(短編集)

予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖



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    初公開日(参考)2014年05月
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    短編集

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    予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖 (扶桑社ミステリー)

    2014年05月31日 予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖 (扶桑社ミステリー)

    意想外の設定と冴え渡るラストのひねり。稀代のアンソロジスト・井上雅彦が贈る、 海外異色作家短篇シリーズの第三巻が登場。映画『サイコ』の原作者として名高いブロックは短篇の名手でもあった。 故・瀬戸川猛資氏が「おもしろくて怖くて、仕掛けがあって、そのくせどこかユーモラスな味がある」と 激賞した才人の手になる珠玉の作品群から、未訳作と個人集未収録作のみセレクト。 映画界にひそむ恐怖を描く表題作ほか、ミステリー、SF、ホラーなど各ジャンルの名篇12本を厳選! 〈解説・植草昌実〉 収録短篇 「殺人演技理論」柿沼瑛子訳 「奇術師」植草昌実訳 「マント」植草昌実訳 「プロットが肝心」伊藤典夫訳 「クローゼットに骸骨」植草昌実訳 「殺人万華鏡」伊藤典夫訳 「ハリウッドの恐怖」柿沼瑛子訳 「牧神の護符」植草昌実訳 「心変わり」伊藤典夫訳 「弔花」田村美佐子訳 「影にあたえし唇は」植草昌実訳 「ムーヴィー・ピープル」伊藤典夫訳 (「BOOK」データベースより)




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    No.7:
    (2pt)

    、、、

    クローゼットに骸骨から読み始めたのですが、数ページ読んだだけで本棚に戻しました。
    予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖 (扶桑社ミステリー)より
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    No.6:
    (4pt)

    過去の作家だが、作品内容は斬新

    ロバート・ブロック(1917年-1994年)と言っても、その名前にピンとくる方は、それほど多くないのではないでしょうか。
    ヒッチコック監督の映画「サイコ」の原作者、と言われれば、そういえばそんな名前だったかな…私の認識はその程度でした。

    ところが、この著者は、長編こそ26作と少な目ですが、短編は300を超える小説を遺しているのだそうです。
    また、表題作に「ハリウッドの恐怖」とあるとおり、映画界でも活躍し、脚本も数多く手掛けていたとのこと。

    本短編集は、そんな著者の短編のうち優れたものをチョイスし、日本初の訳出を含め、12編をまとめたアンソロジーとなっています。

    その内容は、ミステリ、ホラー、SF、ファンタジーなど、多岐にわたりますが、敢えてジャンルをつけるとすれば、本書のアンソロジストが、作品紹介の中で使っていた<ハリウッドもの>ということになりましょうか。
    映画俳優や、プロデューサーなど映画界に関わる人達を主人公にしたものが多く、筋の運びも、そのまま短編映画になりそうな作品となっているからです。

    12編、いずれも楽しめましたが、ベスト3を挙げるなら、収録順に次のとおりです。
    【殺人演技理論】
    ミステリやサスペンスを専門に執筆している作家のチャールズ。
    彼は、自分の作品に登場する絞殺魔のキャラ、ドミニクが自分の書斎に現れると、妻のアリスに訴えるが…。
    【奇術師】
    20年前に死亡した奇術師、ハーロウ・ブラック。
    彼の兄の死亡が報じられたのを機に、ある記者が当時を知る、老エージェントに取材を申し込むが…。
    【殺人万華鏡】
    殺人をテーマにした3篇のショート・ショートで構成。
    第1話のオチが秀逸。
    ──以上、自分がミステリ好きなため、ミステリ色の強いものばかりを選んでしまいましたが、ミステリ以外ということで、番外編をひとつ。
    【ムーヴィー・ピープル】
    サイレント映画専門の映画館の常連、ジミー・ロジャース。
    彼は、エキストラとしてサイレント映画に多数出演しており、上映作品の中に自分の姿を見出すことを楽しみにしていた。
    ところが、彼にはもうひとつの目的があった…。
    ということで、ファンタジー色の強い良作です。

    日本であまり知られていない過去の作家の中にも、優れた作品を遺した方が、まだまだいるのだと実感。
    こういう発掘をこれからも行っていってほしいものです。
    予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖 (扶桑社ミステリー)より
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    No.5:
    (1pt)

