(短編集)
最後の一壜
- ワイン (31)
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全1件 1~1 1/1ページ
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短編なのが勿体ないぐらい良い出来上がりでした。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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スタンリイ・エリンの短編集。私は『特別料理』(これもスタンリイ・エリンの短編集です) よりもこの『最後の一壜』の方がおもしろいと思います。 この中で最高傑作なのは、『12番目の彫像』だと思います。エリンの全短編の中でも最高傑作 なのではないか、と思いますね。凄い迫力を感じました。また読後感が非常に良いです。 『エゼキエル・コーエンの犯罪』も凄い傑作だと感じます。 『最後の一壜』は、これもまた凄い展開の短編ですが、ただーー物語のラストに対しては、 どうも読後感が良くないな、と思いました。 | ||||
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いるんですね~。面白い作家です。 | ||||
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『特別料理』で得も言われぬ不気味な「奇妙な味」を味合わせてくれた、エリンの短編集。収録された掌品は結末の跡に、更なるドラマを感じさせる作品が多い。翻訳家も錚々たるメンバーが揃った、珠玉の短編集。気に入ったのは以下。 「エゼキエル・コーエンの犯罪」(訳:仁賀克雄) 休暇旅行でイタリアを訪れていたアメリカ人警官は、ナチと内通した裏切り者とされたレジスタンスの娘と出会い、二十年以上の歳月を超えて、真相究明に乗り出す。ほろ苦い結末ながらストレートに感動できる佳作。 「古風な女の死」(訳:永井淳) 画家の妻が夫のアトリエで、胸に深々とナイフを突き立てられて死んでいる冒頭から、その死の真相を探る本格推理。。。。にみせかけての意外な結末。ミステリとしてギリギリセーフかつ悪意の深さが伺えるアイデアが秀逸。 「12番目の彫像」(訳:永井淳) 舞台はイタリア。映画制作の現場と辣腕プロデューサーの思惑がぶつかり合って。。。という中篇ミステリ。長さゆえか、ミステリとしては凡作であるが、映画好きにはある種堪えられない構図の「対決もの」として楽しめる。 「最後の一壜」(訳:矢野浩三郎) この世に一本しかないワインを巡る、愛憎渦巻く復讐譚。鮮烈にしてなんとも言えない余韻を残す、傑作。 「画商の女」(訳:深町眞理子) 「127番地の雪どけ」と同じく、持つ者とと持たざる者の対決編。因業な画商をやり込めるアバズレの冴えたやり口が極めて痛快。 「清算」(訳:永井淳) 結末から更なるドラマの広がりを感じさせる。時代が生んだアイデアは、デヴィッド・マレルのアレと同じテーマを鮮やかに、しみじみ怖く料理している。 「天国の片隅で」(訳:丸本聰明) 短編にしておくのは勿体無いようなアイデアだが、長編だとダレるんだろうなぁと。個人的に、俺自身の持っている闇の琴線に触れる、大変に怖くも爽快感のある傑作。 | ||||
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『特別料理』で得も言われぬ不気味な「奇妙な味」を味合わせてくれた、エリンの短編集。収録された掌品は結末の跡に、更なるドラマを感じさせる作品が多い。翻訳家も錚々たるメンバーが揃った、珠玉の短編集。気に入ったのは以下。 「エゼキエル・コーエンの犯罪」(訳:仁賀克雄) 休暇旅行でイタリアを訪れていたアメリカ人警官は、ナチと内通した裏切り者とされたレジスタンスの娘と出会い、二十年以上の歳月を超えて、真相究明に乗り出す。ほろ苦い結末ながらストレートに感動できる佳作。 「古風な女の死」(訳:永井淳) 画家の妻が夫のアトリエで、胸に深々とナイフを突き立てられて死んでいる冒頭から、その死の真相を探る本格推理。。。。にみせかけての意外な結末。ミステリとしてギリギリセーフかつ悪意の深さが伺えるアイデアが秀逸。 「12番目の彫像」(訳:永井淳) 舞台はイタリア。映画制作の現場と辣腕プロデューサーの思惑がぶつかり合って。。。という中篇ミステリ。長さゆえか、ミステリとしては凡作であるが、映画好きにはある種堪えられない構図の「対決もの」として楽しめる。 「最後の一壜」(訳:矢野浩三郎) この世に一本しかないワインを巡る、愛憎渦巻く復讐譚。鮮烈にしてなんとも言えない余韻を残す、傑作。 「画商の女」(訳:深町眞理子) 「127番地の雪どけ」と同じく、持つ者とと持たざる者の対決編。因業な画商をやり込めるアバズレの冴えたやり口が極めて痛快。 「清算」(訳:永井淳) 結末から更なるドラマの広がりを感じさせる。時代が生んだアイデアは、デヴィッド・マレルのアレと同じテーマを鮮やかに、しみじみ怖く料理している。 「天国の片隅で」(訳:丸本聰明) 短編にしておくのは勿体無いようなアイデアだが、長編だとダレるんだろうなぁと。個人的に、俺自身の持っている闇の琴線に触れる、大変に怖くも爽快感のある傑作。 | ||||
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スタンリイ・エリンの3冊目にして最後の短編集。 『特別料理』、『九時から五時までの男』に比べると格段に落ちる。以前と同様に、年にほぼ1篇というペースは守って書かれたようだが、アイデアが枯渇してしまったのか。丁寧なつくり、磨き込まれた完成度はうかがえるのだが、基本となる物語にきらめきを感じない。 本書には15篇が収められているが、テーマ、舞台、長短はさまざま。物語としての完成度は高いので、『特別料理』のようなエリンを期待しなければ充分に楽しめるだろう。 とはいえ、光る作品もある。標題になっている「最後の一壜」だけは傑作と呼べるかも知れない。 | ||||
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