殺人者の湿地



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初公開日(参考)2013年08月
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長編小説

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殺人者の湿地 (論創海外ミステリ)

2013年08月31日 殺人者の湿地 (論創海外ミステリ)

真夏のアヴァンチュールが死を招く。果たして“彼女”は殺されたのか?荒涼たる湿地に消えた美女の謎。サスペンスの名手が仕掛ける鮮やかな逆転劇。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

殺人者の湿地の総合評価:7.67/10点レビュー 3件。Cランク


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(7pt)

懐かしいテイストの本格ミステリー

1950~70年代に活躍した英国本格ミステリー作家の1966年の作品。犯人と動機は最初に提示され、読者は捜査官と一緒に犯行の態様を解明していくという、典型的な倒叙型のミステリー作品だ。
ノルウェーでの休暇を楽しんでいたプレイボーイのアラン・ハントは、ホテルで出会った20歳のグウェンダをたぶらかし関係を持った翌日に、デタラメの住所を教えてイギリスに帰国する。イギリスで交際中の金持ちの娘スーザンとの結婚の準備を進めていたアランの前に、住まいを探し出したグウェンダが現れ、妊娠していることを告げる。スーザンとの破談の可能性にあわてたアランは、グウェンダを丸め込むとともに、彼女を排除する邪悪な計画を進めようとする。そして、アランが犯罪に関与していることを示唆する匿名の手紙を受け取った地元警察は、グウェンダの行方を追うとともに、アランの身辺の捜査に乗り出すことになる。
アランに対する容疑を深めながらも決定的な証拠をつかみきれない捜査陣と一緒に、犯行の動機が分かっている読者も、作品の前半に埋め込まれた伏線を頼りに犯行の実態を探るミステリーツアーに導かれることになる。狡猾な犯人は、いかにして犯行を隠し通すのか?
半世紀近く前の作品だけに、「道徳心や良心といったものが完全に欠落していた」という犯人も、想像を絶するような犯罪者に出会ってきた現代の読者には「凶悪」なイメージは無く、どこか牧歌的な印象を受けることだろう。犯罪者のキャラクターや捜査陣の人間模様より、純粋な謎解きの面白さが本作の最大のポイントであり、英国本格ミステリーが好きな読者にはおススメだ。

iisan
927253Y1
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No.2:
(3pt)

解説に注意

久しぶりのガーヴの翻訳。楽しく読めはしたので、星は4つくらいつけたいが、どんでん返しに騙されなかった。これは解説を先に読んだからで、ネタばれはしていないないが、作品のプロットが直線的で、これをひっくり返すとしたらあんまり手はないだろうと考えて、先が読めてしまった。
むしろこの人に大きなどんでん返しは期待していないので、それでも良かったが・・・。読んだかぎり、ガーヴの未訳作品では、The File on Lester とか Home to Roostが話がひねくれていて面白い。こちらも訳してもらえれば幸い。
殺人者の湿地 (論創海外ミステリ)Amazon書評・レビュー:殺人者の湿地 (論創海外ミステリ)より
4846012565
No.1:
(5pt)

サスペンスの名手、久々の登場

原題 Murderer's Fen(原著1966年刊行)
1950年代から60年代の英国ミステリを代表するサスペンスの名手ガーヴの『諜報作戦/D13峰登頂』(創元推理文庫 原著1969年、邦訳1971年刊行)以来久々となる邦訳。
揺るぎ無く構築された骨格のプロット、圧倒的なリーダビリティ、そして後味の良い爽やかな読後感とガーヴの美質が揃った佳作であり、さらに代表作『死と空と』を思わせる荒涼たる湿地帯の描写も物語と有機的に結びついた魅力を感じる。
叙述技巧の妙と意表を突いた展開も見事で、煩雑な要素を廃した、ひたすらサスペンスの興趣だけを追求した姿勢はスタイリッシュですらある。
今まで邦訳されなかったのは単に時流に合わなかっただけであろう。改めてクラシックミステリの出版の増加を喜びたくなる。
なお日本でもたびたび作品がドラマ化されているが、巻末解説に記載されている映像化リストも嬉しいオマケ。
殺人者の湿地 (論創海外ミステリ)Amazon書評・レビュー:殺人者の湿地 (論創海外ミステリ)より
4846012565



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