ギャラウェイ事件
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ガーヴは「メグストン計画」に代表される、雄大な自然を背景に緻密な犯罪をコツコツと描く作風を持ち味とする。本作も男が避暑地に行き、女と恋に落ちる辺り、美しい自然と男女の機微を描いて如何にもガーヴらしい。ところが女が突然姿を消し、男がその後を追う。この辺の展開は陳腐なのだが、ここからがガーヴの本領発揮である。 女の親戚に作家がいる。その作家の元に謎の人物が原稿を送ってくる。作家は郵送物の中身を確認するため封を開ける。原稿を読んでくれというのだ。作家は原稿を見ずに送り返す。作家は数ヶ月後、作品を発表する。ところが、あの男からそれは自分の作品の盗作だと脅迫される。男は勿論、作家の作品を原稿用紙に写したのだ。作家は送られた郵送物の封を開けてしまったという事実があるため、この脅迫を無下に黙殺できない。 「メグストン計画」の誘導名誉毀損計画といい、本作の手の込んだ剽窃脅迫計画といい、本当にガーヴは面白いアイデアを考える。一作々々ユニークなアイデアを披露してくれるガーヴの会心作。 | ||||
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新聞記者のピーター・レニイは、取材先のリゾート地で、美しい女性メアリと知り合い、恋に落ちる。だが、共に楽しい週末を過ごしている最中に、彼女は突然姿をくらましてしまう。納得のいかないピーターは、執念で彼女の居所を突き止めるが…ベストセラー小説の剽窃(盗作)をめぐる殺人事件に巻き込まれる羽目になる。無駄としか思えない調査を重ねて、1つ1つの細かい点をとことん突き詰め、少しずつ少しずつ真相を明らかにしていく過程が、執拗なほど克明に描かれる。くだくだしい気がしないでもないが、読み応えがあっておもしろい。また、剽窃というテーマも珍しいが、それよりも興味深く思ったのは恋愛心理の扱い方。恋愛がメインで推理は二の次という話はよくあるが、本書はそれとは違い、恋愛心理が、推理物としての本筋を進めて行くのに、なくてはならない役割を果たしている。地味な作風だが、独特の切り口を持つアンドリュウ・ガーヴ、これからも読みたいと思う。邦訳がかなり出たのに、ほとんど絶版になってしまったのが残念。 | ||||
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