ニューゲイトの花嫁



※タグの編集はログイン後行えます

【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

7.00pt (10max) / 1件

7.00pt (10max) / 2件

Amazon平均点

4.33pt ( 5max) / 3件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
0pt
サイト内ランク []C総合:1667位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

38.00pt

0.00pt

21.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1959年01月
分類

長編小説

閲覧回数2,207回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数2

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

ニューゲイトの花嫁 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-15)

1983年04月30日 ニューゲイトの花嫁 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-15)

※あらすじは登録されていません



書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

ニューゲイトの花嫁の総合評価:8.25/10点レビュー 4件。Cランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

カー=本格という先入観抜きで読んでみれば…。

所謂カーの歴史ミステリシリーズの第1作目とされている。本来ならば『深夜の密使』こそがそれに当たると思うが、あの作品はカーター・ディクスンでもカー・ディクスンでもない別名義で書かれていたせいで、カーの作品とは長らく気づかれなかったようだ。そのため公式的にはこれがカー初の歴史ミステリ作品と云われている。今回は世間の通説にならって、本書を第1作として感想を書くことにする。
さて第1作目ということもあって、真っ当な歴史ミステリに徹している。『火よ燃えろ!』や『ビロードの悪魔』で採られたような現代人がタイムスリップして事件の解決に当たるといった荒唐無稽さはなく、あくまで本書で探偵役を務めるのはその時代の人物である。

ディック・ダーウィンはフランシス・オーフォード卿を殺害したかどでニューゲイト監獄に死刑囚として収監されていた。しかし彼はそれが冤罪であることを知っていた。そのディックに1人の女性が訪れる。その女性キャロライン・ロスは叔父の遺産相続の権利があるのだが、結婚をしていないと無効になるとの条件があり、そこで死刑囚であるディックに目をつけ、遺産相続のために形式だけの結婚を求めに来たのだ。
その要望を受入れ、監獄で形式だけの式を挙げた2人だったが、突然ディックの死刑が中止になり、ディックは釈放されることになる。ディックは自分が死刑に追い込まれたオーフォード卿殺害の真犯人を探りあてることにする。

財産目当てに結婚した女性と図らずも結婚生活を共にすることになるという、なかなか類を見ないシチュエーションである。そして晴れて釈放の身となったディックのその後の活躍はなかなかに面白く、ヒロイック小説的な様相がある。
なぜカーが歴史をさかのぼってこのような物語を著したかといえば、当時のまだ万人に対して公平ではなく、理路整然としていないイギリスの法律の抜け穴を小説の設定に利用したからであろう。ディックが釈放されるのはディックが貴族の出で、死刑の前に爵位を持つ叔父と従兄弟が相次いで亡くなり、ディックに爵位が継承され、ディックの死刑判決が下されるのがその後だったことから、貴族であるディックは上院による判決が必要になり、それまでの判決が無効になる。そして上院での再審はなんと慣例的に無罪になるという、今では到底信じられない裁定が下されるのだ。
後年同著者の『エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件』を読んだ時にも強く感じたが、中世イギリスの法律というのは本当にいい加減で、貴族ら上級社会層の人間に有利に働くように制定されている。だからこそ生まれる珍事というのがあり、本書もそれに着目したことから本作のプロットを練ったに違いない。

さて事件そのものはあまり大した事がなく、本書はどちらかといえばミステリというよりも冒険活劇小説の色が濃い。私はカー=本格ミステリという先入観があったせいか本書はそれなりに楽しめるものの、カーの作品としてはどうかという疑問を持ってしまった。しかし実は本書を読むことで次に読む『ビロードの悪魔』に対する私の読書スタンスが決まったわけだから、『火よ燃えろ!』同様、今改めて読んでみるともっと面白く読めるかもしれない。

Tetchy
WHOKS60S
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3:
(5pt)

商品届きました。

迅速かつ丁寧な対応で安心して取引出来ました。また機会がありましたらよろしくお願いします。
ニューゲイトの花嫁 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-15)Amazon書評・レビュー:ニューゲイトの花嫁 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-15)より
4150703655
No.2:
(4pt)

カーは、歴史ミステリもなかなか面白い

もともとは、「密室トリック」への興味から読み進めてきたディクスン・カーの著作だが、あらかた「傑作」や「佳作」は読み尽くしてしまい、最近は、「歴史ミステリ」に目を向けています。
本作品は、「ビロードの悪魔」、「エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件」に続く、3冊目として読了。
発表は1950年の作品です。

本作品、その題名の「ニューゲイト」を目にした瞬間に、「監獄の名前か」――と思ってしまうのも、カー作品の愛好者なら納得していただけるでしょう。
カーの作品を多数読んでいくと、「ニューゲイト監獄」ってお馴染みの名称になってしまうのです。

ただ、「花嫁」というのは、ちょっと「監獄」には似つかわしくない…。
どんな設定の小説なのだろう?

私は、作品紹介はほとんど読まずに、本作品を読み始めたのですが、結果的には、正解だったと思います。

「ニューゲイトの花嫁」とは何を意味するのか?
それは、私の想定の範囲を越えていました。

カーの作品には、「気の強い美貌の女性」がしばしば登場します。
彼女達のせいで、フェル博士や、ヘンリー・メリヴェール卿の推理が滞ってしまうこともしばしば。
本作品のヒロイン、キャロラインもそうした女性(本作品に、名探偵は登場しないけれど)ですが、その「無軌道ぶり」は群を抜いています。

また、1815年という時代設定から、ナポレオンが会話の中に登場し、ある登場人物の運命を左右してしまうというのも、歴史ものらしい楽しさが感じられました。

ただ、活劇風の展開は良かったものの、後半、何だか、「普通の推理小説」になってしまったのが、ちょっと残念でした。
(もっとも、レベル的には高い水準にはありますが…)

「ニューゲイトの花嫁」という題名に込められた「設定」をもっと活かしていれば、「傑作」の仲間入りだったと思います。
ニューゲイトの花嫁 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-15)Amazon書評・レビュー:ニューゲイトの花嫁 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-15)より
4150703655
No.1:
(4pt)

冒険活劇メイン

歴史ミステリーでほとんどが冒険要素ばかりになっているのでミステリーはあんまり読めないや、と言う人でも気軽に読むことが出来ます。基本的に主人公はかなり強い人物で、かなり勇敢です。どんな危機でも自慢の気質でのりきってしまうのですから。謎解きはほとんどありません。主人公の逆転劇を楽しみましょう。
ニューゲイトの花嫁 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-15)Amazon書評・レビュー:ニューゲイトの花嫁 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-15)より
4150703655



その他、Amazon書評・レビューが 3件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク