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殺人者の湿地



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【この小説が収録されている参考書籍】
殺人者の湿地 (論創海外ミステリ)

殺人者の湿地の評価: 4.00/5点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

解説に注意

久しぶりのガーヴの翻訳。楽しく読めはしたので、星は4つくらいつけたいが、どんでん返しに騙されなかった。これは解説を先に読んだからで、ネタばれはしていないないが、作品のプロットが直線的で、これをひっくり返すとしたらあんまり手はないだろうと考えて、先が読めてしまった。
むしろこの人に大きなどんでん返しは期待していないので、それでも良かったが・・・。読んだかぎり、ガーヴの未訳作品では、The File on Lester とか Home to Roostが話がひねくれていて面白い。こちらも訳してもらえれば幸い。
殺人者の湿地 (論創海外ミステリ)Amazon書評・レビュー:殺人者の湿地 (論創海外ミステリ)より
4846012565
No.1:
(5pt)

サスペンスの名手、久々の登場

原題 Murderer's Fen(原著1966年刊行)
1950年代から60年代の英国ミステリを代表するサスペンスの名手ガーヴの『諜報作戦/D13峰登頂』(創元推理文庫 原著1969年、邦訳1971年刊行)以来久々となる邦訳。
揺るぎ無く構築された骨格のプロット、圧倒的なリーダビリティ、そして後味の良い爽やかな読後感とガーヴの美質が揃った佳作であり、さらに代表作『死と空と』を思わせる荒涼たる湿地帯の描写も物語と有機的に結びついた魅力を感じる。
叙述技巧の妙と意表を突いた展開も見事で、煩雑な要素を廃した、ひたすらサスペンスの興趣だけを追求した姿勢はスタイリッシュですらある。
今まで邦訳されなかったのは単に時流に合わなかっただけであろう。改めてクラシックミステリの出版の増加を喜びたくなる。
なお日本でもたびたび作品がドラマ化されているが、巻末解説に記載されている映像化リストも嬉しいオマケ。
殺人者の湿地 (論創海外ミステリ)Amazon書評・レビュー:殺人者の湿地 (論創海外ミステリ)より
4846012565

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