    安易な短編集

    収録作品12編のうち9編が既にアンソロジーに収録されている。巻末の出典一覧で6編がアンソロジーに収録されたことがわかるが、調べてみるとさらに3編がアンソロジーに収録されている。このシリーズ(予期せぬ結末)には期待していたが、がっかりした。各種アンソロジーに収録されたブロックの短編を収録するのは誰にでもできる。編者の井上雅彦には安易な編集をするなと釘を刺しておきたい。
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    No.4:
    (5pt)

    ミステリアス&トリッキーな大仕掛けで恐怖を増幅させる「サイコ」の著者の傑作選集。

    嘗て一世を風靡したオカルト映画の名作「サイコ」の原作者ブロックの秀作12編を収録した傑作短編集です。著者の特質は「サイコ」に代表される様に恐怖とミステリーの融合の絶妙なバランスで、どの作品にも必ず不可解な謎があってラストでその恐るべき真実が明らかになった時には読み手に強烈なショックを与え、結果としてトリッキーな大仕掛けで恐怖を増幅させる素晴らしい効果を上げていると思います。不定期の刊行ながら「予期せぬ結末」シリーズもこれで3冊目となりまして、個々の作品の中には結末の予想がつく物も多少はあるとは思いますが、私はそんな些事には拘らずに毎回実力派の職人作家の極上のアンソロジーを比較的安価な文庫本で読ませて頂ける事を素直に喜びたいと思いますね。
    『殺人演技理論』作家の自分が創造した悪役キャラが現実化するという妄念を抱き始めた男が破滅へと向かう悲劇の影には不貞な妻の思惑があったが、意外にも更に筋書きは複雑にねじれて行く。著者がお好みの黒い笑いの破滅型サイコ・ドラマですね。『奇術師』稀代の奇術師ハーロウ・ブラックが恋に破れ死して後生き返って復讐を遂げた見事なからくり仕掛けの物語。『マント』怪しげな舞台衣装店で買った吸血鬼のマントを身につけてパーティーに来た男が魅力的な美女と出逢い恋に落ちるのだが・・・・最後に衝撃的なオチが待っています。『プロットが肝心』昔の映画を愛する女ペギーが次々と怪奇映画にまつわる終わりのない悪夢に翻弄されて行くショート・パロディー劇です。『クローゼットに骸骨』妻を計画的に殺し完全犯罪を目論んだ男だったが露見しそうになり犯罪を重ねて行き遂に・・・・「悪は栄えず」でやがて強烈な報いが襲い掛かります。『殺人万華鏡』3話の殺人ミステリー・ショート・ショートで、どれもあまりのえげつなさに胸が悪くなる読み心地ですね。『ハリウッドの恐怖』ハリウッドでの成功を夢見る新人女優が高い代償を払って得た恐怖の真実。SFの要素が取り入れられ、読後にこれは真実の話なのでは?と一瞬思わされましたね。『牧神の護符』若い考古学者がギリシャの森の神々の祭壇を訪れた時に身を持って体験した持ち主を変身させる護符の恐るべき物語。『心変わり』時計の修理をきっかけにして職人肌の老人の一人娘と知り合い恋に落ちた私だったが、老人から彼女との結婚を許されずに街を去り・・・・やがて後に娘と再会した私が知る事となる残酷でショッキングな恐怖の真実。『弔花』祖母と二人暮らしで墓地を愛する内向的な少年だったエドが成長して20年後に帰って来た日も祖母は変わらず優しく迎えてくれた。日本だと幽霊に囲まれて長く過ごす内に段々とやつれ果てて死に至るという悲しい結末になりそうですが、ラスト・シーンの雰囲気に著者は決してそうはさせないだろうなという優しさを感じますね。『影にあたえし唇は』三週間前に事故で死んだ妹の影と寝室で会ったと言い張る婚約者の男が精神科医に診てもらう事となるのだが・・・・。著者は常識的で単純に信じられる真相と悪魔に魅入られた様な神経症的な幽霊話の2つを用意してどちらが真実なのか読み手を大いに迷わせます。三つの死の内の二つの死因が何とも微妙な所に著者の巧さを感じますし、私の気持ちとしては割り切れる現実よりも‘影’が男達を滅ぼしたという恐ろしい方の説に傾いていますね。『ムーヴィー・ピープル』古い映画マニアの私が老エキストラ俳優から教わった夢のような物語。本作品集のラストを飾ったのは著者には珍しく恐ろしさを全く感じない愛すべき微笑ましい奇譚でしたね。
    予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖 (扶桑社ミステリー)より
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    No.3:
    (5pt)

