見過ぎだろう。どう考えてもバッテリーと時間が.......。噴飯物なのは「黒色火薬を用いた先込め式の銃」に「薬莢」?薬莢や雷管が一般に使われる様になったのは南北戦争の後から、である。先込め式の鉄砲は先ずバレル(銃身)先端から適量の黒色火薬を専用のフラスコから直接入れて「突き棒」で尾栓の前で突き固める→新聞紙を丸めて突き入れ火薬が所定の場所から出てこないように固定→鉛球(弾丸)を先端から入れて軽く押えてから新聞紙を丸めてまた突いて落ち着かせる。その後フリントロック(回転式や固定式の火打ち石)か「火縄」で尾栓部の穴に着火するわけだ。だから新聞紙=ワッズ(複数形)なのだ。弾薬筒も雷管もこの場合は無い。空胞ならば黒色火薬と新聞紙だけだから「ワッド」と単数形になっている。これは作者が旧式の鉄砲を「散弾銃」と似た様な構造だろうと思って調べずに書いたと思われる。散弾銃の空胞(ブランク)の説明としては正しいからだ。散弾銃の薬莢は新聞紙ではなくお習字の下敷きのようなフェルト素材でできている。先込め式の銃はセットでフラスコと鉛球用の「鋳型」がセットで売られていたし「突き棒」は銃身の下にセットされているものである。
アーロン・エルキンズは軍歴は無いのかな?さもなくばハード・ボイルド系の本を読んでいないようだ。
クリス・ノーグレン物第一作としては中々面白いがギデオン・オリヴァー物よりも主人公がイマイチ感情移入しにくい気がする。