単独飛行
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初ロアルドダールとして”少年”を読んで引き続き。 本人の才能の中には周囲の人を面白がったり大自然や空からの風景を謙虚に美しいと思ったり、家族に手紙を書いたり、情報もない、やったこともないのに毅然とリーダーを務められることも含まれるのだな、と思った。 後半はもろにギリシャでの対ドイツ戦闘機戦、映画「ダンケルク」を観た以外はイギリスはなかなかしんどい戦況だったの知らなかった。初めは文字通り単独飛行だったのが、だんだん友達との会話が増えていく。ラスト前のハイファ近くの補助飛行場での出会いは、現在のパレスチナ・イスラエルの話に繋がるのか、ひやーっとした。 あんまりメソメソしないしきっぱりしてる、チャッカリしてるし、調子に乗る主人公(作者)、ちょっとアンディウィアーのSFの主人公を想い出した。 こういう人が書いた小説をもっと読みたいと思いました。 | ||||
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普通の青年が国家間の戦争に巻き込まれて、志願して戦闘機のパイロットになり戦いの場に行く 日常が戦争の最前線であり、相手を殺さなければ自分がやられる、一緒に出撃したした友が帰還しない ところから生き延びた人の自伝的作品です 淡々と語られる日常がどれだけ恐ろしいものであるか、今ウクライナで起きていることは映像で見られるけどそれがなぜか現実感がない この自伝は淡々と戦争を語っているが現実味を帯びて胸に迫ります | ||||
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大昔に読んだロアルド・ダールの『あなたに似た人』を少し前に再読したが、自伝のような本書に興味を惹かれて本書を入手してしまった。 著者ダールは、この回顧録ともいうべき戦争体験を1986年に書いているから、ダールが亡くなる4年前である。 老齢になると昨日のことは忘れるものだが、昔のことのことは意外と憶えているものだから、本書に書かれているエピソードなど細部にわたって描写されている。 ダールは、1938年の秋に、きな臭い欧州の情勢を感じながらシェルから東アフリカのダルエルサラ―ムへ赴任した。 まだ23歳の若者であったが、その土地に順応することの早さに驚かされる。 ライオンが咥えるコックの妻、グリーン・マンバ(蛇)、ドイツへ戦線布告したあとのダール指揮の道路封鎖(一人のドイツ人射殺)、使用人ムディショがドイツ人麻農場主を殺害してしまう、などなど信じられないようなエピソードで始まる。 が、これらのエピソードは、モノローグに過ぎない。 ダールがRAF(イギリス空軍)へ志願することからこの物語の本番が始まる。 戦闘機のパイロットの教育も短期促成であり、旧式な複葉機でエジプトから前線のリビアの基地へ飛ぶが、指示された場所が間違っていて不時着してダールは大怪我をしてしまう。 奇跡的に味方の勇敢なパトロール隊員に救助され、何回もの手術を受けながら、六カ月の入院生活を強いられてしまう。 医師もイギリス帰還を勧めるが、これでめげるようなダールではない。 原隊の第八十飛行中隊は、ギリシャに基地を移動しているから、ここから飛ぶことになる。 一度も操縦したこともないハリケーンでエジプトからギリシャまで4時間半。 司令官は、簡単に命令するが、搭載する燃料が足りないと言うと、補助タンクを積んでいくのだという。 こんな無茶な、と思いながらも命令だかから飛びだすのだから、どうゆう神経しているんだろうと訝りながら読み進む。 なんとかギリシャの基地に着陸すして着任報告を司令官にするも「御苦労さん」とも言わない。 イギリス軍がギリシャから撤退するため空から援護することが始まる。 ドイツ空軍は、戦闘機が500機、爆撃機が500機、RAFにあるのはハリケーン17機とパイロット17名。 嘘のような本当の話しだから、驚くより笑えてきてしまった。 戦闘機で空中戦の経験のないダールだが、司令官は、明日から飛ぶよう命令する。 就寝前のひと時の読書ではなく、その緊迫感に引き込まれて夜半過ぎまでページを繰り続けてしまった。 間一髪、ギリシャから撤退し、エジプトに帰り次の任地はパレスチナであった。 ラマート・ダヴットという隠れ基地へダールが偵察にいき、無事着陸してそこで遭うユダヤ人との会話が興味深い。 のちの中東混乱の萌芽を匂わせるようなことなのだが、あえてダールはここでは書いていない。 飛ぶと酷い頭痛に襲われるようになったダールは、医師の診断で帰国命令を受けることになる。 無事帰国して母親と抱擁するところでこのノンフィクションを終えている。 評者は、この作品の前に書かれた『少年』を読んでいないから、ダールがどのような教育を受けて成人したかはわからない。 が、シェルへ就職できたのだから高等教育を受けた経歴を持っていたことは確かだろう。 このような克己心を持つことがイギリスの高等教育の伝統なのだろう。 すこし前に読んだサン・テグジュペリの『人間の土地』や『戦う操縦士』とは異なる感銘を受けながら本書を読み終えた。 | ||||
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少年が戦いをくぐりぬけ大人になって母の胸に還っていく。単独飛行という言葉は心細くて切なくて、幼い頃みた遠い景色 を思い出します。英語ではGoing Soloというんですね。ちょっとシビれました。 | ||||
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パイロットの手記は多いけれど、エースでもない(おそらく撃墜0?)の普通のパイロットの手記は貴重かと。 | ||||
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