    「弔花」と「ムーヴィー・ピープル」が特に良かった。

    『予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖』。
    扶桑社ミステリーの最新刊で、
    井上雅彦編の海外異色作家短編シリーズの第3巻です。

    収録作品を簡単に紹介していきます。

    「殺人演技理論」は、
    殺人者になりきった俳優の話。
    この作品は、別の訳がハヤカワ文庫の
    『殺人心理学(下)アメリカ探偵作家クラブ傑作選(5)』に、
    「スタニスラフスキー・システムの殺人」
    というタイトルで収録されています。

    「奇術師」は、
    失恋した奇術師の復讐譚。
    本邦初訳です。

    「マント」は、
    ハロウィンの仮装用に古いマントを買った男の話。
    この作品は、別の訳が吸血鬼もののアンソロジー
    『吸血鬼伝説 ドラキュラの末裔たち』(原書房)
    に収録されています。

    「プロットが肝心」は、
    怪奇映画マニアの引きこもり女性が
    ロボトミー手術を受けておかしくなってしまう話。
    この作品は、人造人間もののアンソロジー、
    『フランケンシュタインの子供』(角川ホラー文庫)
    にも収録されています。

    「クローゼットに骸骨」は、
    金目当てに結婚し、妻を殺した男の話。
    本邦初訳です。

    「殺人万華鏡」は、
    殺人に関する3つの掌編小説。
    ブロックらしい猟奇的な作品です。
    第1話の「生きている腕輪」のみ、
    『ミニ・ミステリ傑作選』(創元推理文庫)と
    『殺しのグルメ』(徳間文庫)に
    別訳が収録されてます。

    「ハリウッドの恐怖」は、
    ハリウッドを支配する黒幕たちの話。
    その気になれば全世界でも支配できそうな
    天才医師が登場します。
    この作品は別の訳が
    『恐怖の1ダース』(中田耕治編、講談社文庫)
    に収録されています。

    「牧神の護符」は、
    ギリシアの古い森の祭壇を訪れた学者の話。
    ギリシャ神話の神がクトゥルフ神話的なノリで描かれてます。
    本邦初訳です。

    「心変わり」は、
    時計職人の孫娘に恋をした男の話。
    原題は“Change of Heat”。
    この Heat には2つの意味があります。
    なお、この作品は別の訳が
    「こころ変り」というタイトルで、
    『幻想と怪奇3』(仁賀克雄編, ハヤカワ文庫)
    に収録されてます。

    「弔花」は、
    墓地の隣の家で、
    老婆と2人で暮らす孤児の話。
    美しくも悲しいお話です。
    この作品は別の訳が
    『怪奇と幻想3 残酷なファンタジー』(矢野浩三郎編, 角川文庫)
    に収録されています。

    「影にあたえし唇は」は、
    死んだ女性の影が婚約者のもとを訪れる話。
    語り手は死んだ女性の兄で、婚約者の友人です。
    この作品は別の訳が
    「影へのキス」というタイトルで、
    『漆黒の霊魂 <ダーク・ファンタジー・コレクション5>』(論創社)
    に収録されています。

    「ムーヴィー・ピープル」は、
    映画のエキストラを長年してきた老人と、
    若くして亡くなったその恋人の話。
    この作品は別の訳が
    「スクリーンの陰に」というタイトルで、
    『新・幻想と怪奇』(仁賀克雄編, ハヤカワ・ミステリ)に、
    「女優魂」というタイトルで
    『シルヴァー・スクリーム 上』(D・J・スカウ編、創元推理文庫)
    に収録されています。

    血なまぐさい作品よりも、
    美しくて悲しい作品の方が印象に残る短編集でした。
    旧訳で既読でしたが、
    「弔花」と「ムーヴィー・ピープル」が
    特に良かったです。
    予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖 (扶桑社ミステリー)より
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