殺人者の湿地
- 湿地 (18)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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1950~70年代に活躍した英国本格ミステリー作家の1966年の作品。犯人と動機は最初に提示され、読者は捜査官と一緒に犯行の態様を解明していくという、典型的な倒叙型のミステリー作品だ。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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久しぶりのガーヴの翻訳。楽しく読めはしたので、星は4つくらいつけたいが、どんでん返しに騙されなかった。これは解説を先に読んだからで、ネタばれはしていないないが、作品のプロットが直線的で、これをひっくり返すとしたらあんまり手はないだろうと考えて、先が読めてしまった。 むしろこの人に大きなどんでん返しは期待していないので、それでも良かったが・・・。読んだかぎり、ガーヴの未訳作品では、The File on Lester とか Home to Roostが話がひねくれていて面白い。こちらも訳してもらえれば幸い。 | ||||
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原題 Murderer's Fen(原著1966年刊行) 1950年代から60年代の英国ミステリを代表するサスペンスの名手ガーヴの『諜報作戦/D13峰登頂』(創元推理文庫 原著1969年、邦訳1971年刊行)以来久々となる邦訳。 揺るぎ無く構築された骨格のプロット、圧倒的なリーダビリティ、そして後味の良い爽やかな読後感とガーヴの美質が揃った佳作であり、さらに代表作『死と空と』を思わせる荒涼たる湿地帯の描写も物語と有機的に結びついた魅力を感じる。 叙述技巧の妙と意表を突いた展開も見事で、煩雑な要素を廃した、ひたすらサスペンスの興趣だけを追求した姿勢はスタイリッシュですらある。 今まで邦訳されなかったのは単に時流に合わなかっただけであろう。改めてクラシックミステリの出版の増加を喜びたくなる。 なお日本でもたびたび作品がドラマ化されているが、巻末解説に記載されている映像化リストも嬉しいオマケ。 | ||||
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